「タナガーグムイの植物群落」と呼ばれる一帯は、熱帯地域の大自然が満喫できるとして人気の観光スポットとなっています。天然記念物指定されている珍しい植物を見ることができ、「タナガーグムイの滝」は絶景ポイントとして有名です。
水難事故の多発地帯に現れる浮かばれない霊たち
タナガーグムイは、手つかずの自然が残されている地帯のため、事故に見舞われる観光客が続出しました。特に滝や湖で水遊びをしていて溺死してしまうケースが多発したため、2017年以降、タナガーグムイの滝は立ち入り禁止となっています。水死した人の霊も出没するとのことで、あらゆる意味で夜に訪れるのは危険な場所です。
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沖縄のヤバすぎる心霊スポット⑳真玉橋(那覇市~豊見城市)
那覇市の南端を流れる国場川に架けられているアーチ型の橋です。かつては石造りでしたが、大戦中に破壊され、現在は再建されたコンクリート製ものになっています。しかし、遺構として残されている古い橋の跡を、川の両岸で見ることができます。
人柱にされた霊が現れる?
真玉橋が最初に架けれられたのは、今から500年近く前、琉球王国の時代です。当時、この場所に架けた橋は、何度直しても増水などで流されてしまうため、困った人々は、ユタの神託を求めました。
そしてそのユタ曰く、人柱を立てれば橋は流されなくなるとのことで、一人の女性が生贄に選ばれ、橋の下に生き埋めにされたと言われています。現在でも真玉橋には、その時人柱にされた女性の霊が、度々出没するそうです。
沖縄のヤバすぎる心霊スポット㉑ひめゆり塔(糸満市伊原)
沖縄戦において看護要員として従軍し、悲劇の最期を遂げたことで知られる女学生の部隊「ひめゆり学徒隊」の慰霊碑です。先の戦争の悲惨さを、今に伝える象徴として有名で、日本の戦争祈念施設としては広島の「平和記念公園」に並ぶ知名度を誇っています。数多くの参拝客が訪れる場所です。
悲しい歴史を持つ慰霊の地で起きる心霊現象
ひめゆりの塔の建つ場所は、沖縄戦に際してはアメリカ軍の激しい攻撃にさらされた地であり、女学生たちを含める多数の犠牲者がこの場所で命を落としています。
そのためかどうかはわかりませんが、ひめゆりの塔周辺で写真を撮ると、オーブなど不可解なものが写り込むことがあるそうです。ただし、これらは害のある現象ではなく、悪さをする霊はこの場所にはいないと言われています。
沖縄のヤバすぎる心霊スポット㉒浦添大公園(浦添市伊祖)
東京ドーム8個分に相当する広さを誇る公園です。数多くの遊具が備えられており子供の遊び場として大人気となっています。浦添城跡や美しい橋もあり、散策やピクニックにもうってつけのため、週末は多くの家族連れで賑わっているとのことです。
子連れの霊が現れる有名スポット
この公園、実は先の大戦の折に激戦が繰り広げられた場所であるため、彷徨う兵隊の霊が度々目撃されています。戦没者のみならず、あらゆる死者の魂を引き付ける場所らしく、子供を連れた女性の霊や、宙に浮く真っ白な男の霊なども現れたとのことです。
沖縄のヤバすぎる心霊スポット㉓幸ビル(うるま市)
飲食店などが営業する5階建てのテナントビルです。うるま市の市街地にある「赤道十字路」と呼ばれる交差点の一角に建っていました。現在はリニューアルして「ライズビル」と名前を変えています。
エレベーターの怪が度々報告される場所
このビルの4階と5階では、頻繁に心霊現象が起きるそうです。窓も開いていないのに異様な風が流れたり、誰もいないはずの空き店舗から戸を叩く音が聞こえるといった体験談が聞かれます。エレベーターが原因不明の故障で止まることも、何度もあったそうです。また、霊感の強い人は気分が悪くなるなど、体調に異変が生じると言います。
沖縄のヤバすぎる心霊スポット㉔玉陵(那覇市首里金城町)
琉球時代の国王が葬られている遺跡です。世界遺産に登録されており、観光名所にもなっています。ひっそりと佇む石造りの建造物で、厳かかつ神秘的な雰囲気が漂っている場所です。
パワースポットでもある場所
観光客の間ではパワースポットとしても有名です。大きな心霊現象は報告されていませんが、墓ということもあり強力な霊力で溢れている場所と言えます。写真を撮ると人影のようなものが写ることもあるそうです。
沖縄のヤバすぎる心霊スポット㉕レキオリゾートホテル(名護市二見)
大浦湾を望む高台に佇んでいる廃墟です。かつてはオーシャンビューの客室やプールを備えたリゾートホテルとして営業していました。90年代後半に廃業したそうで、それ以降放置され、荒れ放題の状況になっています。
穴場心霊スポット!行くと取り憑かれる?
