底なし沼の実態とは?実在する沼や深さ、仕組みや脱出方法まで紹介!

「底なし沼」の深さってどれくらい?実在する沼で行われた検証

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沼は普通はとても濁っているため、底まで見渡すのは不可能です。そうなると、いったいどの程度の深さがあるのか気になる人は多いでしょう。実際にTV番組で沼の深さの実地調査を行っています。

2004年に放送された『トリビアの泉』で検証が行われ

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底なし沼の深さはどれくらい?という検証を行ったのは、「トリビアの泉」という番組です。知っていてもあまり意味がない無駄知識を全力で検証する番組で、現在は終了してしまいましたが、当時は人気を集めていた番組で、記憶に残っている人もいるのではないでしょうか。

北海道に実在する底なし沼・竜神沼の深さは約2m37cmだった

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検証の対象となった沼は、「竜神沼」という北海道にある沼です。現地住民は、この竜神沼を神聖な存在ととらえている人も多く、検証前にお祓いも行われたほどです。今回の検証では、重さ40㎏、長さ約3mの杭に、メジャーを取り付け、空中のヘリから沼の中の泥に突き刺して、沈んだ分の長さを測定するという方法が採用されました。

調査の結果、深さは2m37㎝という結果が出ています。。れを深いと感じるか、浅いと感じるかは人それぞれですが、水分を含んだ泥はとてつもない密度と重さであり、たった1mでも人間が脱出するのはほぼ不可能といっても過言ではありません。そう考えると、2m以上というのは、這い出るのはとてつもない困難が伴うといってもよいでしょう。

龍神沼には数々の噂が存在する

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竜神沼には、利尻島とつながっていたという伝説以外にも興味深い逸話があります。それは龍の話です。昔僧侶が沼の周りでお経を唱えていると、突如沼の水が荒れだし、その中から龍のような見たこともない生物が現れたという話が残っています。この話は竜神沼という沼の名前の由来にもなりました。

沼の中を抜ければ利尻島へ行けるという伝説は、検証によってその可能性は限りなく低くなりましたが、突如現れたという龍の話は本当か嘘かは誰も証明できないため、現在でも有名は伝説として語り継がれています。

沼の名前が付いた書籍もある

龍神沼というタイトルのコミックも発売されています。主人公は沼で白い着物を着た少女と出会います。そしてその夜、町では「龍神まつり」という祭りが開催されますが、突如街が火災に見舞われます。住人は龍神の祟りなどと口にしますが、沼で出会った少女とはなにか関係があるのか、興味をそそられる内容です。

もし沼が途切れずに続いていたら?

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沼に本当に底がなかったらどうなるのでしょうか。理論的に考えると、地上のある地点に穿たれた穴が途切れずに続いていた場合、そのまま地球の裏側へ出られます。距離にして地球の半径である6千キロ程度になります。

様々なハードルがある

しかし沼の穴を通って地球の裏側に出るには、様々な障壁があります。裏側に出るには地球の中心部を通る必要がありますが、地上ではただの泥だった穴も、深くなるにしたがって、温度と圧力が上昇します。地球の上部マントルから下部マントルへ移動すると、温度2000℃、120万気圧以上という未知の世界が現れます。

そして地球中心部には温度5500度という想像もつかない世界が広がっています。実際にこのエリアまで人類は到達していません。したがって本当に底がない沼ができたところで、人類が地球の中心部を通り抜けられる技術を持たない限り、あまり実用性はなさそうです。

日本各地の沼に伝わる伝説などを紹介!

世界中にある沼地は、一種の危険地帯で、近づいてはいけないという認識を持った人も多いでしょう。実際に高密度の泥が堆積した沼は、人間はなかなか太刀打ちできないパワーを秘めていますが、沼=危険地域になるというわけでもなく、底なし沼がある場所がパワースポットになっているところもあります。

①長野県にある皆神山にある底なし沼

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今回紹介するのは、長野県の皆神山に存在する底なし沼です。どのような場所かというと、日本で最も古いピラミッドが存在している場所、UFOの目撃情報が多い場所など、何とも神秘的で非科学的な雰囲気が立ち込めているスポットです。

独特の雰囲気が漂う神社

沼は、「皆神神社」という神社の境内にあります。神社も神聖な雰囲気が漂っており、神社の中にはいくつかの石碑があります。その石碑の内容は、「皆神山は空中移動により作られた山である」、「皆神山は古代から地球上で神から唯一選ばれた聖地である」といったものです。

この石碑に書かれている内容の真偽はともかく、他の底なし沼や神社とは何か違う空気や雰囲気を感じるといった感想が聞かれます。いまでは、県内はもちろんですが、県外からも訪れる人もいるようになり、長野県有数のパワースポットとなっています。

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