このセリフは上記のシーンの敵を追いかけるシーンから続くもので、正しくは「そいつは渡さん」を翻訳したものです。
このあたりのシーンは役者の演技や状況もあって本当に台詞が聞き取りづらくなっています。
しかしこの「パンツハワタサン!」のおかげで笑って見られるシーンになっている、という意見もあります。このようなネットスラングが気になる方はこちらをご覧ください。
ウソダドンドコドーンにはaaや素材などもある?
このライダー作品の放送当時は「AA」という文字で絵柄を作り出すアスキーアートが流行していた時期でもありました。
そういったネットの流行の時期と被っていたため、このように多くのファンに愛されることになった、と言っても過言ではないでしょう。
仮面ライダーの顔を模した顔文字も
オンドゥル語はそれぞれのキャラクターによって生み出されたものなので、だれが言ったか分かりやすいよう、そのキャラクターごとの顔文字も存在します。
主人公である剣崎が変身する仮面ライダーブレイドは「(0w0)」、相川が変身する仮面ライダーカリスは「(<::V::>)」と表します。
また橘が変身する仮面ライダーギャレンは「(0M0)」、睦月が変身する仮面ライダーレンゲルは「(0H0)」でそれぞれを表します。
人気の高さからaaも豊富!
上記の顔文字からさらに多くのAAも作成されています。
基本的には顔文字を組み合わせ仮面ライダー剣の名シーンが再現されたものが主で、一目見ただけで「このシーンか!」と思わせる秀逸なものが多いです。
効果音音源もある!
ニコニコ動画ではオンドゥル語を編集したMAD動画などが数多く作成されており、そのためいろいろな単体音源等の素材がアップされています。
特に需要の高いものの音源は比較的簡単に見つけることができるので、もしもオンドゥルの動画を作成したいと考えている方は、これらを探してみるのもよいでしょう。
ウソダドンドコドーンのネタ画像も!
またウソダドンドコドーンのようなオンドゥル語をネタにした画像も多数存在します。
これらはgoogle画像検索などで「オンドゥル」と検索すると見つけることができるので、気になる方は一度試してみることをおすすめします。自分でオリジナルの画像を作ってみたい方にも有効です。
空耳が人気となり流行した当時の状況
このようになぜこの言葉が人気になったのか、その理由を知るためには、当時の時代背景を考える必要があります。
特に役者の演技、癖のあるストーリー展開などは切っても切り離せない関係にあります。
主要人物の演技
空耳のように揶揄されるようになったのには理由があり、それは役者の演技が独特であったためです。
平成仮面ライダーシリーズは主要キャラクターに新人の役者を起用することが多く、そのため放送初期は演技が拙かったりすることもあり、そこから演技が上達するのを見守るのがシリーズの醍醐味でもあります。
この「仮面ライダー剣」に登場する役者は新人でありながらなおかつ滑舌も良くなかったので、視聴者が何を言ってるか理解できない場面が多々あり、そのためカタカナ語を言っているように聞こえる空耳が流行しました。
ストーリーの評価
またこの仮面ライダー剣は初期のストーリーの評価が芳しくなく、空耳や登場人物の行動をネタのようにしないと視聴が継続できない、といった辛辣な意見も見られるほどでした。
そしてファンがなんとか楽しもうと思った結果爆発的に流行った、という説もあります。
前半のストーリーの評価が低い理由
前半のストーリーは主人公であるはずの剣崎が長い間周りの状況に振り回される、という展開が続き、そのため登場キャラクターがいつも怒鳴ったり、怒ったりするという視聴者にストレスをためる話が続きます。
またなぜか初期から2号ライダーのギャレンを中心とする話が多い、というのも独特でした。これには理由があり、それは前半の脚本を担当した今井氏が特撮の現場に慣れていなかった、という裏事情がありました。
しかし良いという意見もある
