まず最も知名度が高いのが、挨拶として使われている言葉だということ。一般的に「こんにちは」をイコールALOHAと思っている方が多いですが、ALOHAはマルチな挨拶として現地で使用されています。つまり「おはよう」も「こんにちは」も「さようなら」も「いらっしゃませ」も「またね」もALOHAなのです。
日本は言葉の種類が多く、挨拶にも何百通りの言い方がありますが、ALOHAは万能な挨拶語としてこのように海外にも周知されている言葉なのです。
愛情表現としてのALOHA
一般的な挨拶語としてマルチに使えるALOHAには、愛情を表現するための機能もあるのです。実はハワイのALOHAは「アイラブユー」の意味も持ち合わせています。ALOHAという言葉をただの挨拶語としてだけでなく、大切なワードとして捉えているからこその、奥深い概念です。
ALOHA一文字ずつに秘められた意味がある!
前章でALOHAが実は奥の深い単語であったことを述べましたが、更にALOHAにはそれぞれ一文字ずつに意味が込められているという事実が存在します。ALOHAというアルファベットの並びは、ある単語の頭文字を取り、つなげた物になります。では次は、ALOHAに込められた意味を一つずつご説明します。
ALOHAのA
A=Akahi(アカハイ)…親切さ
真心などの意味を含み、優しさ全般を表している単語です
ALOHAのL
L=Lokahi(ロカヒ)…調和
協調性を重んじる、調和により得られる和合、という意味で使われています
ALOHAのO
O=’Olu’olu(オルオル)…喜び、楽しさ
心躍るような嬉しさ・快さを表しています
ALOHAのH
H=Ha’aha’a(ハアハア)…慎み深さ、謙虚
慎ましさにより表される謙虚さを意味します
ALOHAのA
A=Ahonui(アホヌイ)…忍耐、我慢強さ
辛抱強さの精神を表しています
プルメリアの花びらはALOHAを表している
ALOHAのアルファベットひとつひとつに意味があることが分かりましたが、ALOHAがプルメリアとどう関係しているのでしょうか。ALOHAがアルファベット5つで構成されている単語であることが鍵となっているのですが、プルメリアの花も5枚の花弁からできています。文字数と花びらの枚数の共通項により、プルメリアの花弁1枚1枚に、それぞれALOHAを構成する5つの精神が込められていると言われています。
「真心や喜びを大切にし、謙虚さや辛抱強さをもって他との調和を重んじる」ALOHAとプルメリアに込められたこの魂こそが、ハワイで脈々と受け継がれる「ハワイアンスピリッツ」なのです。
Contents
プルメリアの花言葉は結婚式にぴったり!ハワイでの挙式にいかが?
エレガントで幸せオーラに満ちたプルメリアは、ウェディング系のイベントにもピッタリの花と言えるでしょう。特にハワイ挙式やリゾート婚を希望している方にはうってつけのアイテムです。次はプルメリアを結婚という角度からフォーカスしてご紹介します。
プルメリアの花言葉をブーケに込めて
前述の通り、プルメリアには女性的で素敵な花言葉が存在します。プルメリアの花言葉は結婚というイベントにもしっかりとマッチしてるため、ブーケや会場装飾の花としても相応しいと言えます。
「気品」「日だまり」という花言葉には、これからの結婚生活に必要な優しさや温かさ、礼節の意味が含まれているので、しっかりと結婚への思いのこもったブーケになるでしょう。また、プルメリアには魅力を引き出し幸運へ導くという言い伝えや、大切の人の幸せを願う花という言い伝えもあるため、結婚というコンセプトにぴったりなのです。
プルメリアの花言葉を指輪に添えて
プルメリアと関係の深いハワイには、伝統的なアクセサリー「ハワイアンジュエリー」なるものが存在します。ハワイアンジュエリーは、ただのアクセサリーというよりは、家族への愛だったり、大切な人への思いを伝えるためのツールだったり、記念日を祝い贈られたりと、深い意味を込めるアイテムとして認識されています。
このハワイアンジュエリーの観念と結婚というイベントはとても相性がよく、またプルメリアはハワイアンジュエリーの代表的なモチーフとも言われているため、結婚指輪として用いると、より幸福になれると言われています。
プルメリアの花言葉「恵まれた人」に表されるように、恵まれた幸せな結婚を叶え、いつまでも幸せでいられるようにと相手を思う気持ちを指輪に込めるのも良いでしょう。
プルメリアには毒がある?!
