触覚も体もフワフワでかわいい!
また、オオミズアオは美しさだけでなくキュートさも兼ね備えています。触角は櫛葉状と呼ばれるふさふさの形状をしており、体表にはうっすら毛のようなものが生えています。カラーリングも全体的にパステルで見る人に柔らかい印象を与える、マスコット的な可愛さがとっても魅力的です。
ヨナグニサンの幼虫について紹介!幼虫の頃の特徴は?
成虫になってからの姿について紹介してきましたが、一体その子供時代はどんな姿なのでしょうか?実は、皆さんのイメージしている毛虫のイメージよりも、芋虫寄りの愛らしい見た目をしているんです。
ヨナグニサンの幼虫は薄緑色!全体的に白みがかっている
ヨナグニサンの幼虫は、町中で見かける毛虫のように黒色だったり毒々しい色はしておらず、綺麗な薄緑色をしています。卵から生まれてすぐのときは黒と白のマーブルカラーをしていますが、脱皮して大きくなるにつれ、薄緑色へと変化していきます。
ヨナグニサンの幼虫にはトゲのようなものもついている?
生まれたての幼虫は、体中が白い突起でびっしりと覆われています。それは脱皮を繰り返すうちにだんだんと伸びていき、繭にこもる時期が近付くと今度は退化していきます。最終的にはちょっとしたでっぱりのようなサイズになり、成虫になった後の体表からは完全に消滅します。
触っても問題はない?ヨナグニサンの幼虫に毒はない
体中を守る鎧のようですが、実はそのトゲトゲには毒はありません。そのため、間違って触ってしまったりしてもかぶれてしまったり、腫れる心配はないでしょう。しかし、自分より大きい生物に触られることは大変ストレスになりますので、むやみに触るのは止めてあげましょう。
サナギになるまで5回ほど脱皮を繰り返して成長していく
卵から生まれたばかりの幼虫は、ほかの種類の幼虫たちと大きさはあまりかわりません。しかし、脱皮を繰り返すうちにだんだんど大きくなっていきます。脱皮をするたびに外見がかなり大胆に変わるので、成長の段階によっては別の種類と見間違ってしまうこともあるかもしれません。
最終的に体長は10cmほどの大きさになるヨナグニサンの幼虫
繭にこもる直前には、体長は10センチほどのビッグサイズに。成虫の体長は5センチほどですが、幼虫の段階では長さも幅も大きいコロコロとした見た目に変わっていきます。大きな体に育つためにはたくさんの栄養がを必要とするはず。もちろんヨナグニサンも例に漏れず、モリモリ葉っぱを食べてぐんぐん成長します。
ヨナグニサンの幼虫の天敵は寄生蜂!草地にいると寄生されやすい?
10センチ近い大きな体を持っていますが、戦闘能力は高くありません。そのため、他の虫の幼虫に卵を植え付けて育てるコマユバチなどに寄生されてしまうこともしばしば。特に草地で生活している幼虫は、高確率で蜂のターゲットになってしまいます。