シーウィーとは?子供の心臓を食べた連続殺人鬼の犯行動機と特異な生い立ち

シーウィーとは、連続殺人鬼としてタイのシリラート博物館にミイラ展示されている人物です。この記事ではシーウィーの人物像や壮絶な生い立ち、中国移民のシーウィーが連続殺人を犯した犯行動機とともにシーウィーミイラが展示されているシリラート博物館の情報を紹介します。

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子供の心臓を次々と食べた連続殺人鬼

シーウィーはタイで最も凶悪な連続殺人犯として知られています。6人もの子供を殺害し、その死体の内臓を食べていました。やがて死刑が執行され今ではバンコクにある博物館でミイラとなって展示されています。

シーウィーの生い立ちとは?犯行を犯した理由(閲覧注意)

シーウィーは幼い頃から病弱で村の老人に言われた、元気な心臓を食べると体が強くなるという教えを信じていました。連続殺人犯(食人鬼)にしては珍しく、シーウィーの場合は快楽殺人ではありませんでした。

中国で生まれたシーウィーはタイの華僑だった

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シーウィーは昔、中国に両親と12人の兄弟と一緒に住んでいました。幼かったころ近所の老人が「人の心臓と肝臓を食べれば体が強くなる」と巨額の教えを説いたことから始まります。

身体が弱かった幼少期!度々いじめに遭っていた

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シーウィーは幼いころからで少し知能の発達に遅れがあったようです。精神的な障害により両親にまともに面倒も見てもらえませんでした。病気が原因でたびたびいじめにもあっていました。

老人から聞いた話“心臓を食べると強くなる”を信じていた

シーウィーは、村のある老人から「人間の心臓と肝臓を食べれば強くなれる」と言う言い伝えをきき、それを本気で信じてしまいます。これがのちに殺人を犯す理由となるのです。

シーウィーの母親が心臓を食べさせていた

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さらにシーウィーが幼いころ実の母親が、実際に人間の心臓を食べさせていたことが分かっています。これは死刑になった罪人などの心臓なので、自分で殺したわけではありません。

シーウィーが初めて人肉を食したのはいつ?どういう状況だった?

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それまでシーウィーは動物の肉や罪人の内臓を母親に食べさせられていましたが、シーウィーが自ら人間の肉を食べるようになったのは一体なぜなのでしょうか。

シーウィーの当時の状況や様子を詳しくご紹介していきます。

18歳のシーウィーは陸軍の兵士としてビルマ出征することに

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シーウィーが18歳になったころ、ちょうど世界では第二次世界大戦が勃発していました。そしてシーウィーは陸軍兵士としてミャンマーに駆り出されることになります。

飢えに苦しむシーウィーは戦地で死者の内臓を初めて食べる

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シーウィーは戦場で砲弾をうけます。また寒さと食料が十分でないため飢えに苦しまされ精神が追い詰められていきます。飢えに耐えられなくなったシーウィーは戦死した仲間の肉をナイフで割きその内臓を煮て食べます。

これがシーウィーが自ら初めて人間の肉を食べた瞬間でした。それまでは滋養強壮に動物の内臓を食べていました。

タイに移ったシーウィーに待ち受けていたのは?虚弱体質と過酷生活

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やがてシーウィーは親類を頼りタイへと移住します。しかしここでもまた、過酷な生活を強いられるのでした。これによってシーウィーはあの言い伝えを思い出すのです。

戦後にタイに移住することになったシーウィー

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戦後まもなく、シーウィーは親類を頼り故郷の中国を離れタイへと移住します。そしてタイの地で港湾労働者として働き始めます。

しかしここでの環境もまたシーウィーにとって、過酷なものとなります。

劣悪な仕事・居住環境により心も身体も追い詰められていく

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シーウィーの仕事は、とても過酷な力仕事でした。そのうえ支払われる賃金も安く、貧乏であったため居住環境もひどく最悪な状況でした。

そのせいなのか、もともと虚弱体質だったシーウィーはまた体調を崩してしまい、喘息が悪化していくのです。

シーウィーと言葉の壁!言葉の通じない中での仕事

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また中国からの移民してきたシーウィーは、タイ語が分かりませんでした。言葉の壁は想像以上に大きく、シーウィーにとってはとてもストレスに感じていました。

そのせいでシーウィーは思うようにいかず、仕事もなかなかうまくいきませんでした。

体調を崩してしまったシーウィー!喘息の悪化

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思わぬ言葉の壁や過酷な労働のせいで、もともと持っていた喘息が悪化したシーウィーは、しばらくの間体調不良が続きます。そして精神的にも追い詰められていくのです。

