マックスヘッドルーム事件とは?その真相と犯人について徹底解説!

日本にとって、平成時代の一番恐ろしいテロ事件について具体的に解説していきます。この事件よりテロ対策等強化されるようになりました。多くの人々を傷つけるテロはあってはなりません。

杉並区防災無線電波ジャック事件

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1985年に起きた防災無線を使用したジャック事件です。地震や緊急時に使用される重要な無線で突如女性が25分もの間、杉並区全体に訴えかけました。緊急時とは全く関係ない内容を発言するのはいけない事です。また、驚くことに犯人逮捕へたどり着かず、犯人不明なままとなっています。

杉並区議会議員の長谷川に対しての抗議

当時長谷川議員は都議選にも出馬を表明していました。彼を支援する中核派(共産主義の過激派)と革マル派(中核派から分裂して誕生した過激派)は対立しており、犯人は革マル派による犯行と言われています。名指しで「かれはひどい男」「彼らは人殺しです!」「人殺しー!」と叫びながら訴え続けました。

朝の10時近くにこのような叫び声が防災無線から流れると誰もが何事か、と驚きます。その後、万一の為の防災無線はジャックされないようにデジタルコード化する等、改善され、現在では乗っ取りは不可能と言われています。

NHKニュースで放送された演説

丁度お昼休憩である正午よりNHKニュースの映像がおよそ15分間乗っ取られました。映像はNHKのままで女性の音声が流れました。内容は水本事件という事件の真相を究明する事を訴えた内容になります。

そもそも水本事件は革マル派の学生を警察が殺した事件であり、究明を求めている点から革マル派の犯行かと言われていましたが、国際人民連帯委員という委員の犯行、と革マル派は主張し、無関係であると発表しました。

電波ジャックは地上デジタル放送でも可能?

数年前より私たちが視聴しているテレビは地上デジタル放送へと切り替わりました。その為、地デジ化するまでは出来てしまった電波の乗っ取りは、現在では国の通信局による電波を監視する体制が強化されている為、乗っ取る事は困難と言われています。

地上デジタル放送は暗号化されている

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地デジ対応のテレビに切り替えた際に目にした方も多いかと思いますが、テレビを視聴するには、専用のカードを差し込む必要があります。もともと地デジは暗号化されていて、暗号を解読するキーがこのカードに入っています。もちろんこのキー自体はランダムに変更されるので素人による解読はまず難しいです。

機材と知識があれば可能との噂も

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噂では地デジの暗号を解除するツールが存在している、とも言われています。ツールを使用して解除し、合わせて電波をジャックする為の機材や、これらを駆使する技術や知識を併せ持っていれば不可能ではないと言われています。その為、日本のテレビの電波については乗っ取る事は困難であっても、「絶対ジャックされない!」とまでは言い切れないのです。

当然電波ジャックは違法

仮に電波をジャックする事が出来ても、電波のジャック自体は違法行為です。ましてや時代と共にセキュリティや犯人を特定するための技術的な面は日々進歩しています。もしジャックしてしまった場合、すぐに捕まってしまう可能性の方が確実に高いと言えます。

私たちには、一人一人言論や主張する自由の権利がありますが、何かを訴えかけたいのであれば別の正しい方法で訴えかけるべきです。周りの人々を混乱させたり、不快な思いをさせるのはまた別です。

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