【四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件】未解決事件の概要と謎の女の真相に迫る

そこに映るのは老人と主婦が財布を取り合う姿でした。この時の様子はカメラに映っており、口にする内容まで音がないので把握できなかったようですが、しっかりと財布を取り合っていたことだけは確認できるようです。

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そして、女性が周囲に助けを求めます。この時登場するのが、ジャスコの店員を含む3人の人物です。その3人によって取り押さえられる老人の姿も映り込んでいます。

3人はそこにいた老人が財布を取った犯人と判断したようです。映像内には起きた自体の終始が記されており、その後の警察の対応も映り込んでいます。

四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件の真実②男性に窃盗行為は一切なし

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その後の調査でさらに映像に残る真実が発覚していき事になります。それはまず老人が窃盗行為などに及んでいないことです。当時老人はATMに立ち寄った際に、両手が荷物でふさがっている状態が確認されています。

つまり、老人の手によって財布が盗まれることは決して不可能なのです。たとえ両手がふさがった状態で犯行の可能性も考えられるといっても、老人の力では両手がふさがった状態で自由に行動は難しいでしょう。

そして、主婦とのもみ合いになって財布を取り合う姿も映り込んでいるわけですが、この財布は映像を確認すると一目瞭然で、老人本人の物なのです。つまり、女性が取られたのではなく、老人側が取られそうになっているシーンということです。

しかしながら、その後主婦が叫んだことで老人が取り押さえられ事実確認が行われずに長時間押さえつけられるシーンだけが残っています。この時に映像の確認が行われていれば、確実に異なる結果になっていたといえる真実がそこには残っていたのです。

四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件の重要人物の叫んだ女性のその後

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映像が映す真実は、決して老人が盗む行為に及んでいるというものではなく、逆に老人自身の財布を女性となぜか取り合いになっているシーンでした。では、この女性はその後どうなったのでしょうか。映像に残っているのはもみ合い後の女性はどこで何をしているのでしょうか。

女性は警察が到着するころには消えていた

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これまで老員と警察についての情報を紹介してきましたが、肝心の被害を訴えた主婦についてどうなったのか気になるところです。しかし、結論から言うと、実はこの女性の動向については、この後消息を絶つのです。

最初老人が取り押さえられ、警察に引き渡されるタイミングあたりで、女性の姿がなくなっているのです。なので、かない早期に逃げ出したと思われるのですが、その後女性が店内などで見つかることはなかったと言います。

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女性の特徴はもちろんわかっていたようです。年齢が25歳から30歳くらいの若い女性で、身長は10センチ程度、子供を連れており細身の体系だったといわれています。また、髪型から服装、肩から下げるバッグに至るまで特徴は把握されていました。

しかし、逃げ出した女性を店内で探しても、その後見たという人物すら見つけることができす、消えていたのです。

虚偽告訴罪の被疑者として女性を捜査

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店員が老員を警察に引き渡すあたりから突然と姿を消す女性。もちろん、被害者であればその場にいて警察から事情を聴かれなければなりません。これは老人が真犯人であろうとなかろうと共通のことです。

調査を進める上ではもちろん女性の証言が櫃にもかかわらず、姿が見えず当時はそのことに対して不可解だと思われました。そして、その後の調査で防犯カメラによって、老人が不当に捕まった真実が発覚します。

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これにより、そもそも窃盗罪がなかったことが明るみになり、女性は事実確認のためではなく、虚偽告訴罪の罪で操作されることとなります。

容疑事実を特定できないまま画像を公開はグリコ・森永事件以来

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女性の調査が進められることは、これまでの事件の中でも異例であったといわれています。というのも、カメラに映っていることからある程度の真実は確認でき、老人が窃盗罪ではないことを示していますが、女性自身の容疑は確定していないからです。

あくまでも、現状虚偽告訴罪として疑いをかけられているだけの状態でした。にも関わらず、容疑を特定できないまま画像を公開し操作が続けられたのです。容疑が確定して捜査が進められるのが一般で、これは異例の措置だったといわれています。

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この異例の措置は、かつて一度だけあり、グリコ・森永事件以来のものだといわれています。この事件は阪神で起きたもので、食品会社を対象にしたものでした。かい人21面相と名乗る犯人が、食品会社に脅迫文を送り、さらには小売店の商品であるお菓子に青酸を盛ったりなどしたのです。

これは当時、数多くの人を恐怖に貶めた内容でした。しかし、犯人は脅迫や身代金要求を何度も行いながらも、結局捕まることなく2005年委は損害賠償請求権も消失したという出来事でした。全国民が不安になり、規模としては最大クラスのものとなります。

四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件にまつわる謎

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今回の事件にまつわる謎は、一つは女性が姿をくらますということでした。しかし調査が進められるにつれ、その後益々謎が浮上してきたのです。このような事態になった謎について調査していきましょう。

四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件謎①なぜ執拗に押さえつけたのか

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犯人を逃がさないための行為だったにしても、なぜ執拗に押さえつけたのかが疑問視される謎の一つです。警察は一般的範疇内の行動と主張していますが、意識を失うほどの押さえつけの必要があるとは思えないのです。

警察側の主張としては、老人がわずかに抵抗したために制圧をしたと主張しているようです。離せと抵抗する老人の行動があったようですが、しかし当然警察官を振りほどくほどの力があったとは思えません。それは映像内にも残っています。

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また、ペット用品で両手がふさがっている状態や、老人から事情を聴いていればこのような力任せな対応を取る必要がないことも想像がつくでしょう。つまり、事態把握に力を注がなかったことがわかるでしょう。

さらに、例え事情を聴かずとも公然の前で長時間にもわたって押さえつけるのはどう考えても異常です。体調が悪い中でこのような行為をされることは拷問とも呼ばれる高いでしょう。これらの事実はSNSでも波紋を呼び、警察の一連の行動に不信感を抱く人は多かったようです。上の画像がTwitterでの警察への声や意見です。

四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件謎②事件の情報を求めない理由

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さらに不信感を抱かずにはいられない謎もあります。それが参考人の顔写真などを公開せず、事件雄情報を集めようとしないことです。後に容疑を特定できないまま、防犯カメラ映像の写真を公開したのですが、これに至るまで全く事件情報を集めようとしなかったそうなのです。

当時の警察の主張としては、姿をくらました女性は立場上被害者であり、参考人になるので画像の公開はできないという物だったそうです。しかし、この時点で老人が窃盗を行っていないことは明らかであり、女性が窃盗被害にあっていないことは明白です。

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にもかかわらず、手をこまねいて女性が名乗り出るのを待っているのか、情報を積極的に求めない姿勢に、さらに不信感を抱く人が大勢出てきました。また、地元の人も今回の警察の行動に疑問を感じ怒りを覚えているい人は多数いたといわれています。

被害者が取り押さえられ、一時的とはいえ窃盗の容疑で逮捕されることは仕方がありません。しかし、女性が姿を隠した事実を考えると、調査を実行に移さない理由も老人を力づくで押さえつけた事実に納得ができるわけがないと感じる人が多く現れたのです。上の画像がTwitterでの警察への声や意見です。

四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件の判決

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警察の主張から、それに伴う謎のせいで不信感は募る一方の人々でしたが、この事件の判決がとうとう2011年に下ることとなりました。そのくだった判決は一体どのような物だったのでしょうか。

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