フーディーニとは
皆さんはこの言葉を聞いて何を連想しますか?知っている方でしたら直ぐに何を指しているのか理解できるはずですが、知らない人であれば何を指しているのか分からないでしょう。初めに言葉と表現させていただきましたが少し語弊があります。本来は名前や名称に分類されるものなのです。では何の名前なのでしょうか?
この名称、名前が元ネタとなったブランドやキャラクターも存在するので、そちらをご存知の方もいるかもしれません。実は世界を代表するアメリカ合衆国の人間であればほとんどの方が知っている、『あるポピュラーな人物』なのです。世界的にも日本人であってもある分野に精通している人であれば、絶対に知っていると言っても過言ではないそんな人物です。
伝説の奇術師
ではある分野とは何の分野なのでしょうか?それは一種のパフォーマンス、大道芸、大衆演劇の一つと言われています。最近ではテレビでも特別番組として放送されることがしばしばあり、日本人であれば『Mr.マリック』や『マギー司郎』と言った人物があたります。もうお分かりですね、その分野とは『マジック』や『手品』なのです。
そして今回ご紹介していく人物は『史上最高のマジシャン』『伝説の奇術師』と言われており、また代名詞となっているくらい凄い人物なのです。故にアメリカ合衆国では一番有名であり誰しも知っているのです。残念ながらこの人物は既にこの世を他界しております。彼は19世紀後半から20世紀前半に活躍し、全世界を魅了したスーパースターなのです。
「脱出王」の異名をもつ
〇〇王と聞いたら何を想像しますか?日本人であればあの大人気漫画の『海賊王』だったり野球界の『ホームラン王』である王貞治さんなんかが思いつくのではないでしょうか。現在から100年以上前にマジシャンの旋風を巻き起こしたこの人物の異名は『脱出王』なのです。何でこんな異名が付いたのでしょうか?
後述でも詳しくお話しさせていただきますが、実は彼は『マジック』『イリュージョン』の中でも最も本領発揮したのは、ありとあらゆる困難な状況、抜け出す事ができない所から、文字通り魔術を使ったかのように、簡単に脱出してしまう。そんなジャンルのスペシャリストだったのです。具体的にどんなパフォーマンスだったか後程分かり易く解説します。
フーディーニの生い立ち
彼の摩訶不思議なイリュージョン、説明できず納得のつかない魔術の数々をご紹介する前に、まずは彼の少年時代やこれまでの経歴といった『生い立ち』について解説していきます。どんな偉人や歴史上の伝説の人たちも功績や成果を語り知る前には、必ずと言っていいほどその人物の生い立ちを先に語り知っておかなくてはならないのです。
果たして全世界を震撼させ、拍手喝采を貰い、未来永劫『伝説のマジシャン』と称され続けるであろう彼はどんな地で生まれて、またどんな環境で育ったのでしょうか?また彼はいつから魔術師を意識して目指したのでしょうか?そんな大変気になるところをこれから一つ一つお話ししていきます。
フーディーニはオーストリア生まれで4歳でアメリカに移住
彼は19世紀後半1874年『オーストリア』にて『ヴェイス・エリク』という名(本名)で生まれました。オーストリアと言えば古来より音楽の聖地で知られる首都ウィーンやドイツ語で話されている事が知られていますが、彼が生まれた地はかつてのハンガリーの首都で、現在でも多くの世界遺産や名所が多いことで知られている『ブタペスト』なのです。
実は上記の事実が判明するのは彼が亡くなった数年後の事で、彼は生前アメリカ出身と公言していました。彼はまだ物心がついていない幼少期時代に、生まれた地から当時から有数の先進国であったアメリカ合衆国に移住することになるのです。そして彼は生涯の一生をアメリカで過ごす事になり、アメリカの伝説のマジシャンとして名を馳せる事になるのです。
フーディーニ家では多言語が使われていた
当然幼少期時代に違う国に移住することになれば、その国で生活していくためには新たな『言語』を覚えなくてはなりません。更に彼のご両親はもともとオーストリアの人間でありましたが、そこでも更に言語が細分化されていたので、現在のドイツ語、ハンガリー語の両方で会話が行われていました。それ故にアメリカで生活し始めてからは、色々な言語の言葉が飛び交っていたそうです。
この辺りから既に他の人とは違う異色な人物の片鱗を見せ始めていますが、この後さらに色濃く『伝説のマジシャン』としての人物が形成されていきます。果たして彼はいつマジックや手品に興味を持ち、人生のテーマにしていったのでしょうか?次にそちらについてお話ししていきます。
フーディーニはマジック本からマジシャンを志す
彼は16.17歳つまりは高校生くらいの年ごろの時に、日本であれば口寄せと呼べるような、この世の森羅万象の意思や魂と通じ合い超能力を生み出す『霊媒』のマジック本に興味を持ち愛読するようになりました。その本には原理やタネが分からないと、奇想天外な現象が起きていると錯覚してしまうイリュージョンのトリックが事細かに掲載されていたのです。
