片眼鏡の本来の役割とは
今までご説明した内容だと、片眼鏡はファッション文化の一環や階級の象徴であると思われますが、誕生時は眼鏡として使われるための役割を持っていました。ここでは片眼鏡の、本来の役割をご紹介します。
片眼鏡は不同視矯正をするための器具
もともと片眼鏡は、左右の視力が大きく異なる場合に用いるよう開発された眼鏡でした。多くはありませんが、片目だけが集中的に視力が落ちていくケースがあります。
そして左右の見え方が大きく異なれば、生活がし辛くなります。そういった方のために開発された眼鏡なので、このようなファッションとして注目を集めることになるとは、眼鏡屋さんも予想ができなかったでしょう。
片眼鏡を本来の目的で使用していた人は少なかった
思わぬブームが到来した片眼鏡ですが、前述の通り本来の目的で利用した人は少なかったようです。ファッションとしての役割を多く持ち、ここから眼鏡がファッションの一部であるという文化も加速します。
私たちが眼鏡を選り取り見取りの中から選ぶことが出来るのも、おしゃれとして楽しむことが出来るのも、この時代の文化があってこそでしょう。
おしゃれな眼鏡と言えば、サングラスも忘れてはいけません。サングラスは色付きのレンズのために印象が大きく変わったり、フレームやレンズが多種多様であったりと、ファッション要素も強く持っています。
さらに、眼は紫外線を浴び続けると異常をきたしやすくなるため、サングラスは眼の保護にもぴったりです。おしゃれとしても楽しめるサングラスを、メンズ・レディースごとに紹介した記事がこちらです。
片眼鏡は現在でもヨーロッパの眼鏡屋で売っている!
ヨーロッパの眼鏡屋さんでは現在も、片眼鏡や鼻眼鏡の取り扱いがされています。そして2009年にひっそりと、片眼鏡のブーム再来と思わせる出来事が起きていました。
イギリスのある眼鏡チェーン店が、大量の片眼鏡の受注を受けて驚いたと、嬉しい困惑のコメントをしています。顧客に理由を尋ねると、「自身の祖父たちの世代のファッションをしたいと考えた」という回答が。
しかしその後は、話題になるほどの流行とはなりませんでした。この頃からコンタクトレンズが更なる発展、大きく普及したために、その波に飲まれてしまったのかもしれません。
片眼鏡は日本ではオーダーメイドで作ることができる!
日本人には装着が難しいとは言っても、片眼鏡に憧れを持つ方は少なくないはずです。しかしチェーン店のような場所では、なかなか見かけることが出来ません。