詳しい人の間では、数ある沖縄の廃ホテルの中でも、最も危険な心霊スポットとも言われているのが、このレキオリゾートホテルです。
ホテルがまだ営業していた頃に、自殺や殺人事件が起こったといういわくがあり、殺人のあったとされる5階へ上がると、寒気や金縛りに襲われたり、足首に掴まれたような跡が残ったという体験談があります。プールには女の子の霊が出没するとも言われており、そこかしこに霊が漂っていると思われる場所です。
心霊スポットでやってはいけないこと・注意点
沖縄に限らずとも、心霊スポットに踏み込む際は注意が必要です。準備や下調べを入念に行い、覚悟を以て行かないと大変な目に合ってしまいます。霊感に疎いという人も決して油断してはいけません。現地で何事もなくとも、良からぬものを連れて帰ったり、霊や霊的存在の怒りを買うことによって、思わぬ不運や体調不良を招く危険があります。
そのようなことにならないよう、心霊スポットを訪れるにあたって、やってはいけないことを以下にまとめました。良かれと思っておこなう行為も、逆効果になることがあるため、注意してください。
盛り塩をする
悪霊から身を守り、場を清める手段として有名な盛り塩ですが、実は、素人が霊のいる場所で盛り塩をするのはかえって危険とされています。効果がないばかりか、霊を怒らせてしまう恐れがあるので、心霊スポットでは決して盛り塩をしてはいけません。
線香をあげる
これも心霊スポットでやってしまいがちな行為ですが、危険です。彷徨う霊を供養してあげたいという気持ちはわかりますが、線香程度で成仏してくれるなら心霊スポットとは呼ばれていません。霊は供養してくれようとするその人に憑りつき、悪影響を及ぼすことになるでしょう。
飲み物や食べ物を持っていかない
霊が集まってくる原因となります。心霊スポットを彷徨っている霊は、ほとんどの場合十分な供養を受けておらず、お供え物も貰っていないため食べ物や飲み物に飢えているのです。
あえて供物として食べ物などを供えることもやめましょう。線香と同じく、かえって霊に憑りつかれやすくなる行為です。また、食べ物を放置すると腐ったり虫や獣が食い荒らすなどして、生きている人の迷惑にもなってしまいます。
現地の霊や物を冒涜する発言
肝試しの一環として霊を挑発するような行為をする人がいますが、もちろん霊の怒りを買うため非常に危険です。その気がなくとも不用意な発言で霊の機嫌を損ねてしまう可能性もあります。心霊スポットに立ち入る際は、十分な慎みを持って発言にも気を遣うことを心がけましょう。
心霊スポットの物を持って帰らない
心霊スポットの霊は、どういう理由でその場に留まっているのか定かではない場合がほとんどです。その場にある何かに固執している可能性もあるため、不用意に現場の物を持ち帰っては行けません。物と一緒に霊を連れて帰ったり、霊の怒りに触れる危険性があります。
怖いのは霊だけではなく人間も
心霊スポットに一人で行くのは危険ですが、誰かと一緒に行く際には、特に注意すべきことがあります。その人を無用に怖がらせたり、驚かせたりしないことです。
極限の心理状態に陥った人間は、意図せず危険な行動をとったり、体に大きな負担をかけてしまう可能性があります。これはある意味で心霊現象より高い危険性をもっています。お互いの安全を最優先に、慎重な言動を心がけましょう。
心霊スポットから帰る際にやっておくべきこと
心霊スポットのような霊の集まる場所に生きた人間が行くと、霊がその人間に興味を持ち、憑りつかれたり、家にまでついてきてしまうことは珍しくありません。
そうなると心霊スポットから帰ってきて以降、怪奇現象や原因不明の体調不良などに悩まされるといった事態に陥る可能性があります。心霊スポットから帰る際は、以下のような方法で、ついてきた霊を払うことが重要です。