その中でも彼の目を引いたのは、後に彼がその道のスペシャリストとなった『脱出』の元になったであろうイリュージョンの原理やテクニックでした。そしてこれが彼が魔術師を目指したきっかけとなったのです。世間的に知られてる彼の名前は、実は実名ではなく芸名なのですが、その名称は当時、世界的知られていたアメリカとフランスのマジシャンの名前を組み合わせたものです。
フーディーニの得意技①脱出芸
後に伝説となりスーパースターとなった彼の生まれ故郷や家庭環境などの生い立ち、そして彼の名前の由来や『マジシャン』を目指したきっかけとなった出来事などについてお話ししてきました。彼の幼少期時代や少年時代の事についてはよく理解して頂いたのではないでしょうか?次にいよいよ彼の真骨頂であるイリュージョンについて詳しくお話ししていきます。
まず最初に彼の真骨頂であるパフォーマンスの一つである『脱出芸』について解説していきます。ありとあらゆる困難な状況、抜け出す事ができない所から、まさに魔術を使ったかのようにエスケープするイリュージョンは複数種類があったのです。それらを順にどんな内容でどんな技であったか、状況が想像できるように詳しく説明していきます。
フーディーニの脱出芸①手錠外し
彼は一流のマジシャン、パフォーマーとして知られていますが、実は鍵解除、ピッキングと呼ばれるような技術に長けていたそうです。そこで彼は警察や警官が所持していて、犯罪を犯した犯罪者や犯人の身動きを封じ捕らえるための『手錠』を用いて、あるイリュージョンを考え付きました。それが後に彼の代表技となるのです。
そのイリュージョンとは国々によって異なる実際の刑務所や収容所で、本当に逮捕されるように『ホンモノ』の手錠を掛けられ牢屋に閉じ込められた状況から、まるで魔術を使ったかの様に、正に『プリズン・ブレイク』してしまうという芸当です。その時代テレビはないものの、観客席に座って彼の芸当を目の当たりにした人々たちは驚愕し、一躍話題となりました。
ある疑いが生まれた?
一部の世間や記者からは、その刑務所や収容所と口裏合わせしてグルになっていたと囁かれていましたが、多くの国で異なる環境で幾度も成功しているので、恐らくは彼自身のテクニックやスキルであると考えられます。
フーディーニの脱出芸②凍った運河・ミルク缶からの脱出
『凍った運河』とは、アメリカ合衆国の19世紀から一気に工業地帯として車産業などが栄えたデトロイト州に位置する川の事で、ある桟橋から手首に本物の手錠を掛けた状態で川に飛び込んで見事生還するというものです。当然知識がなく業を持っていない一般の方がチャレンジすれば死は免れません。そんな危険なイリュージョンをいとも簡単に成功させたのです。
また『ミルク缶』というと現代の人たちや、日本人であれば恐らく手で掴めるくらい小さなモノをご想像されるはずですが、実際は鉄や金属で作られた小さな子供や女性であれば、すっぽり入れるくらいの大きさがある牛乳を入れるための缶で、そこに彼が入って恐らく蓋をされ、危険な状況の中から抜け出して生還するというものです。
フーディーニの脱出芸③「メタモルフォーゼ」
セーラームーンがセーラー服を身に纏った戦士になるときや、歌の曲名、洋服やポケモンの名前の由来になっているこの『単語』この言葉はドイツ語で、多くの方が意味を理解しているはずですが『変身』という意味を持っています。このイリュージョンはまさにその文字通り、現実で変身を遂げてしまう業だったのです。
ではどんなイリュージョンだったのでしょうか?それは従来にもあった、旅行をする際に用いる『車輪のついたバッグ』から抜け出すというマジックに、そのバッグから入っていた人物ではなく別人が出てくるというアレンジを加えたのもので、現在ではよく見るのではないでしょうか?彼はそれを編み出し実行して驚かせました。その時入れ替わった人物は当時の彼の奥さんでした。
フーディーニの脱出芸④中国の水牢
これは古来に使われていた尋問道具で、足首に縄が掛けられ宙に身体が逆さの状態で吊られて、水が入った大きな容器に頭部が浸かるようにそこから降ろされ、身動きも呼吸もできなくするという装置で、その装置で拘束され更には手首に手錠が掛かった状態となれば、抜け出す事は絶対に不可能なはずですよね。
そんな死と隣り合わせのような絶体絶命の状態を自ら望んで作り出して、そこから見事生還するという誰も成しえない業を観客や視聴者の前で成功させたのです。しかも本来は水が入っている容器は全面金属でできていて、外からは中の様子が見えないのですが、彼が用意したものは観客から見える様にと、一面はクリアなガラス素材でできていたそうです。
フーディーニの芸が売れた理由とは?
