ディスマンの夢には様々な噂話があります。啓蒙のために現れたという噂もあれば、恋愛が成就したといった噂もあります。その中でも一貫して言えることは、ディスマンは不幸をもたらすのではなく、逆に何か自分にとって良いことが起こる予兆であり、恐怖の存在ではなく何か不思議な存在であるということです。
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ディスマンの正体について紹介!マーケティング実験の一種だった
今まで紹介してきたように様々な憶測が飛び交っていたディスマンですが、真相はとても意外なところにありました。実はこの騒動は全てマーケティング実験の一種だったというのです。突然そのようなことを言われても疑問しか浮かばないと思いますので、次に詳しく紹介していきます。
ディスマンは全て創作だった!仕掛け人はアンドレア・ナテッラ氏
ディスマンという存在は、イタリア人のアンドレア・ナテッラ氏が仕掛けたマーケティング実験の一種だったのです。この謎の人物の存在を含め、この騒動全てが彼によって創作されたものだというのです。にわかには信じがたいですが、彼はある目的のために謎の人物を使って人々を操ったのです。
ディスマンはバイラル・マーケティングの効果の実験だった
その目的とは、「バイラル・マーケティング」というマーケティング手法の効果を図ることでした。この手法はネット上にある口コミなどを利用することで、その話をまるでウィルスのように爆発的に拡散させる手法のことです。
これがディスマンの真相だとすれば、その効果は絶大なものであったのではないでしょうか?世界中の2000人もの人の心に深く残ったのはもちろんですが、それ以上の効果としてこのディスマンの話は世界中の人に知れ渡っています。もし、ディスマンを何かしらの新製品に置き換えたとしたら、その商品の知名度は一気に高まっていたに違いありません。
ディスマンについてもっと知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。
ディスマンが題材になった作品を紹介!漫画やドラマなどに登場
ディスマンはネットでの反響がとても大きかったため、漫画やドラマの題材としても多く取り上げられています。ここではディスマンが題材となった作品をいくつか紹介していきますので、もしこの謎の男に興味を持った方がいれば是非鑑賞してみてください。その作品オリジナルの部分もあって、きっとおもしろいと感じられるのではないでしょうか。
ディスマンが題材の漫画『This Man その顔を見た者には死を』
この本は2019年6月7日に最新の5巻が発売されていて、漫画・漫画原作が「恵広史」さん、原作が「花林ソラ」さんの作品です。講談社コミックスから発売されていて、電子書籍としても閲覧可能です。
『This Man その顔を見た者には死を』のあらすじ
ある日、主人公である似顔絵捜査官の天野斗の元に母娘から依頼がありました。依頼内容は1週間前に娘が見た、家の前に立つ不審者の似顔絵を描いてほしいというものでした。実は娘は他人の感情を読む力に長けていて、その不審人物から感じ取った感情は「憎悪」だったのです。そのため母親がその男のことを確かめたいということでした。
そして娘から聞いた情報を基に似顔絵が完成したのですが、その男は主人公にも微かに記憶のある男でした。この完成した似顔絵の男は、まさに先程紹介した「ディスマン」そっくりだったのです。この物語の内容はディスマンの脅威から娘を守るということで、本来のディスマンとは違った内容となっているのが非常に興味深いです。
ディスマンが元ネタ!『世にも奇妙な物語』の『夢男』
人気のテレビ番組である「世にも奇妙な物語’17 春の特別編」でもディスマンを題材とした話が放送されました。2017年4月29日に放送された「夢男」がディスマンをモチーフにした話になっています。主人公のミドリは「中条あやみ」さんが演じていました。
『世にも奇妙な物語』の『夢男』のあらすじ
大学生のミドリは毎晩同じ悪夢にうなされていたのですが、目覚めた時に内容を思い出すことはできませんでした。そしてある日の授業で夢にはメッセージが隠されているということを知るのです。ミドリは必死に思い出しモンタージュを作成し、特に深い考えもなく「夢にこの男が現れる」というメッセージとともにtwitterに投稿したのです。
翌朝にスマホを確認すると、「自分も同じ男が夢に現れる」といった反応が3桁を超えていました。その影響はあまりにも大きく、世界中へと広がっていき、恐怖におびえた人々がパニックになって暴動を起こすところまで発展していきます。このような地獄絵図のような世界はいったいどうなってしまうのでしょうか?
