蛇の種類を日本・沖縄・世界でご紹介!ペットにおすすめの蛇や毒蛇の対策も!

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コブラと聞くと、こちらの写真のような、笛の音に合わせて踊らせる見世物を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。コブラは音楽が好きなのでしょうか。夢がない話になりますが、残念ながらその答えはノーです。

まるで踊っているように見えるあの動きは、実は威嚇する動き。蛇たちは耳を持っていないのです。あの踊りは、耳を持たない代わりに振動に敏感である蛇たちに刺激を与えることで生まれているものだったのです。

空を飛ぶ!トビヘビ

トビヘビという蛇がいます。彼らは翼を持っているわけではありませんが、空中を滑空することができます。数種類いますがおおむね体長は60cm〜130cmほど、主に木の上で暮らしています。空から猛毒の蛇が飛んできたら悪夢ですが、彼らは奥歯に弱い毒を持つだけなのでほとんど害のない蛇です。南〜東南アジアのジャングルに住んでいます。

美しい!サンフランシスコ・ガーター・スネーク

この赤と青のコントラストがとても美しいこの蛇はサンフランシスコ・ガーター・スネーク。彼らは地球上にもはや1000〜2000匹程度しか残っていないであろうとされる絶滅危惧種の蛇です。この美しさが地上から消えてしまうことがないよう保護が続けられることを願うばかりです。

噛まれると20分で死ぬ!?テルシオペロ

グアテマラやコスタリカやメキシコ、エクアドルやペルーなどには世にも恐ろしい蛇が存在しています。彼らは主に平地の森林に住み、地を這うのと同じくらい木にも登る蛇です。他の蛇と同じように基本的にはネズミなどや鳥やトカゲ、カエルなどを食べて生きており、夜行性です。

彼らの気性は荒く、その牙は2.5cmの特大サイズで、噛みつくと一瞬にして多量の毒を獲物に注入します。その劇毒は人間にも致死量であり、命が助かっても患部が壊死してしまうこともままあるといいます。最凶と言える彼らの名は、テルシオペロ。こちらの記事ではさらに詳しくまとめてありますので、興味を持たれた方はぜひご覧ください。

 

ペットとしておすすめの蛇の種類

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ここからは飼育するのにもおすすめの種類の蛇たちをご紹介します。また、犬猫やハムスターや小鳥などと違って爬虫類ということで、彼らの生活に何が必要なのか想像しづらいこともあると思われますので、蛇を自宅に迎えるにあたって必要なものなども併せてご紹介していきます。

ペットにおすすめの蛇①コーンスネーク

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鮮やかな色なので一見毒があるのでは?と思ってしまいそうですが、コーンスネークはペットとしてもおすすめの安全な蛇です。性格はおっとりと優しく、噛むこともまずなく、大事に飼われていれば10〜15年ほども長生きしてくれます。

ペットにおすすめの蛇②ボールパイソン

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身の危険を感じると丸まる習性から名付けられたボールパイソンもペットとしてとても人気です。クリッとした眼に太めのしっかりとした体つきをしていて、色柄はクリーム色と茶色のまだらや白と黄色、黒と茶色、黒と黄色など様々な種類があります。こちらもコーンスネーク同様穏やかな蛇で、平均寿命は20年ほどと長い付き合いができそうです。

また、ただいまご紹介した2種の他にも日本でも許可を取る必要なく飼うことのできる、ベーレンパイソンという黒く美しい種類の蛇もいます。こちらの記事で詳しくまとめてありますので、気になった方はぜひご覧ください。

蛇を飼う時に必要なもの

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まず、1つのケージに1匹を心がけましょう。蛇の種類にも寄りますがとぐろを巻いた時に体の周りにその2〜3倍のスペースがあることが理想です。ボールパイソンを含め木登りが好きな種類な場合、高さもある大きなケージを用意してあげましょう。ケージの底には市販の爬虫類用床材やウッドチップなどを敷いてあげます。

蛇は温度湿度に対してデリケートですので、温度計と湿度計が必要です。蛇が入れるくらい大きな水入れも、湿度を保つのに役立ちます。また冬には、ケージに敷くタイプでも上からのタイプでも構いませんが、遠赤外線やセラミックのものなどパネルヒーターがあると良いでしょう。隠れ家になるものがあるとさらに喜んでもらえます。

蛇の餌

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蛇の餌として欠かせないのがピンクマウスです。食事は私たち人間と違い毎日である必要はなく、週1〜2度で大丈夫。また、大きな蛇になるほど大人のマウスもたまに与えると喜んでもらえるでしょう。

手入れはこまめに!

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蛇を飼うのに1番気をつけなければならないのが温度・湿度の管理です。寒すぎて食欲をなくしてしまったりしないよう、こまめに気を配ってあげましょう。ちなみにこちらの写真も先程ご紹介したボールパイソンです。適切な環境で蛇の健康に気をつけ、しっかりと信頼関係を構築していきたいですね。

 

毒蛇に咬まれないための対処法

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毒を持った蛇に咬まれないようにするにはどのようなことに気をつけていればよいのでしょうか。危険な蛇を避けるために私たちができることはあるのでしょうか。ここからいくつかお伝えしていきます。

蛇がいそうな場所に近づかない

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毒を持つ持たないに関わらず、まずは蛇に遭遇しないようにすれば間違いありません。丈の高い草地や日陰の藪など、蛇が出てきそうな場所を歩かないようにすることで、毒蛇に咬まれる可能性をある程度下げることができます。ハブは夜行性ですが、天気が悪いと日中でも出会う可能性がありますので注意が必要です。

蛇は臆病!出会っても近づかない

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アオダイショウの項目で軽く触れましたが、蛇は本来はおとなしい生き物です。その蛇が威嚇したり咬んだりしてくるのは、彼らに危険を感じさせてしまったということ。はっきり毒蛇とわかる姿が見えたら近づかないのはもちろん、近くの藪などにちらっと蛇が見えて何の種類かわからない時も、念のため近づかないようにするとよいでしょう。

肌を露出しないことが大事!