当然彼の卓越したイリュージョンは、現代を生きる私たちがその一部始終を見たとしても驚愕させ震え立たせるほど感動するでしょう。しかし当時はまだマジックや手品も今ほど進んでおらず、周知されていなかったのです。なのでより一層彼のイリュージョンに驚き、世間を震撼させ話題となった事でしょう。
その道のパイオニアである彼が成功を収める条件は十分すぎるほど揃っていたのですが、それだけではなく彼は商売上手だったのです。彼は当時の主なマスメディアにあたる『新聞紙』や『雑誌本』を狙った様に取り上げてもらい、自身の腕やパフォーマンスを一気に世間に知らしめて、興味や関心を引き付けたのです。こういった点も彼が驚異的に成功を収めた理由の一つなのでしょう。
フーディーニのあっけない最期
アメリカ合衆国だけではなく世界中の人々にその名と彼の魔法のようなイリュージョンが知れ渡り、旋風を巻き起こしスーパースターとなった彼ですが、実は儚くも52歳という若さでこの世を去ってしまうのです。彼の死因は老いや普通の病ではなかったのです。果たして彼の死因とは一体何だったのでしょうか?事実上では彼の最期は『あっけない』ものだったのです。
彼は20世紀前半に大活躍し、一部では『20世紀最高のマジシャン』の呼び声が挙がっていますが、本物の魔法使いかもしれないと囁かれている『アレイスター・クラウリー』は『20世紀の最高の黒魔術士』と言われているのです。どういった人物か?また黒魔術や魔法とは何なのか?気になる方は是非こちらの記事をご覧ください。
フーディーニは芸の披露中に事故死
彼の代表的な芸当、スペシャリストである分野は『ありとあらゆる境遇や抜け出す事の困難な状況』から魔術を使ったかのようにエスケープするという『脱出』でしたが、彼は人々を驚かせることに情熱を注いだのか、色々な他の芸当も披露していきました。
そんな中で彼は『自身のお腹を拳や鈍器で思い切り殴られても、平然としてそれを耐える』という一風変わった原始的な芸当を披露したのです。この時の影響で生命を維持するために必要な器官の一つである盲腸が破裂して、炎症を起こしてしまう病気を患ってしまい命を落としてしまった。と事実上ではそう記録されていますが、本当の死因かどうかは懐疑的な見方もあります。
フーディーニの葬儀では名言も
事実上の記録が真実であれば、彼は最後も芸当や人々を驚愕させる『奇術』で命を落とす事になり、その短い人生に終止符が打たれる事となってしまったのです。早死にしてしまい短命となったスーパースターの彼の葬式にはたくさんの著名人や有名人、彼の友人やファンが集まったことでしょう。そんな葬儀の中でも現代にも残るエピソードが生まれました。
葬式に出席した人たちの中には、アメリカ合衆国の大衆娯楽園芸と呼ばれる劇の一種のパイオニア、一流の演出家として知られている『フローレンツ』も出席しており、彼は棺桶の前に立つと『この棺桶の中には奴はいない、賭けてもいい』とアメリカらしい名言を残しているのです。史上最高のマジシャンである彼ならあり得そうで、非常にユーモアな一言と言えるでしょう。
フーディーニは毒殺されていた?