そんな混乱が混乱を呼ぶ前半のストーリーを「先が読めなくて面白い」、「ぐっとくるシーンもある」と評価する人も存在し、そういった人にとってはかえって空耳の要素がわずらわしい、と感じている人もいるようです。
またそんな前半のストーリーも脚本家が慣れてきてからは純粋に面白い話も増え、離れず見続けてきた視聴者にとってはうれしい誤算でした。
滑舌がなぜ悪いのか?という理由
これには様々な理由があり、この仮面ライダー剣に出演した役者さんたちは「はっきり喋ることよりもキャラクターの感情を優先した」と語っています。
そのため感情を高ぶらせるシーンが多い前半では滑舌が置き去りになった、という説もあります。
しかし演技が未熟であったことも事実なようで、演技が上達した後半ではほとんどオンドゥル語は出てきません。
空耳だけじゃない!仮面ライダー剣の見所
仮面ライダー剣には空耳要素以外にもさまざまな魅力があります。
平成ライダーシリーズの中でも特にファンが濃いといわれているこの作品は、その設定の緻密さやライダーのカッコよさ、感動的なシーンの多さと語るべきところが山ほどあります。
またどれもがライダー作品の中で屈指の出来を誇っています。
個性的な4人のライダーたち
仮面ライダー剣には4人のライダーが出演しています。
主人公で剣を武器に戦う仮面ライダーブレイド、銃を武器に戦う仮面ライダーギャレン、謎が多くミステリアスな仮面ライダーカリス、後半に登場する仮面ライダーレンゲルの4人はそれぞれに合った個性を持っています。
仮面ライダーブレイド
天涯孤独でありながら正義感が強く、人々を守るためにアンデッドと戦う剣崎一真が変身する仮面ライダーブレイド。
序盤は周りに振り回されることも多くありましたが、それ以降はどんどん力をつけていき、最終的には作中で無敗を誇るキングフォームと呼ばれる最終形態に変身します。
また剣とカードを駆使したアクションも特徴的で、主人公らしさを存分に味わうこともできます。
仮面ライダーギャレン
剣崎の先輩である橘咲也が変身する仮面ライダーギャレンは銃を使ってコンボを決めるライダーです。
ライダーシステムはメンタルが大きくかかわってくるので、精神が安定していないときは敵に負けることも多くありました。
しかしある出来事をきっかけに吹っ切れてからは格上の敵を倒す機会も増え、「大物キラー」とも呼ばれました。
仮面ライダーカリス
謎につつまれている仮面ライダーカリスは、飲食店で働く相川始が変身するライダーで、この相川始もまた人気のあるキャラクターの一人です。
この仮面ライダーカリスはまたストーリーの展開上最も重要となるライダーでもあり、終盤はこのキャラクターを中心に話が進んでいきます。またこのライダーは弓と刀が一体になった武器で戦うスタイルが特徴的です。
仮面ライダーレンゲル
もっとも終盤に登場する仮面ライダーレンゲルは、高校生である上城睦月が変身する仮面ライダーです。
当時は「歴代最年少ライダー」という触れ込みがあり注目を集めていました。このレンゲルのベルトは最も扱いが難しいということで、睦月はその強大な力に翻弄されていきます。
評価が高い終盤のストーリー
シリーズの中盤から終盤にかけては脚本家が特撮経験のあるベテランに交代し、一気にストーリーが盛り上がりを見せます。
魅力ある敵キャラクターたちや、鮮やかな伏線回収、そしてライダー作品史上で最もすばらしいという評価もあるラストなど、見所も増えていき、序盤の評判をひっくり返すほどの出来栄えになっています。
役者の演技の成長
また序盤はひどいとされていた演技も、徐々に成長していき終盤には、とても鬼気迫る迫力のある演技を見せつけてくれます。
もちろん滑舌も改善され、視聴中に何を言っているのかわからなくなる事態はほぼなくなりました。
オンドゥル語はネタとして楽しんでください
このように仮面ライダー剣という作品は空耳だけでなく、一つのオリジナルストーリー作品として評価が高い作品です。
ですのであくまでわかる人同士でネタとして楽しみ、馬鹿にだけするような発言は慎んでおきましょう。また役者さんたちへのリスペクトも惜しまないようにしましょう。