高山正樹の生い立ちと現在は?仙台女児連続強姦事件の判決やその後に迫る

このことからも、単なる殺害目的ではなく、この男は女子児童をいたずら目的で連れ去った可能性が高いとされました。また、押収された犯人のスマートフォンからは小児性愛に関するサイトの閲覧履歴が見つかっており、男は小児性愛者である可能性が高いと推察されています。

小児性愛者が起こした事件④プチエンジェル事件

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2003年7月に起きた誘拐・監禁事件です。東京で当時小学6年生の女児4人が誘拐されました。犯人は29才の男で、過去に児童ポルノの作成や販売、児童売春などの前科がありました。中途半端に捜査が打ち切られたことや、背後に暴力団が関係していたと取りただされるなど、現在でも謎が多く残る事件となっています。

また、事件名にもなっているプチエンジェルとは児童売春専門の違法デートクラブの名前で、一説によればその顧客リストには、とても表には出せないような各界の大物の名前が多く載っていたと言われています。本件は、すべての犯行を自殺した男になすりつけるかたちで幕を下ろしました。

小児性愛者が起こした事件⑤東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件

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1988年から1989年にかけて発生した連続誘拐殺人事件です。あまりに特異性の強い犯罪であったため、メディアによる報道合戦が激化し、報道のあり方が疑問視されるに至った事件でもありました。犯人は最期まで遺族に対する謝罪を口にすることはなく、身勝手な言動を繰り返しました。

本来的な小児性愛者ではないとされているものの、幼女に対し極めて凄惨な行ないを為した犯罪者として有名なのは、やはり本件の宮崎勤でしょう。すでに死刑が執行されていますが、決して忘れてはならない事件の一つです。宮崎勤について詳しく紹介している記事はこちらです。

高山正樹のような小児性愛者の見極め方がある?

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多くの凄惨な事件を起こす悪質な小児性愛者について、事前に見極めることはできるのでしょうか?精神科医や犯罪心理学者といったいわゆる専門家の意見はいくつも見つかりますが、それがすべて当てはまっているか、正しいかと言われると首をかしげるものも少なくありません。そもそも小児性愛者の全員が犯罪者だという前提も、誤解のある決めつけです。

小児性愛者の見極め方が専門家により提示される

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まず第一に、専門家によると「かかわろうとする子供たちを性別で区別するかどうか」や、「子供と一対一になりたがる」など、行動から見える特徴に注意すべきという話があります。確かにただの子供好きであれば性別によって区別するのはおかしな話ですし、執拗に2人だけになりたがるのも妙です。

第二に、カナダの研究によれば「小児性愛者は左利きで耳たぶが短い傾向にある」という身体的特徴が見られるようです。しかしながらこれは、あくまでも特徴であるというだけで、素人目に見ても必ず当てはまるわけではないだろうと予測がつきます。

「レッテル貼りに過ぎない」という声もあがる

中には「子供を見たら目で追う人には注意が必要」といった風に誰にでも当てはまりそうなことを言っている専門家もいます。結局のところ保護者が子供から目を離さないようにすることが大事であり、防犯には地域協力が必要だという話に繋がるだけで、ただのレッテル貼りに過ぎないのでは?との意見も多く見受けられました。

つまるところ、見分けかたがあると言っても確実なものではありません。やもすればただの差別に繋がる重大なことでもあるため、たとえ専門家の話といえど、100%鵜呑みにするには危険で根拠に乏しい話もあると言えます。しかし、必要以上に身体的接触を好んだり子供につきまとったりなど、見るからに怪しい予兆を見逃さないことは大切です。

性犯罪には前兆がある?

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性犯罪や誘拐事件の前兆として、声かけや待ち伏せ、つきまとい行為が挙げられます。本記事で取り上げている高山受刑者のケースを見ても、きっかけとして女児への声かけ、身体的接触がはじめに起こっています。ただし、なかには本当に親切心で声をかけたという事案もありますので、防犯対策の際にはよく子供の状況を理解することが重要です。

こうした予兆を見逃さないためにも、周囲の信頼できる大人や保護者に困ったことや変わったことを話しやすい状況を作り上げることは大切で、大きな事件に巻き込まれる前に大人が介入しやすい風通しのよい信頼関係を築くことが一番の性犯罪防止策と言えます。

ロリコンと小児性愛者は違うのか?

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ロリコン、またはロリータコンプレックスというのは日本で生まれた和製英語であり、医学的疾患を指して使われる小児性愛=ペドフィリアとは本来無関係の俗語です。また、一般的に、前者は趣味嗜好の枠におさまる程度のものを指し、後者は性犯罪者に対しての蔑称であることが多くあります。これは医学的話を抜きにした、あくまで恣意的な表現にすぎません。

小児性愛者が必ずしも悪であるというのは間違った決めつけであり、治療に関する言論においても、性的嗜好を治療するというのは差別だとする主張がしばしば見受けられます。犯罪に手を染めた本人が悪いのであり、性犯罪に走らなければ問題はないという話です。当事者の中には「自身の欲求をコントロールしたい」と望んでいる人も存在します。

アニメや漫画の影響はあるのか?

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日本は国連から「日本の性犯罪はマンガやアニメ、ゲームなどに起因しており、非常に多い」と勧告されています。しかしながら統計的に見てみると、諸外国に比べて日本の性犯罪は一つ桁が違うほど少ないのです。少ないからといって、ゼロでない限りは許すことのできない問題ですが「非常に多い」とする論拠がいまいち不明瞭なのは確かです。

実際のところ、国連が問題視しているのは単なる性犯罪の数ではなく、何が原因で犯罪を起こしたか考えた時に、日本のアニメやマンガ、ゲームにおける性的表現が目に余ったという文脈の主張なのでしょうが、それを言ってしまえば小説や映画であればいいのか?という議論にもなるはずで、なかなか納得のいかない主張をされているのです。

準児童ポルノは規制すべきか?

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欧米諸国では、実在する児童に対してだけでなくフィクション作品内での「児童・または、児童と認識されうる人や表現物」に関しても規制が行われており、逮捕者も出ています。日本の法律では、実在する児童に関しての描写は規制されていますが、フィクション作品での表現の規制はされていません。

これは、「アニメやマンガ、イラストが青少年の人格育成に影響を与えるという決定的データが存在しない」という考えに基づくものです。また、現在も創作物に関してのポルノ規制については多くの論争があり、表現の自由との兼ね合いも含めて慎重な議論を進めていく必要があると言えます。

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