駅弁大学の一覧を一挙紹介
さて、大宅壮一が揶揄した駅弁大学ですが、本当に急行の止まる駅の通りに大学が存在しているのでしょうか。ここでは駅弁大学の一覧を見ていきましょう。大宅氏が「駅弁あるところに~」と言った意味が分かります。
駅弁大学一覧
- 北海道:なし
- 東北:岩手大学、弘前大学、秋田大学、山形大学、福島大学
- 関東:宇都宮大学、群馬大学、茨城大学、埼玉大学、山梨大学、千葉大学、横浜国立大学、
- 中部:新潟大学、富山大学、金沢大学、福井大学、信州大学、岐阜大学、静岡大学、三重大学
- 近畿:神戸大学、滋賀大学、和歌山大学
- 中四国:島根大学、岡山大学、広島大学、鳥取大学、山口大学、香川大学、徳島大学、愛媛大学、高知大学
- 九州:佐賀大学、長崎大学、熊本大学、大分大学、宮崎大学、鹿児島大学、琉球大学
都道府県名に大学が付く大学は駅弁大学
上記を見て気づいた方も多いと思いますが、駅弁大学は「県名×大学」という創りになっています。戦前からある旧帝国大学(東京大学、北海道大学、東北大学、名古屋大学、大阪大学、京都大学、九州大学)は除外されます。
駅弁大学はほとんどが県庁所在地に建設されています。(弘前大学のような例外もあります。)そしてこの大学新設ラッシュは進学率を上げるとともに、悲しいかな地方と都市の差が数字として現れてしまったのでした。
駅弁大学の偏差値ランキング
大学がこんなにも多く存在しては、当然ながら偏差値にも偏りがでてきてしまいます。ここでは各大学の偏差値を見てみましょう。大学内でも学部ごとにばらつきがあるので、文系学部の一番高偏差値の学部を抜粋しています。
偏差値60~65
- 横浜国立大学
- 神戸大学
- 金沢大学
- 岡山大学
- 千葉大学
- 広島大学
偏差値55~60前後
- 弘前大学
- 富山大学
- 群馬大学
- 新潟大学
- 信州大学
- 岩手大学
- 福井大学
- 埼玉大学
- 茨城大学
- 宇都宮大学
- 山梨大学
- 滋賀大学
- 岐阜大学
- 静岡大学
- 三重大学
- 香川大学
- 高知大学
- 愛媛大学
- 徳島大学
- 山口大学
- 鳥取大学
- 島根大学
- 宮崎大学
- 熊本大学
- 長崎大学
- 鹿児島大学
- 佐賀大学
駅弁大学ランキング下位 偏差値55以下
- 秋田大学
- 山形大学
- 福島大学
- 和歌山大学
- 大分大学
- 琉球大学
以上、あげてみましたが上位から最下位の琉球大学まで、偏差値差がなんと20もあります。大都市の大学ほど偏差値が高く、都市部からの距離と偏差値は反比例しているような関係がうかがえます。どうしてこんなにも差が開いてしまうのでしょうか。
駅弁大学のデメリット
マイナスなイメージがつきまという駅弁大学ですが、デメリットとは一体何なのでしょうか。具体的なデメリットをあげてみることで、駅弁大学というイメージをより多方面からとらえることができるでしょう。
立地が悪い
駅弁大学は地方にあるため、立地はどうしても悪くなってしまいがちです。また、大学というのはどうしてもある程度の敷地が必要なので、少し街中から外れたところにあることが多いです。車で通う大学生も少なくありません。
施設の老朽化が目立つ
国立大学は国からの助成金でなりたっているため、運用資金がどうしても限られます。そのため施設の改築に手が回らず、老朽化している大学が多いのも事実。ドラマにでるようなきれいなキャンパスを思い描くとギャップがあるかもしれません。
モチベーションが保てない
地方はどうしても閉鎖的な空間になりがちです。日々の生活がルーティーン化してしまい、マンネリに感じてしまう人も多くいます。都内の大学に比べて、勉学や就労に対するモチベーションは低くなってしまいがちです。
刺激が無くつまらない
地方はまず他大学との交流会というものが少ないものです。また、会社のインターンも充実しておらず、「卒業したら働く」という意識が低くなってしまいます。大学で授業を受け、バイトをしてテスト前に勉強をするという高校時代と変わらない生活を送りがちです。