「働いたら負け」の元ネタとは?発言者の現在や派生ネタなど紹介

このような現状を顧みると、あまり多くはない収入のために苦労して働くよりも生活保護を受けて暮らしているほうがまだましなのではないか、と労働から距離を置いているニートの人たちは現代社会に対して不安を抱いてしまうのかもしれません。

働いたら負けが正論?根拠②働き方に問題がある

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日本では「仕事をすること=楽しいこと」というイメージがあまり多くありません。残業や休日返上での勤務など過酷なことが多く、働くことにやりがいを求めることができずにただ人の言うことを聞いて機械のように働くだけの毎日になってしまう現代社会の働き方にもニートたちが「働いたら負け」と思う原因があるのでしょう。

働いたら負けが正論?根拠③現在日本にニートは何人?

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ニートの数は21世紀に入ってから上昇しました。最新のデータでは、2018年の若年無業者(=ニート)の総数は全国で71万人とされており、2017年と同数です。少子化によって15~29歳の若年層のニートの数は減りつつありますが、同時に高齢化によってその上の年齢層のニートの数が増加しています。

「働いたら負け」は真実ではない?ニートのデメリットとは

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では本当に働くのは「負け」なのでしょうか。ニートでいることにも多くのデメリットが存在します。それに、多くの人間が働かなくなってしまうと社会が回らず、もはや働かなくても負けという状態になってしまいます。働いたら負けへの反論として挙げられるニートのデメリットを解説します。

ニートのデメリットその①家族や周囲に迷惑がかかる

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当然ながらニートには収入がありません。収入の一切ない人間を1人でも抱えているのは、家族や周囲の人間への大きな負担、迷惑となります。ニートの年齢が上がっていくと、家族も定年を迎えたり、健康体ではなくなったりするようになっていきます。こうなると一家全体での収入が激減し、生活が非常に苦しくなってしまいます。

ニートのデメリットその②家庭を持つことはできない・出会いがない

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ニートは無収入なので無論、家庭を支えることはできません。また、人間関係を広げる場所を持っていないため結婚相手を探すのは困難であり、ニートという要素ゆえに好意を抱かれることも少ないでしょう。結果として、ニートになると結婚ができる可能性が非常に低くなってしまいます。

ニートのデメリットその③無収入で引きこもりになりやすい

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ニートの社会からの評価は高くはありません。さらに収入が無いので買い物に出かけるという機会も少なく、買い物に対するハードルも上がっているでしょう。その結果として、ニートの多くは引きこもりがちになってしまいます。

意外と知られていないニートの語源と定義

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現代では既に一般に普及しており、この記事でも特に説明なく使用している「ニート」という言葉ですが、その定義をよく分かっていないままなんとなく使っている人も多いかもしれません。実は単に無色を指しているのではなく細かい定義があります。ニートの語源と、日本におけるニートの定義について解説します。

「ニート」の語源とは?何語?

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「ニート」は元々イギリスの労働政策で用いられていた言葉で、「Not in Education, Employment or Training(教育、雇用、職業訓練に参加していない)」の頭文字を取ってNEETと略したのが由来です。

日本での「ニート」の定義

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日本では厚生労働省がニートの定義を定めており、15~34歳の仕事に就いておらず、家事も通学もしていない人のことがニートとされています。場所によっては「若年無職者」という呼称も用いられます。35歳以上は「中年無職者」となりニートの定義からは外れます。

ニートなのに収入がある?「ネオニート」とは

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ニートとは似て非なる存在として「ネオニート」という者たちも存在します。企業に就職したり、家事、通学をしていない点はニートと同じですが、ニートとは決定的に違う部分があります。それは「収入がある」ということです。

彼らの主な収入源は株やFX、不動産などで、一種の不労所得によって生計を立てています。なので彼らは扱い的には自営業者のような形であり無色という訳ではありません。しかし事情を知らない人から見るとニートとほとんど区別がつかないような生活を送っているため、ネオ「ニート」という呼称が付けられてしまったのです。

実はあの人も!?かつてニートだった偉人達

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現代社会の社会問題とされているニートですが、ニートという用語が誕生するよりも前からニートのような若年の無職者は存在していました。歴史上に名を残すような人物の中にも、かつてはニートと呼べる状態にあった人物が数多く存在します。

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