駅弁大学とはどんな大学?意味やランキング、メリットデメリットをご紹介

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また学費も都内と比べて安い所が多く、地元生ならば入学時に学費の割引もあったりします。地元の企業と提携している奨学金もあり、「卒業後に就職する代わりに奨学金を出す」という制度があります。

地元の大学なら家族のそばにいることができる

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実家から通うことが出来れば、生活費を家族に甘えることができ、自由にできるお金が増えます。また、食事の準備や洗濯などは行わなくて済むため、勉強やサークル活動、アルバイトと自分のことに集中することが出来ます。

学生と大学の距離が近い

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地方の国立大学は都内の大学と比べると学部が少ないため、学生数も都内と比べると少ないことが多々あります。結果として大学側はひとりの学生をよりケアできるようになります。教員だけでなく、学生課の職員から顔を覚えられることもあります。

通学が楽なことが多い

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地方の大学は少し町から離れた郊外にあることが多く、大学周辺にはアパートが学生向けのアパートが多く存在します。大学生専用の賃貸もあります。そのため大学まで徒歩10分で通えてしまったり、少し離れても電車やバスの乗り継ぎは不要なことが多いです。

また、自家用車で通学する生徒も地方大学では珍しくありません。大学側で駐車場を提供してくれるところもあります。大学生のうちに車を購入してしまえば、長期休みに学友たちとドライブをすることもできるので行動の幅も広がるのではないでしょうか。

少人数なのでライバルが少ない

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学部が少ないのでどうしても在学数が少ないのですが、そのぶん自分のライバルになる人間も少なくなります。例えば、どうしても受けたい講座が抽選であったりとか、留学するために上位の成績をとらなければならない場合など難易度が下がります。

勉強に集中できる

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入学を希望する学部が専門性に富んでいたり、将来的に大学院までの進学を考えているのであれば地方国立大学は最適です。学生数が少ないので教授に質問をしやすく、院試を受ける人も少ないので都心の大学よりも合格率が上がります。

地元企業への就職には最強

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駅弁大学は地方に密着している場合が多いです。「地元で一番優秀な大学」という立ち位置であることがほとんどのため、駅弁大学出身だと地元企業からはまず「優秀な人材」とみられます。特に地元の金融機関や公的機関は地元の国立大学から多くの学生を採用します。

地方は人材の確保が課題とされている企業が多く、地元出身で地元の企業に就職となると大変喜ばれます。東京の大学へ進学して大手企業へのエントリーシートを送り続けるか、地元の大学へ進学して地元の企業にさくっと内定を決めるかは甲乙つけがたい所ではないでしょうか。

駅弁大学だからこその繋がりが強い

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旧帝大等よりも学生が少ない分、一人一人の結びつきが強いです。大学内がほとんど顔見知りだったり、大企業に就職した場合でも同じ駅弁大学OBの先輩が可愛がってくれたり、ということが多くあります。

駅弁大学の卒業生の声をご紹介

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では、駅弁大学のOB・OG・在校生は、自分の学生生活を通してどういう見識を得たのか見てみましょう。大事なのは「どこに行くか」ではなく、「どこで何をするか」という高い意識だということがよく分かります。

己の将来をしっかり見据える

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「地方国立大学には様々なメリット・デメリットがありますし、一概には良いとか悪いとかは言えないと思います。ただ何か大きな損をすると言うことはありません。大切なことは大学の選択は自分が将来”どこで、何をしたくて”をしっかりと考えた上で決めていくということですよ!」

その通りです。都市部の大学へ何の志も持たずに入学するのと、地元の大学にしっかりとした意識をもって入学するのとでは、卒業するときに雲泥の差ができていることでしょう。大事なのは自分がなにをやりたいか、そのために日々どう過ごしたらいいのかです。

地方だからこそ可能性は無限大

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「駅弁大学がある地方には都会に比べて本当に何もない。(中略)だが絶望ばかりしてはいけない。その代わり駅弁大学生は自分が発起人になる機会に溢れている。とにかく、都会ではなりにくい先駆者になることで周りと差を付けろ。」

「なければ作ればいい」とは、なんとも素敵な考えです。駅弁大学で先駆者となることができれば、そのプレゼン能力は企業でもきっと高く評価されることでしょうし、周りからも注目を集めること間違いなしでしょう。

やはり地方大学は差別もされる

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「高校時代、マーチや関関同立にいった子たちともたいして成績は変わらなかったです。でも前者は駅弁大と揶揄され、後者は難関私立――都心でバリバリやってく人たちだと言われ。あんまりではないですか」

残念ながら、国立大学に決定的に足りないのは知名度の低さです。駅弁大学の上位校は私立のマーチ、関関同立と同じくらいの偏差値ですが、どうしても有名私大の方が”華”があるせいか、国立大は劣って見られがちです。

理系学部なら断然国公立大学

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「理系に進学するなら将来を考えると国立大学」と言われています。近年の理系学部は文系学部に比べて時間も費用もかかります。また就職面でも私立大学に通うよりもメリットがあるといえます。地方国立大学は、いわば穴場なのです。

理系学部の現状

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理系学部は文系学部よりも専門性に富んでいて、学部偏差値も各大学理系学部の方が高い傾向にあります。医薬はもともと6年制、理工学系は4年制ですが、最近では大学院までの進学がマストとされ、理系の大半は6年間大学に通うと思ってよいでしょう。

つまり学費が文系よりかかるということ!さらに大学院への進学ともなれば、院試を通らなければなりません。ライバルは一人でも少ない方が院試を通る確率は上がります。都会の大学院に進むよりも、地方国立大学の院を出て就活を手堅くしてしまうのも一つの手なのです。

実はこんなにすごい!ねらい目の国立大学

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学費が安く、ライバルが少ない。そんな生活面だけのメリットだけではないのです。地方大学も自分のカラーを出そうと昨今は必死になっています。専門性に富んだ地方国立大学をご紹介します。きっと興味がわきますよ!

信州大学

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古くから養蚕が盛んな長野県の信州大学では、明治時代から続く製糸技術によるファイバー工学が高い評価を受けています。信州大学にある繊維学部というのは日本国内で信州大学にしかありません。繊維というと布のイメージがありますが、炭素繊維や浄水器のフィルターなど工学的部分が評価されています。

信州大学のある長野県は自然が豊かで、キャンプの聖地としても有名です。進学した方はキャンプデビューもしてみてはいかがでしょうか?よろしければこちらの記事もぜひご覧ください。長野県のキャンプ場についてまとめてあります。

富山大学

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「富山の薬売り」という言葉を現代にも引き継ぎ、富山大学の薬学部は、昔から使用されていた薬について、その薬効の原因は何なのか。また 別の効能、これまで知られていなかった効能がないのか、といったこと探索・研究に力を入れています。

駅弁大学にもいいところはたくさんある

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いかがでしたか?マイナスな印象からスタートした駅弁大学のご紹介ですが、その環境を生かすも殺すも結局は自分次第といえるでしょう。メリットもデメリットもありますが、前向きにとらえて全国の大学生がより良いキャンパスライフを送れることを祈ります。

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