【イエグモ】ゴキブリや害虫を食べてくれる益虫の生態や種類、特徴まとめ

そのハンティング能力の高さから付けられた敬称で、この蜘蛛が2~3匹いると家の中のゴキブリは半年で殲滅されると言われているほどです。そんな害虫ハンターを殺してしまうのは勿体ないのではないでしょうか。きっちりとお家の中の害虫を駆除してもらいましょう。

また、共に過ごしている中で興味がわいてくる方も少なくはなく、野生の彼らを捕獲して飼い始めてしまう方も少なくはありません。かなり大きな蜘蛛のため、見た目もカッコよく飼育も簡単に行えるため、もし飼育してみたい方は虫取り網片手に対面してみてください。

【イエグモ】アシダカグモは通販で取引されるほど人気!

馴染みが深いこの蜘蛛ですが、ペットとして飼育されるケースも少なくはありません。その理由も温度管理が必要なく、人に害をなすほどの強い毒を持ち合わせていません。一方で毒蜘蛛を連想させるような大きなフォルムで蜘蛛好きに人気を得ています。

軍曹として愛され、ペットとして飼育されている方も多い魅力あふれる個体ですが、詳しいご紹介は別の記事で行わせていただいております。もし捕獲して飼育してみたいという方は、より深く知るためにこちらの記事を参考にしてみてください。

イエグモの種類②アダンソンハエトリグモ

日本中各地で見られる小型の蜘蛛で、家の中にいてもあまり気に留める事がない種類かもしれません。雌は明るい茶色っぽい体をしており、オスは黒に白の模様が入っています。5~9mmで家に居る事すら気付かないうちに害虫駆除してくれているかもしれません。

小さい体を持つため、恐れられるよりは手に乗せてスキンシップを図る方もいらっしゃるほどです。また昔から子供達の遊び相手にもなっていたり、江戸時代にはジャンプに優れる個体が高値で取引されていたりと、人々とかなり近い距離にいる種類なのです。

【イエグモ】アダンソンハエトリグモについて

屋外で観測されることもありますが、如何せんその体の小ささから家の壁にいる個体のみが見つかりやすく、屋内でしか生息していないと思われがちです。オスとメスで違い見た目を持っている事から別の種類にも間違われる事があります。

またこの種類が家の中にいても、あまり気にする人が少なく、思わず殺傷してしまうという事もないのではないでしょうか。捕まえようとしてもピョンッと跳ねて逃げてしまう事もあり、諦めて放置してしまったりという人に近い種類の1つです。

【イエグモ】アダンソンハエトリグモはダニやコバエを退治

その小ささから自身よりも小さい害虫を餌としていますが、対象はどれも人間や愛玩動物に害をなす生き物ばかりで、良いお掃除屋さんです。また餌のない家にはあまり現れないため、出来るだけ綺麗に保つと彼らの姿をお目見えする機会はありません。

家の中ではよく日の入る明るい窓際に現れ、メスはあまり見かけないとされています。オスは白い触肢を頻繁に動かしながら歩く姿が見られます。何故家の中にメスがあまり入って来ないかはいまだ改名されておらず不明なままなようです。

【イエグモ】アダンソンハエトリグモは巣を張らない?!

蜘蛛の中には餌を求めて徘徊する個体も多く、この種類も餌が無くなると別の場所へ移動します。一生そこで生活しない事から巣も必要ではなく、繁殖を行う時のみ雌は巣を貼ります。しかし臆病な蜘蛛は人目のつく屋内などにはあまり巣を貼らないとされています。

【イエグモ】アダンソンハエトリグモは跳ねる姿が可愛い

小さな体でピョンピョン飛び跳ねる姿はどこか愛らしく、人間にも害をなさないためそのまま見守ってあげる事が良いでしょう。また人が近づくと攻撃はせず逃げていきますが、その際にもこの可愛らしいジャンプ姿を見る事ができるかもしれません。

このジャンプ力のお陰で生きながらえているといっても過言ではありません。かなりすばしっこく、素手で捕まえるのはほぼ不可能かもしれません。もしペットとして捕獲を考える方は虫取り網などを使い、遠くから一瞬で捕まえる事をおすすめします。

イエグモの種類③チャスジハエトリグモ

蜘蛛の中でも大型の個体で一見すると猛毒を持っているかと思われがちな見た目をしています。虫が嫌いな方は家の中にこの姿を見つけると失神してしまうかもしれません。しかし、危害を加えない限りはこちらへ向かってくることもありません。

【イエグモ】チャスジハエトリグモについて

大きさは7~12mmとかなり大きく、身体はふっくらとしており、足の短い典型的な蜘蛛の見た目をしています。オスには真ん中に白い1本線の模様が入っており、メスにはありません。日本では様々な地域の屋内で観測されています。

【イエグモ】チャスジハエトリグモはダニやコバエを退治

徘徊して餌を探す習性を持ちますが、巣も形成する種類です。巣にかかった昆虫や家の中では小さな害虫たちをお掃除して食べてくれています。ジャンプと走りを織り交ぜたハンティングを行うため、その姿はどこか勇ましく計画性のある捕食行動をしているようです。

中には自身の2倍にも及ぶ大きさの虫も餌としてしまいます。捉えた餌には毒を注ぎ込み、毒が効くまでじっと待ち、息絶えた獲物を食べるのです。巣から逃げようとした獲物もしっかりと追い、巣から離れた状態のまま毒を与える事もあるようです。

イエグモの種類④イエユウレイグモ

かなり特徴的な見た目を持っており、一見すると壁を這っているアメンボのような印象を受けますが、それほどまでに細い体と細く身体よりも長い足を持っています。しかし、アメンボが壁を伝う訳ではなく似たような見た目はこの種類なのです。

また、身体の色は透明にも見えるような白っぽい体を持っており、不規則な網の巣を作り、その中心からぶら下がって獲物がかかるのを待っている姿が特徴的です。またその巣にかかった獲物は巣へと釣りあげられるような緻密な構造の罠を作る種類です。

【イエグモ】イエユウレイグモについて

とても小さい体を持ちますが、足のサイズを合わせるとかなり大きな個体です。季節に関係なくほぼ1年中現れます。巣を作るため嫌がられがちですが、害虫駆除を行ってくれる良き来訪者です。蜘蛛の巣を貼られないように家の中は綺麗に保っておきましょう。

繁殖時期に卵を産んだメスはその卵を糸で丁寧に包み、卵嚢を形成します。そして卵を守るためにその卵が孵化するまで口で加えて保護するのです。卵嚢で包んでいる卵は少な目で10~40個ほどと言われており、付加した子供は成長するまで親の巣で過ごしています。

【イエグモ】イエユウレイグモはダニやコバエを退治

TRAPHITHO / Pixabay

小さな害虫を食べている益虫です。コバエが発生する時期などにはよく家の中に目にするかもしれません。巣を張るため駆除されがちなのですが、人間に対して実害はありません。寒い地域には生息しないため北海道には生息していないとされています。

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