似たイメージの花にハイビスカスがありますが、ハイビスカスは色ごとに花言葉が存在します。チューリップや椿やバラなど、メジャーな花はだいたい色別に花言葉が設定されているので、プルメリアは少しイレギュラーなパターンと言えます。
その他日本の花にも多くの花言葉があります、興味のある方はこちらの記事も併せてご覧ください
プルメリアはどんな花?
ここまで花言葉にフォーカスしてきましたが、そもそもプルメリアとはどんな花なのかご存知でしょうか。見たことはあるけど生態については何も知らないという方や、南国に咲いている花という程度の認識の方が大半でしょう。
それではプルメリアの基本的な生態や特徴についてご紹介します。
プルメリアの特徴
プルメリアは熱帯のシンボルとも言える植物として知られています。色や品種のバリエーションが豊富で、日本でもいくつか販売されています。とても丈夫な植物で乾燥や暑さに強く、それでいて寒さにも強いというプルメリアの詳細な生態をご紹介します。
優れた見た目
プルメリアの外見的な最大の特徴は、やはりその麗しい花の形と美しい色にあります。5枚で構成されている花弁が、バランスの良いシルエットを作り出しています。白と黄色の組み合わせが代表的なプルメリアの色ですが、他にも赤やピンク、オレンジなど暖色系のバリエーションが豊富です。
ハワイやその他リゾート地ではレイの材料として使われている他、ハワイアンジュエリーのチャームやハワイアンキルトのデザインに採用されていたり、コサージュや髪飾りに利用されていたりと、見た目の華麗さが様々な場面で活かされている花木です。
癒やされる香り
また、他の大きな特徴としては「香り」があげられます。気分を高揚させてくれる香りでありながら、リラックス効果も感じられる爽やかさが魅力的。甘く優しげな芳香で、咲いている姿にとてもよく似合っています。
一般的に「フローラルの香り」に分類されているような、華やかな香りが特徴です。
プルメリアの原産地
プルメリアは熱帯アメリカ出身の植物と言われています。あまり聞き慣れない「熱帯アメリカ」という地域についてですが、具体的には南アメリカに位置する「メキシコ全域(最北端は除く)」と「全中米」と「南米の北側」あたりの地域を指します。ベネズエラやブラジルといった、北回帰線と南回帰線に挟まれた一帯を総称して熱帯アメリカと呼んでいます。熱帯と言われているだけあって、一年を通して温暖な気候が特徴です。
つまり、グアムやハワイの花というイメージが強いですが、実はハワイ側から見ると外来種ということになります。ハワイも年中温暖な気候の国ではありますが、原産国ではありませんでした。
プルメリアの開花時期
プルメリアの開花時期は6月~10月頃と言われています。しかしプルメリアは南国の植物である上、非常に丈夫であるため暖かい地域では一年を通して開花します。ハワイを始め、温暖な諸外国でいつでもプルメリアを見ることができるのはそういった特性があるからです。
プルメリアは神聖な花
古くから神聖な花として伝承されてたプルメリア。ハワイの人々にとって神聖さの象徴であった証に、プルメリアには説話やロマンチックな言い伝えが存在しています。それでは次は、プルメリアが神聖視されている所以をご紹介します。
プルメリアは「神が宿る」と言われる神聖な花
プルメリアは古来より「神が宿る花」と言われており、神秘的な存在として扱われています。白く可憐な見た目が神々しさすら感じさせるところから、このように言われるようになりました。特に「女性の守り神」と言われており、美しさや魅力を司る神が宿る花として神聖視されています。
プルメリアの恋のおまじないとは?
プルメリアには恋にまつわる言い伝えが存在しています。有名なものに「満月の夜が明けた頃、朝霧に濡れたプルメリアの花集め、作ったレイを好きな人に渡すことができれば、その恋が成就する」という言い伝えがあります。
可憐な見た目のプルメリアにぴったりのロマンチックなジンクスで、特に女性から支持を集めているおまじないです。
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プルメリアには女性の魅力を引き出す効力がある?
花言葉にも謳われているプルメリア特有の「気品」。女性らしい香りのイメージが生んだ耽美な言い回しですが「女性の守り神」と言われているほど、プルメリアには女性の魅力を引き出すパワーがあると信じられています。身につけることで、魅力が増し幸福へ導いてくれると言われています。
プルメリアで恋のアピール
プルメリアを装飾品として使うときに、少し注意しなければならないことがあります。
ハワイでは、耳の後ろにアクセサリーとしてプルメリアをつけるというおしゃれの手法がありますが、この何気ない行為に実は意味があったのです。花を付ける耳が、右側か左側かで全く意味が異なります。右側につけると「恋人や配偶者はいません」というサイン、左側につけると「既婚者です、もしくは恋人がいます」という意味になります。誤解を招きかねない使用方法ですが、プルメリアには、このようにひとつのアピール方法として利用される側面もあります。