ムター博物館には、生前に進行性骨化性繊維異常形成症(FOP)にかかった二つの骨格標本があります。一人はハリー、もう一人はオーゼルという人物のものです。この骨格が展示物になるまでには理由がありました。
死んだら隣に展示されたい
もともとハリーの骨格は展示されていたのですが、この博物館に訪れたFOP患者のオーゼルは「死んだらハリーの横に展示されたい」と話していました。この病気は苦しく、大きな痛みを伴うもので、900人ほどしか前例がないほどの奇病です。
オーゼルが博物館を訪れてから約20年後、長い長い闘病の末息を引き取りました。そんな彼女の願いが叶い、現在は同じガラスケースの中に展示されています。この博物館にはもしかしたらこのような展示物が他にもあるかも知れません。
ムター博物館のほかにもある!少し変わっている世界の博物館
珍妙なお土産が多く取り揃えられている医学的なムター博物館ですが、世界には変わった博物館がまだまだあります。美しいものから目を疑うような博物館が存在するので、ほんの一部となりますが紹介させていただきます。
変わり種は博物館①シリラート博物館(タイ・バンコク)
まずはタイにあるシリラート博物館です。ここも医学に特化した博物館となるのですが、ここは博物館ではなく病院なのです。医学生のほかにも日本の観光客が多いです。病院の中に博物館コーナーがある形になっていますので、わからない方はスタッフまで!
変わり種は博物館②アイスランドペニス博物館(アイスランド)
博物館として目を疑ってしまうのが、アイスランドにあるペニス博物館です。哺乳類の歴史などが詰め込まれた博物館となります。正式にはアイスランド人類学博物館といい、館内の一角に様々な種類の哺乳類のペニスのコーナーもあります。
変わり種は博物館③国際UFO博物館兼研究所(アメリカ・ニューメキシコ)
アメリカには未確認飛行物体についての博物館もあります。UFOや宇宙人についての展示物があり、また500円で入館できるのも魅力の一つです。過去に観測されたUFOの資料や映像もあり多くのファンがここを訪れます。
変わり種は博物館④カンクン海底美術館(メキシコ)
最後に紹介するのはメキシコのカンクンにある海底美術館です。海底に彫刻などの展示物があり、見に行くには実際に海へと潜らないといけません。サンゴ礁を守るための計画の一環としてこの美術館が創立されました。
このように世界には数多くのジャンルに携わる博物館があります。日本にも珍しい博物館があり、東京にある目黒寄生虫博物館などが有名です。興味がある方は、詳しくまとめた記事がありますのでこちらからどうぞ。
ムター博物館コレクションに行ってみよう!
いかがでしょうか?これがホラー博物館と言われるこの博物館は、医学の歴史の詰まった博物館でした。ここには紹介しきれなかった展示物もまだまだあるので、アメリカに足を運ぶ機会がある方は、ぜひ一度この博物館にもいってみてください。
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