一部の蛇は赤外線を感知できるピット器官というものを口の周りに備えています。日本だとマムシやハブなどの仲間が持つそれは、0.1℃にも満たないほんのわずかな温度差も感知し、彼らは視界の情報と併せてサーモカメラで映したような状態で世界を見ているといいます。

そのため肌が露出している状態で、毒蛇である彼らに、彼らの餌である生き物と似た、周りの環境より高い36度前後の体温が感知されてしまうのは非常に危険です。草むらに入る必要がある場合は、極力、肌の露出は避けるようにしましょう。

毒蛇に咬まれた時の対処法

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どれだけ気をつけていても、思いもよらぬタイミングで毒を持つ蛇に咬まれてしまうことがあるかもしれません。そうした時はどのように対応したらよいのでしょうか。ここからは毒蛇に噛まれた時の対処法をお伝えしていきます。

対処法①基本はすぐに病院へ行くこと

当たり前の話にはなりますが、まず考えなくてはいけないのは病院の受診です。咬まれてから時間が経つほどに毒が回り危険度が上がることもありますので、できる限り迅速な受診を心がけましょう。ショック状態、呼吸が乱れている、めまいがあるなど危険な兆候が見られるのならば、迷わず救急車を呼ぶようにしましょう。

対処法②ハブの場合は、走ってはいけない

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迅速な対応は必要ですが、焦って自ら走ってしまうと毒が全身に広がるのを早めてしまうことになりますので要注意です。ゆっくりと病院へ歩く、家族や仲間に病院へ車で連れて行ってもらうなど、咬まれた後は激しい動作は避けるようにしましょう。

対処法③絞り洗いも有効

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噛まれた患部より心臓に近い側を幅の広い布で緩めに縛ることで毒の回りを遅らせることができます。また、近くで水が使えれば血を絞り出すようにして傷口を洗うことで毒をいくらか身体から出すことができます。激痛があっても市販の痛み止めなどは避け、なるべく早く病院へ向かいましょう。

毒を持たない蛇に噛まれたら?

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毒がない蛇に噛まれた場合でも、彼らの食物となる生き物からくる細菌が入って傷口が腫れることがあります。ですが普通の傷のように消毒をしていれば数日で治り、重症化などの心配はありません。また、アオダイショウの子供の頃はマムシと見分けがつき辛くなっています。判断できず傷口が痛んで心配ならば、やはり病院で診てもらうと安心です。

蛇と人との関わり

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日本に住む身近な種類から世界の珍しい種類までここまで様々な蛇たちをご紹介してきました。人間にとって蛇とはどのような存在であるのでしょうか。ここからは世界の伝承などに少々触れながら蛇と人との関わりについてお伝えしていきます。

蛇は神聖な動物

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北欧、ギリシャ、インド、エジプト、タイや中国など、蛇は世界各地の神話において、神の使いであったり神そのものとして伝えられています。また同時にウロボロス、バジリスク、メデューサ、ヨルムンガルド、日本のヤマタノオロチなど強大な怪物の姿で象徴的に描かれてもいます。遥か昔から人々は蛇に対し、畏怖や畏敬の念を抱いてきたのです。

聖書にも登場

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最初の人間とされるアダムとイブが、知恵を持ち楽園から追放される発端を作ったのは1匹の蛇でした。知恵の実を食べるようイブをそそのかし、蛇自身もその罰として呪われることになったために足がなく地を這っているとされています。聖書にもこうした形で登場している蛇は、様々な作品、伝承において狡猾な存在として描かれているようです。

水神様として崇められることも

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蛇はまた日本やその他のアジアなどで水神様として崇められてきた側面を持っています。水神様はしばしば水辺の生き物の姿形を纏って私たちの前に姿を現わすということで、稲作文化においては何よりも大切な恵みの雨を司る存在とみなされ、現在に至るまで大切にされてきたようです。

真っ白な蛇は幸運のシンボル

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現在でも日本各地の神社で白蛇が祀られています。古来より白蛇は金運や子孫繁栄、長寿、幸運の訪れなど大変縁起の良い生き物であるとされています。となりのトトロの歌ではありませんが、もしも逢えたなら素敵な幸せがやってくるかもしれません。

蛇に心はある?

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蛇は基本的に感情は持っていないとされていますが、生まれた時から人間に飼われていて人間に撫でられたり抱っこされたりしていると、それをしてくれる特定の人間に攻撃的にならず、側にいても怖がらず安心していてくれることもあるようだ、という報告があります。

餌をあげる前にワクワクしているような動作を見せたりするのは単にお腹が空いているだけ、本能的な動きだという意見もあれば、そこにも感情はあるのだという意見も。蛇と話せるパーセルマウスを持つハリー・ポッターや動物と話せるドリトル先生のように、本人たちに尋ねることができたならどんなに蛇の被害や誤解も減り助かることでしょう。

蛇の種類を知って正しい対応を!

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綺麗なバラには棘が、美しく興味深い蛇たちには鋭い牙があります。目の前の蛇が安全な種類なのか判別がつかないままに近づくと、時に危険な目に遭うこともあるということを忘れてはなりません。

ですが、蛇全般をむやみに怖がる必要もないのです。彼らの瞳に映るあなたが、彼らにとって安全でありさえすれば。神秘的な彼らのそれぞれの性質を正しく知り、怖がらせたり怒らせてしまったりしない、正しい距離感の接し方を心がけていきましょう。

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