このときシーウィーは昔村の老人に言われたあることを思い出します。

それはあの言い伝えです。そして「自分の弱さを克服するために人の心臓を食べなければ」と思ってしまうのです。ここから恐ろしい連続殺人が始まってしまうのです。

シーウィーの犯行とは?虚弱体質を治すために起こした事件

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精神的に追い詰められたシーウィーは、弱い自分を強くしたいという身勝手な思いからとうとう殺人を犯します。そして死体の内臓を求め何の罪もない子供たちを狙っていくのでした。

最初の被害者は8歳の女児!内臓を食すことなく遺体を放棄

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1954年4月シーウィーは市場を歩いていた8歳の少女を連れ去ります。そして手で少女の顔を抑え窒息死させてしまいます。

しかしシーウィーはこのとき少女の内臓を食べる事が出来ませんでした。少女の死体を入り江近くに遺棄してその場を立ち去りました。

11歳の女児を殺害したシーウィーは肝臓を食す

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同年5月シーウィーは次の殺人を犯します。街で開かれていた結婚式に参加したシーウィーはそこで退屈そうにしていた11歳の少女を連れ去るのです。そして前回と同様に窒息死させます。

シーウィーは少女の死体をナイフで切り開き、肝臓を取り出して食べたと言います。このときシーウィーは体に力がみなぎる感覚を覚えました。

シーウィーは計6人の子どもを殺害していた

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1955年6月シーウィーは10歳の少女を殺害し内臓を食べます。そして同年の11月、寺院で行われたオペラ会場にいた4歳の少女を殺害し、又も内臓を食べました。

1956年2月いつもと同様に5歳の少女を殺害し内臓を食べました。しかしこのときシーウィーは犯行現場にナイフと懐中電灯を忘れてしまうのです。警察も捜査しますが別の人が逮捕されてしまいます。

その後の同年4月、顔見知りの少年を殺害したシーウィーはとうとう警察に逮捕されてしまいます。シーウィーは約2年の間に6人の子供を殺害しました。

噂を信じたシーウィーは児童殺害後に内臓を食べていた

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少女や少年を殺害し内臓を取り出したシーウィーは、それを持ち帰っては焼いたり煮たりして食べていたと言います。

シーウィーのような連続殺人犯のことをシリアルキラーと表現する事があります。世界には様々なシリアルキラーが存在します。気になる方はこちらもご覧ください。

シーウィーと中国人肉食の歴史の関わり

シーウィーの故郷である中国の一部の地域では昔から人の肉を食べるという、私たち日本人には考えられない習慣がありました。シーウィーの故郷もその一部の地域でした。

昔は中国人のとって人肉を食べることは楽しみの一つでもあったと言います。

“内臓を食べれば強くなれる”という驚きの噂はなぜあったのか

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そもそも日本人にとっては、気軽に「人間の心臓を食べればいい」とアドバイスをくれる人がいること自体に違和感を感じます。

では、一体なぜシーウィーの故郷中国ではこのような信じられない噂があったのでしょうか?

中国では昔から食人の習慣があったため不自然ではなかった

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その答えは中国には昔から人の肉を食べる習慣があったからとされています。

そのため村の老人やシーウィーの母親が、シーウィーに心臓を食べろと言うのも不自然なことではありませんでした。

病気の部位と同じ箇所を食べると治るという噂も

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中国では昔から「目が悪ければ目を。」「心臓が悪ければ心臓を。」といった、自分が患っている同じ箇所の人肉を食べると治ると言われていました。

またこの考えは当時の漢方にも使われていたといいます。

シーウィーのように人の肉を食べることをカニバリズムと言います。人の肉を食べるのは一体はなぜなのか、詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

シーウィーを見られる?博物館でミイラ展示されている

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1959年9月16日シーウィーの死刑が執行されました。その後ロウ漬けにされたシーウィーは現在、バンコクにあるシリラート病院法医学博物館に展示されています。

タイでは重罪人はミイラとして晒しものになる?

タイでは昔から重罪人を「死後も供養する価値がない」と言う考えがあり、ミイラに加工し人の目にさらされてしまいます。

場合によってはミイラにする時に罪人の脳を取り出し研究材料にすることもあるようです。犯罪者の脳構造を研究するというところでしょうか。

シーウィーも供養を許されずミイラとなっていた

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