ここまでプルメリアの暖かくハッピーな情報を多数お伝えしましたが、今度は、意外にもプルメリアには毒性があるという、ややネガティブな側面をお伝えします。見た目の可愛らしさとは裏腹に、実は毒を持った植物であることに驚く人は多いでしょう。一体どんな毒性で、どの程度危険なのかについてご説明します。
プルメリアの樹液に注意
プルメリアに毒があるというのは、意外ではありますが事実です。ただ、結論から言うと、毒があるのは樹液のみで、花を触っているだけであれば特に問題はありません。レイとして首にかけたり髪飾りにしたりする分には神経質になる必要はありませんが、幹や茎、葉に触れるような機会がある場合は注意が必要です。
プルメリアを切った際、茎や葉から出てくる樹液が注意の対象です。プルメリアの木の幹や茎、葉を切ると、白い樹液が出るのですが、この樹液の中に毒成分が含まれています。色や品種によって少し違いはありますが、主にオレアンドリン・ギトケシゲン・ジゴトキシゲンなという成分の毒が含まれていると言われており、皮膚症状や目への影響が懸念されます。
プルメリアの毒の作用
顕著な症状としては接触した場合に起きる皮膚炎があげられますが、万が一口に入ってしまった場合、嘔吐や腹痛、不整脈や最悪の場合心臓麻痺といった現象が起きることが分かっています。目に入ってしまった場合も、深刻な症状が起きやすいと言われているため、素手で触らないようにするなどの工夫と注意が必要です。
日本のキョウチクトウにも同じ毒
プルメリアは夾竹桃(キョウチクトウ)と呼ばれる植物の仲間で、ずばり属名や科の分類も「キョウチクトウ科」となります。細分化すると「インドソケイ属」という種類になるのですが、根本的な生態はキョウチクトウと同じです。日本のキョウチクトウは街路樹などとして広く植えられているため、割と馴染みのある植物と言えますが、このキョウチクトウにもプルメリア同様の毒があるのです。
プルメリアとよく似た毒性で、前述のオレアンドリンという成分を含み、嘔吐や倦怠感、下痢、めまいなど様々な症状を引き起こしすため、要注意の植物です。プルメリアよりも身近な場合も多いため、不用意に触らないようにしましょう。
プルメリアの香りとシンガポールの迷信とは?
エレガントで豊かな香りが特徴のプルメリアですが、シンガポールではこの香りにまつわる、ある迷信が広く根付いていると言われています。その迷信についてお伝え致します。
プルメリアの香りの話題はタブー!?
プルメリアの香りは主張が強いため、近くに咲いていると「いい匂いだね」と思わず話したくなってしまいます。しかしシンガポールでは、プルメリアの香りを感じても、そのことを口に出してはいけないという文化があるのです。その理由は「プルメリアの香りを強く感じるときは、そこに幽霊がいる」と言われているからです。驚きの内容ですが、シンガポールではそう信じられており、プルメリアの香りを察知しても、そのことについて話す人は少ないと言われています。
プルメリアの強い香りは幽霊がいる証拠
日本人からしてみれば衝撃的な話ではありますが、世界には国ごとに様々な言い伝えや文化があり、根拠の有無に関わらず信じられている迷信も多いのです。プルメリアの香りと幽霊の関係については、前章で述べた「お墓の花」としてのプルメリアのイメージや、葬儀の献花に使われるといった事象から連想されたと推測されます。
ともかくシンガポールでは、霊が何かを訴えるためにプルメリアの香りを利用していると信じられており、そのことについて触れてしまうと霊がついて来ると言われています。もしシンガポールに行く機会があった際には、周囲の反応も心配されますので、プルメリアの香りには触れずに過ごした方が良いでしょう。
プルメリアの呼び名はたくさんある?