コンビニなどに寄り道をする
心霊スポットに行った後は、決して直接自宅に帰ってはいけません。気づかなくとも霊がそばについてきていたり、同じ車に乗り込んでいる可能性があります。帰る前に明るい場所や人気の多い場所に立ち寄るようにしましょう。
そのような場所を霊は嫌うため、簡単な除霊方法として有効です。夜であれば、24時間営業のコンビニや、人で賑わう繁華街が良いでしょう。車で行った際は、なるべく明るいところに駐車することで、車内の霊を追い払うことができます。
粗塩で体と車を除霊する
心霊スポットに行く際は、粗塩を持参することをお勧めします。現場では使わずに、帰りに立ち寄ったコンビニや、自宅の玄関前などで身を清めるために使ってください。車で行った場合は、車体やタイヤにも塩を振っておきましょう。持って行った道具や機材なども、同様に清めておくとベストです。
清酒でうがいをする
日本酒も粗塩と同様に、除霊の効果が見込めます。家に帰ったら、体内に入り飲んでしまった霊や邪気を取り除くとために、清酒でうがいをすると良いでしょう。清酒を混ぜたお風呂に入るという方法も、非常に有効です。
嘘か本当か?沖縄の都市伝説
複雑な歴史と神秘的な風土を持つ沖縄は、心霊スポットが多いばかりでなく、様々な不思議な話や怖い話が伝わっている土地です。現代においても、都市伝説という形でまことしやかに語られる噂話が数多く存在しています。代表的なものを紹介していきましょう。
沖縄に地下鉄がない理由
沖縄には、地下鉄どころか地上の鉄道も存在していません。沖縄が日本に返還されて以降、那覇市民がしきりに鉄道建設を要望したところ、政府はモノレールを開通させるという形で、これに答えました。当時、景観が悪くなるから地下鉄にすべきだという反発の声が上がっていましたが、結果的に地下鉄案は破棄されています。
「政府はどうしても那覇市の地下を掘りたくない理由があるのではないか?」そのような噂が市民の間でささやかれるようになりました。これには、旧日本軍が秘密裏に開発した超巨大戦艦などの最終兵器が埋まっているという説や、琉球王家の財宝が隠されており、王族の末裔である有力者から開発差し止めの要請があったとする説があります。
日本軍の埋蔵金が眠っている?
これまでに触れてきたように、沖縄には琉球王家や海賊などが残したとされる隠し財宝の伝説がいくつか存在しています。「雨宮部隊の財宝」もそのうちの一つです。雨宮部隊とは、「沖縄派遣軍第二四師団」の通称で雨宮巽中将が率いていました。
もともとは満州に配属されていた彼の部隊は、沖縄に転進した際、大陸で集めた大量の金塊を持ち込んだと言われています。そして、沖縄決戦を前に、その金塊を喜屋武村にあった野戦病院の下に埋めたという噂があるのです。
恐怖の地下二階
那覇市内に建っている、とあるデパートにまつわる都市伝説です。このデパートのエレベーターに、存在していないはずの地下二階行きのボタンが現れると言うのです。
このような時は、決して地下二階のボタンを押してはいけません。押してしまうと、無数の手が伸びてきて、地下へ引きずり込まれる、もしくは、エレベーターが永遠に下へ降りてゆき、二度と地上に戻れなくなると言われています。
海から聞こえてくる声
海にまつわる怖い話も沖縄では事欠きません。例えば、夜に沖縄の海岸を一人で歩くのは危険と言われています。真っ暗な海からクスクスという笑い声が聞こえてくることがあるらしく、そちらを振り向くと、何者かに足を掴まれ、海に引きずり込まれるのだそうです。
また、深夜の1時に本島の砂浜を歩いていると、男性がうめくような声が聞こえてくるという噂も、一時ネットなどで話題となりました。