『地獄先生ぬ~べ~NEO』8巻51話に登場したディスマン
子供から大人まで大人気の「地獄先生ぬ~べ~NEO」でもディスマンを題材とした話があります。ぬ~べ~は週間少年ジャンプで連載されていて、アニメ化もされていました。それだけではなく、2014年にはドラマ化もされていますので、ぬ~べ~自体を知っている方は多いと思われますがNEOはその新シリーズです。
『地獄先生ぬ~べ~NEO』8巻51話のあらすじ
ある生徒が夢の中でスケボーをして遊んでいたのですが、突然振り返った男の人相が異常なほどに不気味だったため一瞬で目が覚めてしまいました。同じ頃、他の生徒も夢の中にいたのですが同じく不気味な男を見たことで飛び起きてしまいました。翌日学校ではその夢の話しで持ち切りとなっていて、たくさんの生徒が同じ夢を見ていたのです。
その夢を見たという生徒が全員で似顔絵を描いてみると、驚くことに人相がすべて一致していました。怖くなった生徒たちは慌ててぬ~べ~に相談するのですが、似顔絵だけではわかりません。しかし、副担任の元教え子がその男を知っていて、それがあのディスマンだったのです。
ディスマンがモデルに?『MOZU』に登場する「ダルマ」
俳優の「西島秀俊」さん主演のMOZUという番組があるのですが、この作品では「ビートたけし」さんが「ダルマ」という人物の役を演じています。このダルマという人物ですが、実はディスマンがモデルとなっているのです。
『MOZU』に登場する「ダルマ」の位置づけ
ダルマは面識のある人の夢だけではなく面識のない人の夢にも現れて、そして見る人には共通点がありません。この作品の中でダルマは夢を使って国を裏で操る人物として描かれているのですが、多数の人物の夢に現れるという点でディスマンと類似しています。
この場合のダルマという人物は、実在している存在ということになります。実在の人物が不特定多数の人物の夢に干渉するということで、この場合のダルマはドリーム・サーファーという位置づけで描かれていることがわかります。
夢にまつわる都市伝説はディスマンだけではない!
ディスマンは夢を媒介にして人々に影響を与える、言わば都市伝説のようなものです。他にもディスマンと同じように夢にまつわる都市伝説は数多くありますので、ここでいくつか紹介していきます。中には聞いたことのある都市伝説もあるのではないでしょうか?
猿夢
猿夢は遊園地によくある猿の電車の中で起こる都市伝説です。後ろから3番目に座ったのですが、車内アナウンスから「次は活け造り~」と流れた瞬間に、一番後ろの乗客が刃物で体を裂かれて魚の活け造りのように殺されました。そして「次は抉り出し~」という車内アナウンスで、後ろから2番目にいた女性が目を抉られて殺されたのです。
次は自分の番なのですが、「次はひき肉~」というアナウンスが流れた時に何とか夢から覚めることができました。月日が経ちすっかり忘れかけていた時に、また同じ夢を見ました。そして「次はひき肉~」という場面で今度も何とか目覚めたのですが、「また逃げるのですか~次に来たときが最後ですよ~」と恐怖の忠告をされたという物語です。
猿夢をもっと詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
イルカ島
このイルカ島はディスマンと同じく不特定多数の人が同じ夢を見たと証言している物語です。イルカ島の話を知っている人が20歳までその内容を覚えていると、実際にイルカ島の夢を見てしまうというのです。
その夢とは「イルカの足いるか?」と尋ねられるのですが、このときに「いらない」と答えてしまうと夢の中で両足をもがれてしまうのです。自分が助かるためには絶対に「いる」と答えなければなりません。この話だけを聞けば単なる怖い夢の部類なのですが、ディスマンのように同じ夢を多数の人が見たというところに都市伝説としての恐怖を感じます。
ディスマンはここまで浸透している!
実はディスマンはみなさんの知らないところでもかなり浸透しているのです。画像はもちろん多くのサイトで出回っているのですが、それ以外にも色々な方法で広まってきています。ここではそんなディスマンが浸透していると感じられる理由について紹介していきます。
目撃情報のまとめサイトが開設?
ディスマンの目撃情報を載せたまとめサイトがとても人気です。これは実際に夢の中でディスマンを見たというのではなく、そっくりさんの紹介サイトです。自分の変身した顔を載せている人もいるので、おもしろ画像といった感じで楽しむことのできるサイトです。
ディスマングッズも販売!
ディスマングッズもとても人気があります。様々なグッズが販売されている中で、特に人気なのがディスマンがプリントされた衣服です。Tシャツだけでなく、長袖のシャツなども販売されているのですが、あの画像がプリントされた服は気持ち悪いを通り越して逆にかわいく感じてしまいます。
携帯アプリでゲームも?
ネットで話題になったことがあるのですが、ディスマンの携帯アプリも配信されています。内容としては、画面の中にいるディスマンを見つけるだけの単純な内容ですが、このようにゲームにもなるということはディスマンが非常に身近な存在であると言えます。
日本にも多大な影響を残した「ディスマン(This man)」
ディスマンは発祥のアメリカだけでなく、日本にも多大な影響を与えています。色々な作品にも取り上げられていて、知名度もかなり高いのですが、本当はどのような存在なのでしょうか?アンドレア・ナテッラ氏が仕掛けたマーケティングの一環というある種の結論は出ているのかもしれませんが、本当にそれが真実なのでしょうか?
ディスマンが夢に現れたという人は世界中にたくさんいますが、その人たちはディスマンが現れることで気持ちに変化が生じ、何かしらの行動を移すきっかけとなっています。これは何か行動を起こすようにという、ディスマンからのメッセージではないでしょうか?もしあなたがディスマンの夢を見たら、勇気を持って行動に移してみてください。
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