普段、プルメリアと呼んでいるあの白く可憐な花ですが、実は地域によって呼び名が違う場合があります。理論的な角度から言うと、プルメリアというのは生物学上の属名にあたり、英名などはまた別に存在します。
日本ではプルメリアとして定着していますが、ハワイや東南アジアなど、プルメリアと馴染みの深い国々ではなんと呼ばれているのでしょうか。
ハワイではプアメリア
最もプルメリアのイメージが強いハワイ。ハワイでも私達同様プルメリアと呼んでいるかというと、厳密にはPua meliaと書いて「プアメリア」と呼ばれています。このプアメリアは、ハワイ語に訳すると、大切な人の幸せを願うという意味になります。
フランジパニと呼ぶ地域も
プルメリアは、英名をフランジパニといいます。フランジパニという響きに聞き覚えのある人は多いでしょう。英名なので、英語圏ではフランジパニと呼ぶ人が多い傾向にあります。東南アジアでも英語を理解する国は多く、フランジパニという呼び名も一般的です。日本でもフランジパニという名前のお店や、商品をよく見かけます。プルメリア同様、知名度の高い呼び名と言えます。
インドネシアでの呼び名
東南アジアの暖かい地域でも、プルメリアは非常によく見かけられます。インドネシアをはじめ、周辺のリゾート地ではハワイ同様にプルメリアが日常に根付いていますが、この辺りではプルメリアと言うよりは「カンボジャ」と呼んでいる人が圧倒的に多いと言われています。聞き慣れない響きですが、プルメリアをインドネシア語に訳すとカンボジャとなります。
バリではジュプン
バリ島はインドネシアに属する島で、観光地としても非常に人気のあるリゾート地です。同じインドネシアでも、バリ島ではプルメリアのことをジュプンと呼んでいます。これは同じインドネシアでも、言語が「インドネシア語」と「バリ語」が存在するためです。
プルメリアの香りを楽しむ
プルメリアの香りの良さは先程から再三お話ししていますが、やはりその香りには多くのファンが存在しており、様々な商品としてその香りを楽しむ方法が登場しています。今度はプルメリアの香りに特化して、その特徴や効能、楽しみ方などをご紹介します
芳香として利用され始めた背景
プルメリア独特の甘い香りは、古くから魅了された人間も多く、観賞用としてだけでなく香りを楽しむアイテムとしても生活に取り入れられました。香料として利用されるようになったのは16世紀と言われており、芳香剤としての歴史の長い花です。プルメリアの純粋な精油はとても高価なのですが、当時から希少価値の高い香料として扱われていたと言われています。
香りの効能・効果
プルメリアの精油は、健康面にも美容面にも効果を発揮するため、とても優秀なアロマと言えます。また、精神にも対する作用もメリットがたくさんあるため、上手に使うと癒やし効果は抜群と言えます。アロマテラピーとしての効果は十分に得られる花と言えるでしょう。また、リゾート地ではエステにも使用されている定番のアイテムです。
健康への効果
プルメリアの香りは、幅広い健康効果を持っています。
主な効果は、血圧上昇を防ぐ・血流を良くする・冷え性の改善・鎮痛作用・風邪予防・アレルギー症状の緩和と言われています。肉体的なトラブルにも効くということで重宝されている香りです。
美容への効果
美容面への効果にも、かなり期待できるのがプルメリアの香り。特に女性にとって嬉しい作用を多く持っているため昔から常に人気のある香りと言われています。
主な効能は、肌の乾燥を防ぐ・潤いを保つ・肌のバリア機能が向上する・皮膚トラブルの予防といったものがあげられます。香りを嗅ぐと血流が良くなることから、肌への影響が生まれ、状態が整うと言われています。
精神への効果
香りの治癒効果を取り入れ、自然な方法で心身を回復させることがアロマテラピーの定義ですが、最も効果を発揮するのが精神面と言われています。プルメリアの香りは、特に精神面への効果が高く、アロマテラピーにも適していると言えるでしょう。
主な効能は、不安を和らげる・気分を高揚させる・集中力を向上させるといったもので、どれも共通して元気を与えてくれるような作用となっています。街中でふと嗅いだだけでも幸福感を覚える香りですので、アロマとして取り入れるとその治癒力は相当なものになると言えるでしょう。
プルメリアの香りを楽しむ際の注意
素晴らしい効能の多いプルメリアの香りですが、稀にプルメリアの香りを使ってはいけない体質の方がいらっしゃるので注意が必要です。どんな優れたアイテムも使う人の体に合っていなければ毒にさえなりかねません。
プルメリアの香りを使ってはいけない人は、低血圧の人。プルメリアの香りには血圧を下げる作用があるため、元々低血圧の人や、病院で血圧に関する治療や薬を受けている人は要注意です。また、妊婦さんや授乳中の人も、思いがけないトラブルの可能性があるので、医師に相談したり使用を控えたりといった対策をしましょう。
プルメリアの花言葉はプレゼントや贈り物にぴったり!
毒性や迷信など意外な側面もありましたが、南国の陽気なイメージと華麗な姿や花言葉からプルメリアはやはりとても魅力的な花であることを再認識できました。
花言葉の「気品・日だまり・恵まれた人・内気な乙女」という響きには、温かさや優美な雰囲気が溢れています。また、プルメリアに込められたハワイアンスピリッツも、慈悲深く一層プルメリアの魅力を底上げしています。そんな素敵なプルメリアは、プレゼントや贈り物にもぴったりと言えるでしょう。
ブーケやアクセサリーを贈る際には、プルメリアを検討してみてはいかがでしょうか。素敵な花言葉と言い伝えが、贈り物を更にグレードアップしてくれること間違いありません。
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