沖縄に住むとされる妖怪
心霊スポットに出没する霊的存在は、死者の亡霊ばかりとは限りません。古来から自然が敬われてきた沖縄には、妖怪にまつわる伝承が多数残されています。代表的な沖縄の妖怪を、以下に紹介しましょう。
木の精霊「キジムナー」
沖縄の妖怪の中で最も有名なのがキジムナーでしょう。身体や髪の赤い、子供の姿をしています。ガジュマルの木の精霊とも言われ、悪い妖怪ではないとされていますが、恨みを買えば人間に危害を加えることもあるそうです。
死をもたらす悪霊「マジムン」
沖縄では人に害をなす悪霊のことをマジムンと呼んでいます。人間のマジムンみならず、牛やアヒル豚などのマジムンや、道具のマジムンもいるとのこと。赤ん坊のマジムンや動物のマジムンに股の下をくぐられると、命を奪われるという言い伝えがあります。
沖縄の人魚「ザン」
人魚の伝説は世界各地に残っていますが、奄美地方や沖縄でも、ザンと呼ばれる人魚の存在が伝えられています。石垣島にはザンが津波を予言したという伝承が残っており、八重山諸島にはザンの骨が祀られている神社があります。
現代においても、毎年海に潜っては人魚と遊んでいるのだと、まことしやかに話す不思議なタクシードライバーの噂が聞かれています。
沖縄ならではの危険や注意事項
心霊スポット巡りには危険がつきまとうことは先にも触れました。それに加えて、沖縄の心霊スポットを訪れるにあたっては、他の地域とは違った注意点があることも、説明しなければなりません。心霊スポットに行こうとは思わない人も、沖縄旅行に行く場合は同様の注意が必要ですので、ぜひ参考にしてください。
山や海は危険生物でいっぱい
沖縄には、人間の命すら奪いかねない危険生物が、数多く生息しています。代表的なのが毒蛇のハブです。夜行性で山中や人家のそばに出没するため、心霊スポットでも出くわす危険があります。厚手の靴や靴下、長ズボンを着用しましょう。その他、山や茂みには、スズメバチや、危険な寄生虫を持つカタツムリも生息しているため、注意が必要です。
海にいる危険生物としては、まずクラゲが挙げられます。ハブクラゲやカツオノエボシなど毒を持つものが浅瀬にいたり、砂浜に打ち上げられていることもあるため注意しましょう。その他にも沖縄の海には、ウミヘビ、ヒョウモンダコ、オニヒトデなど有毒の生物が生息しています。
天候への備えは万全に!
沖縄のような熱帯地方の天候は、変化しやすく激しいのが特徴です。特に夏場は、強い日差しが照り付けているかと思えば、突然のスコールになることが珍しくありません。
晴れている時は日焼けや熱中症の対策を十分にしましょう。スコールになると前が見えなくなるほどの雨が降るため、車の運転は慎重に。台風も頻繁に来るため、天気予報はしっかりとチェックするのが肝心です。
現地のマナーを守ること
沖縄には世界遺産や重要文化財が数多くあり、御嶽をはじめとした神聖な場所や、戦没者を偲んだ史跡や施設も多いです。死者や神霊へ敬意を払うことはもちろん、現地の人々の迷惑となる行為はしないように気を付けましょう。物を壊したり、落書きをしたり、立ち入り禁止の場所に入ったりすると犯罪に問われる可能性もあります。
沖縄の心霊スポットは危険がいっぱい
沖縄は、戦争の影響で浮かばれない霊が溢れているうえに、もともと霊的なエネルギーの強い土地なため、心霊スポットが各地にできています。数が多いだけでなく、あらゆる意味での危険性を孕んでいるのが沖縄の心霊スポットの特徴です。
訪れる際には、十分な覚悟と準備、そして死者や神々への敬意を忘れてはいけません。また、ハブなどへの注意やマナーや法律への配慮も欠かさないようにしましょう。