うっかり4番を歌ってしまった方、お待たせしました!ここからはさっちゃんの呪いを解く方法をお教えします。この方法には諸説あるようですが、続きの5番を歌うと呪いは解けるそうです。すぐにできるので実践してみてはいかがでしょう。
5番は怖くて歌えないよという方!そんな方でもできる方法は、一週間寝るときに枕元にバナナを置くと助かるようです。ちなみにこのバナナは絵で描いたものでも同様の効果があるのだとか。
4番以降の歌詞が広まった要因
あるはずのない4番以降の歌詞が登場したのは2000年以降と少し前の話です。この頃はインターネットや携帯電話の普及によって「チェーンメール」というものが流行しました。調べてみると、どうやらこのチェーンメールが関係しているようです。
チェーンメールとの関係
まだガラケーが主流だった頃にブームとなったチェーンメールとは、「このメール◯人に送らないと呪われる」といったネズミ式に呪いが伝播していくメールです。当時はビビりまくって友人を犠牲にした方も多いのではないのでしょうか?
5番の歌詞が広まったであろう「3時間以内に10人に送らないと0時にさっちゃんが足をもらいに来る」などというメールが全国に送信されました。「メールを止めた人は実際に足のない死体として発見された」など色々と加工され多くの人が怖い思いをしたようです。
テケテケとの関係性
「テケテケ」という妖怪はご存知でしょうか?都市伝説によって誕生した、下半身のない女性の妖怪なのですが、サッちゃんの5番の歌詞と同じ事故に遭った女性の霊だとも言われています。その女性とサッちゃんとの関係を解説しましょう。
実際に起きた事故
こちらの人身事故は北海道で実際に起きたもののようです。当時14歳であったその女性は、下校途中の踏み切りを横断するときに、雪で線路が見えず足をくじいてしまい、電車を避けられず体が真っ二つになったとされています。
気温が低いこともあり、血が瞬間的に凍り即死にはならなかったのだとか。その後しばらく苦しみながら自分の下半身を探していたのだそうです。なんとその女性の名前は桐谷佐知子といい、さっちゃんと同じ「サチコ」でした。
童謡「サッちゃん」との関係
童謡の「サッちゃん」とは関係ないのでしょうが、事故で亡くなった女性と同じ名前であったことから、5番の歌詞ができたと考えられます。この事故を面白がって話題にした同級生の男の子が、3日後に足のない死体となって発見されたという噂もあるようです。
今「さっちゃん」と言えばこのキャラクター
童謡のさっちゃんとは全く関係ありませんが、同じさっちゃんの愛称として活躍している人気アニメのキャラクターがいます。アニメだけでなく映画でも人気となった「銀魂」から、さっちゃんこと猿飛あやめをご紹介します。
「銀魂」の猿飛あやめ
あまりにも個性的すぎる女性キャラで、作者ですら扱いづらいと言われるさっちゃん。紫の長髪に、赤縁メガネの彼女の性格は“ド変態”の一言に集約されるでしょう。基本的にギャグ要員としての登場が多いさっちゃんですが、実は「始末屋」としての一面もあります。
本来の姿はこちらなのですが、あまりにもキャラが強いために忘れられがちです。忍者学校に通っていた頃は、くノ一として優秀な成績を残すほどの高い戦闘能力を持っており、万事屋のメンバー達と共に戦うシーンもあります。
声優は小林ゆうさん
さっちゃんは知的なビジュアルからは想像もつかないほどにうっかり者で、あり得ないミスをすることも。また、自他共に認めるドMな性格であり、ファンからは「残念な美人」と呼ばれているようです。そんな彼女を担当しているのは声優の小林ゆうさんです。
小林ゆうさんは2003年に声優としてデビューし、翌年には初主演を果たします。また、絵画の分野でも才能を発揮し、“鬼才”とも呼ばれるほどの腕前だとか。その他、バンド活動や落語など多方面で活躍しています。
「サッちゃん」をベースにした歌もある
猿飛あやめが童謡「サッちゃん」をベースにした「さっちゃんはね、猿飛あやめっていうんだほんとはね〜」という、なぜさっちゃんと呼ばれるようになったのかを紹介した歌があります。
忍者学校時代に男子からは「猿」と呼ばれていたようですが、ドMである彼女はまんざらでもない様子。そんなあだ名はかわいそうだと、周りの女子たちが考えてくれたようです。
童謡に怖い都市伝説が多い理由
童謡には都市伝説だとされるものが多く存在します。「かごめかごめ」は徳川埋蔵金のありかや嫁と姑の確執、「はないちもんめ」は口減らしの様子を歌ったものだというのは有名な話です。なぜ童謡には怖い都市伝説が多いのでしょうか?
ホラー的に解釈できる歌詞
童謡には意味深な歌詞が多く使われており、かごめかごめで言えば「夜明けの晩」「鶴と亀がすべった」「後ろの正面だぁれ」などの理解の難しい言葉が挙げられます。さっちゃんにおいても、「かわいそう」や「さみしい」といったネガティヴな表現から、都市伝説的な解釈へと変わったのではないでしょうか。
どこか寂し気な曲の雰囲気
作詞者は幼なじみが転園するときの寂しい気持ちを表現していますので、曲調も決して明るいものではありません。どこか寂しい雰囲気の曲調も、聞き手からすると歌詞そのものの解釈も変わってしまうのかもしれませんね。
戒めの意味や謎が込められている?
謎の多い歌詞として、先ほどお話しした「かごめかごめ」が代表作とも言えるでしょう。これについては様々な都市伝説が存在し、「後ろの正面だぁれ」などという不可解な歌詞も登場します。この意味としては、後ろから突き飛ばして殺した犯人はだれか?ということなのだとか。
また、日本では縁起のよい動物とされている鶴と亀が滑るというフレーズ。これは「自分より幸せな人に不幸が訪れる」ことを願った呪いの歌詞だと解釈されているようです。また曲を逆再生すると本当の歌詞が現れるとも言われています。
子供と一緒に歌ってわかる童謡の良さ
童謡「サッちゃん」に関する都市伝説をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?あくまでも都市伝説であり、聞き手の解釈や、実際に起こった事故などと重ね合わさって生まれた、阪田寛夫氏の意図しないものだったのかもしれません。
本来は作詞者が幼少時代の寂しい別れを歌ったものであり、サッちゃんは本当に“かわいそう”な存在になってしまったのではないでしょうか。童謡とは子ども向けの印象が強いのですが、大人になって子どもたちと一緒に歌うことで、初めてその良さに気づくものなのかもしれません。