事実上は自身のパフォーマンスでお腹を思い切り殴られた事が結果的に死因となってしまったのですが、当時から現在まで一部では、本当の死因はその様な事故なんかではなく、何者かによって毒殺されたのではないかと囁かれているのです。彼の親族に当る人物も彼の『死』の真意について解明を求めました。
現代の最先端医学であれば100年近く経った今なら、彼の亡骸を調べれば本当の死因が分かるのではと彼の親族に当る人物は考え、遺体が埋葬されている棺桶を掘り起こして蓋を開けたそうですが、それ以降の情報は発表されていません。またその親族に当る人物の弁護人は毒殺説を裏付ける、証拠を握っているそうなので今後の意向に注目したいところです。
奇術師フーディーニが残した名言
彼は自身をより一層売り出すための営業戦術を心得ていて、また人々を魅了する超一流のパフォーマーであり、世紀のマジシャンであり、賢くキレ者、そんな彼だからこそ恐らくはトーク力も備えていて、口達者だったであると考えられます。実際に名言をいくつか残しているくらいなのです。ここではその名言の一部をご紹介していきます。
彼の個性と人柄が分かる名言
世界に誇るロンドン警察の手錠も 私にとっては輪ゴムのようなものです!
まあ 正直に言いますが…
荒くれ者の多いアメリカにくらべ この紳士の国の手錠など きゃしゃなものですよ
それだけ? つまらないなあ 私なら刑務所からも脱出できますよ(引用:森田信吾 『栄光なき天才たち 13』48ページ)
この名言からは、彼がどれだけ自信満ち溢れているかが伺え、また彼の個性であるイリュージョンそのものについても言及しているのです。彼の人格やコンセプトがこの名言だけでおおよそ理解できてしまうといっても過言ではないでしょう。
ことわざにもなっている名言
最も簡単な方法が 常に最良のトリックである
(引用:森田信吾 『栄光なき天才たち 13』105ページ)
通常であればことわざや慣用句は、古来の中国で起きた出来事や事象そのものが由来となっていることが多いですが、彼の何気ない非常に奥深い一言が『マジシャン』や『手品師』の間では通用される、『ことわざ』になっているのです。
フーディーニのもうひとつの顔はサイキック・ハンター
彼は『史上最高のマジシャン』でアメリカ合衆国だけではなく、手品やマジックに精通している人であれば世界中の人たちが知っているスーパースターで、『脱出』や『人を驚愕させる芸当』のスペシャリストだという事をこれまで解説していきましたが、実は彼にはもう一つの顔があったのです。もう一つの顔と言ってもそれは『マジック』に対極するモノではありません。
そのもう一つの顔と呼ばれる正体は、スピリチュアルな世界を感じたり、サイコキネシスを自在に使え、オーラが見えたりや霊界と交信できる。と自称して謳っているだけの『エセ超能力者』たちの嘘やトリックを、自身の経験から見破り暴いて論破し、存在を否定するという『サイキック・ハンター』なのです。これも彼の代名詞、異名の一つとして広く知られています。
フーディーニは母の死をきっかけにスピリチュアルにハマる
彼は卓越した技術や知恵、アイディアで前代未聞の不可解なイリュージョンを披露して、多くの人々を驚愕させ魅了していき、また自身の名と芸当を広めるための営業戦略を駆使して、一躍スーパースターとなり世界各地の劇場で引っ張りだことなりました。そんな順風満帆であった頃、彼にとって大きな存在である彼の母親が亡くなってしまうのです。
彼は自身の母の死をきっかけにあるモノにのめり込むことになりました。それはその当時世界中で注目され大ブームとなっていた『スピリチュアル』でした。彼はそのスピリチュアルの知識を学び、技術を習得すれば、あの世即ち霊界に住む亡くなった母の魂と、交信して会話できるのではないかと考えたのです。
フーディーニは死んだ母との交信を証明するために暗号を決めた
彼の母親がまだ生きていた頃、彼と母親の二人は霊界や冥界、即ち死後の世界には目に見える『身体』のような物は存在せず、目に見えない『魂』しか存在しないと考え、またその定義だと無数の魂がある中で、どの魂が誰のものであるか判断するのは困難であると考えました。
そこで二人はもし母親が死んで、死後の世界に『魂』だけの存在となり彷徨い続けたとしても、彼が無数の魂から母親を見つけ出すために、2人だけが知る特別なワードや数字、つまりは『暗号』を決めたのです。これによりこの暗号を解いたとすれば、死後の世界に存在する自身の母親の魂と交信して会話した事を証明できるのです。
