数年前に有名なネット掲示板のオカルト板に書き込まれたことで世間をざわつかせた「巨頭オ」について、ご存知のかたも少なくはないでしょう。2006年に書き込まれたそれは、口裂け女やこっくりさん同様に、ただの都市伝説と言うだけでは収まらない、今でも広く知られる怪異譚のひとつとなっています。
巨頭オのあらすじ
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数年前、ふとある村の事を思い出した。一人で旅行した時に行った小さな旅館のある村。心のこもったもてなしが印象的だったが、なぜか急に行きたくなった。連休に一人で車を走らせた｡記憶力には自信があるほうなので、道は覚えている。
村に近付くと、場所を示す看板があるはずなのだが、その看板を見つけたときあれっと思った。「この先○○km」となっていた（と思う）のが、「巨頭オ」になっていた。変な予感と行ってみたい気持ちが交錯したが、行ってみる事にした。車で入ってみると村は廃村になっており、建物にも草が巻きついていた。（引用：5ちゃんねる）
話の発端は、書き込みをした人物が以前訪れた旅館を目指したことから始まりました。具体的な地名が書かれていませんが、車で向かっており、廃村になっていたことから、人里離れた場所に存在するということがわかります。村の入口付近にある看板に書かれた不可思議な文字が、そのまま怪異譚の名前として知れ渡りました。
巨頭オの人々
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車を降りようとすると、20mくらい先の草むらから、頭がやたら大きい人間？が出てきた。え？え？とか思っていると、周りにもいっぱいいる！しかもキモい動きで追いかけてきた･･･。両手をピッタリと足につけ、デカイ頭を左右に振りながら。（引用：5ちゃんねる）
想像するだけでも、背筋が冷たく足がすくむようなシュールな光景が目に浮かぶようです。タイトルの巨頭とは、追いかけてきた巨大な頭部の人々を指すものなのでしょう。人間離れした見た目と挙動不審な動きを目の当たりにした時の衝撃は想像を絶する恐怖を感じたに違いありません。
消える入口
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車から降りないでよかった。恐ろしい勢いで車をバックさせ、とんでもない勢いで国道まで飛ばした。帰って地図を見ても、数年前に言った村と、その日行った場所は間違っていなかった。だが、もう一度行こうとは思わない。（引用：5ちゃんねる）
書き込み主が地図を確認してみても、以前訪れた村と場所は変わってはいません。しかし過去の記憶の中の看板とは異なった文字が書かれていました。地図上では同じ地点にも関わらず、かつての入口が消えてしまったような不気味な状況です。
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