しかし、どうやら狙って「ぐわしカット」にしたわけではなく、自分で髪を切ろうとして失敗した末になってしまったようです。ガクト氏はTwitterで「心のダメージが大きいからやめたほうがいい」と心情を吐露していました。
ぐわしが海外で商標登録?
商標登録とは、簡単に言えば「商品やサービスを自分のものとして他人と区別するための設定」ですが、なんとアメリカのとあるバンドグループが「ぐわし」の指サインを商標登録しようとしたことがあり、一時期話題となりました。
人間の手で形どることができる指サインを自分のものにしてしまう、そんなことがあっていいのでしょうか。当時の様子やアメリカの対応を見ていきます。
ぐわしの商標登録をアメリカのバンド「KISS」が申請
商標登録を出願したのはアメリカのバンド「KISS」のベース&ボーカルを担当しているジーン・シモンズ氏です。彼は自身がライブ等でよく使う指サインを自身のマークとして商標登録しようとしたのです。このことはニュースで取り上げられ、反響を呼びました。
アメリカのロックバンド「KISS」
ハードロックの黎明期からアメリカの東海岸を代表するバンドグループとして名を馳せており、派手な衣装と炎を用いた演出を結成当時から行っていました。今回の騒動になった指サインもシモンズ氏のファンサービスの一環から始まったものだったのかもしれません。
実際には「サバラ」で登録も棄却された
しかし、報道された時には「ぐわしだ」という声が多かったのですが、実際のサインは「中指と薬指を曲げる」というサバラのほうでした。おまけに、アメリカの特許庁はシモンズ氏の出願を却下。これによりどちらにせよぐわしが商標登録されることはなくなりました。
却下された理由については明確に公表されてはいませんが、指サインのようなものを個人のマークとするのはしばしあることですが、それを商標とまでしてしまうと社会として反響が大きいことが予想されたからではないか、というのが考察されています。
「サバラ」以外にもある、作者の体験からくるネタ
楳図かずお氏の例にもれず、漫画家の中には作者の日常の中のふとした体験や、過去の経験を「使える」と捉え、作中のネタにしてしまう方も多くいらっしゃいます。そんな作者の体験ネタを少しだけ紹介しましょう。
「ベン・トー」
ライトノベル作品で、内容としては「半額になった弁当を奪い合う青春物語」となります。こちらの話は作者のアサウラ氏が大学時代に送った極貧生活を元ネタにしており、同じように半額の弁当を狙う常連を元にしたキャラクターを作中に登場させています。
他にも当時の体験を元にしたものがあります。例えば「動くのが全ての弁当に半額シールが貼られてから」「先に弁当にタッチしたほうが弁当を買える」等と言った暗黙の了解的ルールも作中に登場していたりします。
「金色のガッシュ!!」
こちらも時代こそ違いますがまことちゃん同様に少年サンデーで連載していた作品となります。ジャンルとしてはバトルもので、「魔界の王を目指して戦う物語」となります。
作中に登場する担任教師は、進路指導となると雰囲気がもはや別人のようになり、生徒に合わせた指導を熱心にしてくれます。これは作者の雷句誠氏が学生時代に漫画家になりたい旨を担任に告げたところ馬鹿にされたという悔しさを元に生み出されたキャラクターとなります。
「ぐわし」だけじゃない!漫画から有名になったポーズ
「ぐわし」は漫画の中に登場して以来、現実でも実際にやってしまう人がいるほど人気の指サインです。しかし、漫画やアニメの中に登場してから現実世界にまで浸食したポーズは他にもあります。その中でも有名どころを紹介していきます。
「ジョジョ立ち」
ポージング関係で有名なものと言えば真っ先に上がるのが「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズの「ジョジョ立ち」です。作中の登場人物が敵味方問わず非常に特徴的なポージングをすることが多く、熱心なファンが現実でそのポージングを取る練習を続けていたりします。
あまりの人気ぶりから作者の荒木飛呂彦氏の故郷である仙台で、コアなファンの方々による「ジョジョ立ち会」が開かれたほどです。ちなみに仙台市は「M県S市杜王町」という形でジョジョ第4部の舞台となっています。
「牙突」
明治時代の侍達の話を描いた漫画「るろうに剣心」の登場人物が使う、日本刀を構えて突撃する技が「牙突」です。主人公の使う技もカッコいい技が多いのですが、ポーズとして有名なのはこの牙突でしょう。ちなみに牙突は壱式から参式と、奥の手の零式を含めた4種類あります。
ちなみにこのるろうに剣心ですが、海外での吹き替えが動画投稿サイト等で特に有名です。「フタエノキワミアッー!」や「売れんかいな」に始まる空耳など、動画サイトを良く閲覧している人なら一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
「かめはめ波」
日本人なら誰でも知ってるほどの知名度を誇る漫画、と言えば「ドラゴンボール」が上がる人も多いのではないでしょうか。今なおアニメや映画作品が作られるほど人気のこの漫画の主人公「孫悟空」の必殺技が「かめはめ波」です。なんと海外では「かめはめ波大会」が開かれるほどの人気です。
漫画やアニメではないですが、かつて日本で知名度を誇るポーズ、といえばマクドナルドのCMで有名な「らんらんるー」というポーズもありました。こちらの記事ではその「らんらんるー」を詳しく紹介しています。
ぐわしはまことちゃんのお得意の難しいポーズ!
人の心は様々な事柄で感動します。感動という言葉は一般的には「泣ける」という意味で捉えられがちですが、正しくは「心が動くこと」です。「ぐわし」というポーズも、その中には漫画の中身の面白さを加味しても流行しただけ、人の心を動かしたということではないでしょうか。手の構造上難しいサインではありますが、ファンなら完璧にマスターして是非とも「ぐわし」とポーズを決めてみたいものです。
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