フーディーニは不信を募らせ交霊術のトリックを暴き始める
彼は冥界、霊界の存在しているであろう母親の魂と交信して会話がしたかったので、色々な超能力者やシャーマンに力を貸してほしいと依頼するのですが、どの人間も2人だけが知る『ワード』にたどり着く事はできなかったのです。これはつまり母親の魂と交信できず会話できておらず、スピリチュアルな能力は自称して謳っているだけで偽物であるという事を意味してるのです。
評判が良い超能力者でも絶対的な力があり信用できると謳っている術者だろうと、どんな人物も彼が聞きたかった、彼と亡き母親の身が知るある『ワード』を口にする事は無かったのです。彼はそこから初めは興味を持ってのめり込んでいった『スピリチュアル』のインチキな実態に段々と落胆していき、信じれないものとなり嫌悪するようになりました。
奇術師だからこそ
彼の人生のテーマであり本職でもあるのは『マジシャン』でそれも超一流、エキスパートでした。そんな彼は言い方に語弊があるかもしれませんが、人の目を欺き騙して錯覚させる能力に長けていたのです。なので反対に嘘のような事象のタネや原理などを『見破る』『見抜く』能力も同時に備えていました。
上記の理由や解説したきっかけから彼は以後、スピリチュアルを見破りを否定する人としても名が知られるようになっていったのです。スピリチュアルというテーマに関連する『11次元』であれば本当に冥界と交信できるかもしれません。どんなものか気になる方はこちらの記事をご覧ください。
フーディーニとあの推理小説家の意外な関係!
マジシャン界で偉大な彼のもう一つの顔を知っていただけたはずです。後述にて更に『暗号』や『スピリチュアル』についてのエピソードを語っていきます。ここで彼にまつわる驚きのある事実を皆さんにお話ししていきます。実は彼は日本でも有名な世界の小説家と接点があったのです。
その小説家が主に執筆していたテーマは『推理』『事件』でした。更に『身体は子供、頭脳は大人』で知られているある国民的漫画、アニメの主人公の名前の由来となった人物なのです。ここまで言えば誰であるかわかる人も多いのではないでしょうか?果たしてその意外な人物とは誰なのか。またどんな関係があったのか。こちらの見出しで詳しく解説していきます。
フーディーニはアーサー・コナン・ドイルと親交があった
そうなんです。彼はあの『コナン・ドイル』と接点があり交流していたのです。しかも非常に仲が良かったという意外な事実があるのです。殺人事件や怪奇事件のトリック、人々を驚愕させ魅了するマジックやイリュージョンのトリック。彼らはお互いに方向性は違いますが不可思議なトリックを考えるという共通点があったので意気投合したのかもしれません。
また2人ともスピリチュアルに興味を持ち信じていたという共通点までありました。しかし彼が段々と全てまやかしで嘘の存在であると気づき始め、嫌悪して否定するようになってからは意見が合わなくなり、いつしか2人の間には隔たりができる様になっていたと言われています。そして彼はコナン・ドイルの事を『博学者で頭は良いのに迷信者』の様な人物と称しました。
フーディーニの暗号を解いた人物「アーサー・フォード」①最初の暗号
評判が良い超能力者でも絶対的な力があり信用できると謳っている術者。色々な多くのスピリチュアルな能力者たちに手あたり次第、彼は生涯亡き母との交信を依頼しましたが、2人だけが知る『ワード』を口にする者、即ち真の能力者に巡り合う事はできなかったのです。しかしある1人の人物が2人だけが知る『ワード』にたどり着き口にしたのです。
その人物は、あの聖剣エクスカリバーや円卓の騎士で有名な偉人と同名で『アーサー』という男性でスピリチュアルな能力者でした。ここからアーサーがどんな功績を残したか、またどんな人物であったか噂されている内容についてお話ししていきます。
フーディーニは妻とも暗号を決めていた
人の目を欺いて魔術のようなイリュージョンをする人、一方でインチキな超能力者たちの実態を暴いて否定する人としても大活躍した彼は、亡き母親と2人だけが知る『ワード』を決めて定めただけではなく、実は彼の奥さんとの間でも2人だけが知る『ワード』を決めて定めていたのです。もちろんそれはもし2人の内どちらかが先に他界しても、この世とあの世で交信を図るためです。
