ノトイスズミはよく見かけられるにもかかわらず、その見分け方が難しかったこともあったため、1991年まで認知されていませんでした。1991年に坂井恵一氏の論文「日本のイスズミ属魚類は4種」によってノトイスズミが追加された、という歴史があります。
あの魚も実はイスズミだった 多すぎる呼び名
日本では地方によってその呼び名が違い、「オスモウサン」「スモトリ」(三重)、「ババタレ」(近畿地方)のほか「オキグレ」「ギッチョ」「ヒットウ」(和歌山)、「ササヨ」(鹿児島)、「タカウオ」「キツウオ」「キツ」(高知)、「マット」「マービ」「アカババ」「マットゥ」(沖縄)、「イズスミ」「イスルミ」「エスズミ」「キツオ」「キットオ」「クシロ」「ゴクラク」「ゴクラクメジナ」「ヒツオ」「アサベ」「サザイ」「ハトウオ」「ハトヨ」「ワサビ」「ワサベ」「シチュー」など、多種多様な名称がある魚です。
イスズミはどこにいるの?生息地と分布は?
イスズミの生息地
幼魚は流れ藻や浮遊物の陰に生息しています。成魚は浅海の岩礁域などの海底に生息しています。ただ成魚は5~6月、10~11月の活動が活発な時期は海面近くまで来てエサを食べることもあるそうです。
イスズミの分布
太平洋やインド洋、台湾周辺中国広東省周辺、韓国釜山周辺など温帯から熱帯の海域に広く分布しています。日本では本州中部より南方、千葉県外房~千葉県以南太平洋沿岸、九州以西の日本海・東シナ海、小笠原諸島や沖縄周辺に分布しています。日本海やオホーツク海、津軽海峡にもまれにいるそうです。
日本周辺では南に行くほど魚数が多く、沖縄や小笠原諸島ではかなりの数を確認することが出来ます。
イスズミはいつ釣れる?時期、時間帯と美味しく食べられる旬は?
イスズミが釣れる時期と時間帯
イスズミが活発的なのは5~6月、10~11月の早朝、夕方の薄暗い時間帯です。曇った薄暗い日や少々海が荒れている日がよく掛かります。食べるよりもとにかくイスズミの強い引きを実感したい!釣りたい!という方にはこの時期がおすすめです。