吉作落としは日本昔ばなしのトラウマ回?怖すぎるあらすじと教訓、助かる方法も

命を落とす「吉作落とし」ですが、断崖絶壁であるこの山は実際に日本に存在します。

吉作落としは大分県の傾山

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大分県と宮崎県にまたがる傾山という名前の山で、吉作は仕事をしていました。かたむきやま、かたむきさんと呼ばれています。

山頂は大分県の大野市に位置しています。

3つの岩峰から成る上級者向けの山

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傾山の標高は1500mほどで、山頂は三の岩峰から成り、また斜面の傾斜も急であることから上級者向きの山と言われています。

名前の通り、山頂が傾いたように見えます。

吉作落としの伝承は今でも地元の人たちの戒めとなっている

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この言い伝えは、現在も地元の住民たちの間で語り継がれています。登山者が使う地図にも吉作が落ちた場所が示されています。

どれだけ慣れた山でも、決して油断してはいけない、自然を甘く見ると吉作のように死ぬ、と。

吉作落とし以外にもある?怖い日本昔ばなし

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他にも怖い話がたくさん存在しています。その中とびきり怖い五作を、これから紹介していきます。

怖い日本昔ばなし①飯降山

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「飯降山」飯が降る山と書いていぶりやまと読みます。家も何もない豪雪地帯のこの山で、三人の尼さんが修行をします。

殺生を禁じられているので、三人が食べる物は木の実やキノコなどとても質素なものでしたが、なんとか我慢をして暮らしていました。

ある日のこと、天からおにぎりが三つ落ちてきました。三人の尼さんは神様からのお恵みだと大層喜びました。

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何日もおにぎりが降ってくるのが続いたある日、欲にかられた一番年長の尼さんが一番年若の尼さんを殺してしまいます。これでおにぎりがもっと食べられる、と思いましたが翌日降ってきたおにぎりは2つだけでした。

その後もうひとりも殺してしまった尼さんが、いつもおにぎりが降ってくる場所に向かうも、おにぎりは二度と降ってきませんでした。

裏話として、極度の飢餓に苛まれた尼同士が、共食いをしたのではないかとも言われています。

怖い日本昔ばなし②牛鬼淵

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伊勢の山奥に、鬼の顔と牛の体を持つ化け物が住む牛鬼淵という深い淵がありました。この山奥では、年寄りと若い木こりが二人で住んでいました。

ある夜、いつものように年寄りの木こりがのこぎりの手入れをしていると、知らない男が戸から顔を出して「何をしている」と聞きました。

「のこぎりを研いでいる。この32番目の鬼刃は鬼も殺せる」と答えると、男は去っていきました。ある時仕事中に鬼場が折れてしまい、年寄りは修理の為にふもとの村まで出かけました。

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若い木こりが留守番をしていると、また知らない男が同じ質問をしてきました。「鬼刃の修理にいっている」と答えると、若い木こりは食い殺されてしまいました。

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