フーディーニの最初の暗号は「FORGIVE」
実は、彼とその母親との間で決めておいた『ワード』は彼の奥さんも知っていたのですが、その3人だけが知るそのワードを、アーサーは自身が持つスピリチュアルな能力を使い導き出ししたのです。それは偉大なるスーパースターとなった彼が亡くなってから2年後の事でした。
そしてその明くる日にアーサーはその『ワード』を奥さんに口にして伝えました。間違いなく3人のみが知るワードで一語一句間違えていなかったので、その3人の中で唯一生きていた彼の奥さんは言葉を失う様に驚き感動しました。アーサーの力は他のインチキなスピリチュアルな能力者と違い『ホンモノ』だった事が証明されたのです。
更にはフーディーニは奥さんと決めていた暗号も
彼は更に彼の奥さんとの間でも2人だけが知る『ワード』すらも、スピリチュアルな能力により読み取ってしまったのです。大変気になるその言葉ですが、この『ワード』については何であったのか公開されていないので、知っている人間は主役である彼と、彼の奥さん、アーサーの3人だけと考えられます。
フーディーニの暗号を解いた人物「アーサー・フォード」②フーディーニからのメッセージ
限られた当事者しか知らない2つの『ワード』にあの世の魂と交信してたどり着くだけでも、十分すぎるほど凄く、前人未踏の偉業を成し遂げ『ホンモノ』であると証明されたわけなのですが、これだけにとどまらずアーサーは更に誰も成しえないであろう、『あの世にいる亡き彼の魂』との交信を試みて見事成功したのです。
亡き彼の魂からは2つのワードやが送られてきました。ここではアーサーが更に読みとることに成功した、『あの世にいる亡き彼の魂』が発信した2つのワードそして『メッセージ』について解説していきます。果たしてどんな言葉だったのでしょうか?またどんな意味が込められたメッセージだったのでしょうか?
フーディーニからのメッセージ①「ROSABELL」と9つの言葉
アーサーが偉大な亡き彼の魂と交信して最初に受け取った『ワード』は『ロザベル』という名称でした。これは偉大な亡き彼と彼の奥さんが、馴れ初めの時期に舞台となった地で、多くの人たちから親しまれブームとなった歌の曲名だったのです。偉大な亡き彼と彼の奥さんからしたらその名称は、『始まり』を彷彿させる特別で大切な言葉なのでしょう。
現に奥さんが普段肌身離さず付けている、婚約指輪の内側の面にこの名称がしっかりと刻まれていました。恐らくこの事実も彼女と偉大な亡き彼しか知らなかったことでしょう・・・。きっと彼女にとってこの出来事は、数奇的でロマンティックな体験となったのではないでしょうか?
フーディーニからのメッセージ②「Rosabelle believe」
次にアーサーが偉大な亡き彼と交信して受け取った『ワード』は『ANSWER ・TELL・PRAY・ANSWER ・LOOK・TELL ・ANSWER・ ANSWER・TELL』という9つの単語が連なるもので、文ではなく暗号なので、ある法則や決まりに従って変換しなおさなくては、本来の言葉を読み取ることができない物だったのです。
しかしこれをアーサーは自身の知識からなのか、交信能力を駆使してなのか、いとも簡単に解き明かし読み取ってしまうのです。そうして浮かび上がった言葉は『BELIEVE-信じてー』であり、最初に受け取ったワードと組み合わせると『ロザベル信じて』というのある文が完成します。あの世に住む偉大な亡き彼から送らて来たメッセージが判明したのです。
難解な暗号の解き方
アーサーがスピリチュアルな能力により、あの世に存在しているであろう偉大なる彼の霊魂と交信して会話をして、何とか暗号を解読してメッセージを解読したと言われているのですが、やはり変換の規則や定理が分かっていても、理解するのにも解読するのも非常に難解なのです。ここではできるだけ分かり易く『解き方』を解説していきます。
それぞれの単語に当てはめられた数字
それぞれの単語にはそれぞれ1から0までの数字があてはめられていて『ANSWERは2』『TELLは5』『PRAYは1』『LOOKは9』になります。出てきていない数字は、交信で受信しなかった単語という事になるのです。
追記させていただくとそれらの『単語』と『数字』は本にはっきりと記載されているのですが、偉大な彼と奥さんの間であればその本を見なくても瞬時に連想できたそうです。アーサーはこの本を参照したと考えられます。