見た目は違ってもルーツは同じ
現在の日本人は、その後もいろいろなルートで日本列島にやって来た人たちとの混血や、環境風土に合わせて進化をした結果、現在のような姿になっています。
見た目も文化もまったく異なる北センチネル島のセンチネル族と、わたしたち日本人が、実は同じルーツをもつ遠い親戚かもしれないというのは、人類の進化の不思議さであると共になんとも夢のある話です。
日本人が持つ遺伝子には他にも謎があります。その一つ「神の遺伝子」とも言われる「YAP遺伝子」については興味のある方はこちらをご覧ください。
北センチネル島はムリでも…アンダマン諸島は人気リゾート地?
北センチネル島のあるアンダマン諸島は大小合わせて300を超える島々のうち、先住身保護のため外国人が立ち入ることができるのは20~30の島や一部エリアに制限されています。
実はその立ち入り可能エリアは、年々訪れる人が増えている隠れた観光スポットとなっています。北センチネル島や立ち入り禁止区域は厳禁ですが、このアンダマン諸島観光について紹介します。
アンダマン諸島観光の概要
アンダマン諸島の最大都市ポートブレアは、インド本土から飛行機で海を渡って約1300㎞も離れており、インドの歴史や風土の違った一面を体感することができます。
またパスポートとは別に空港で「入域許可証」発行の手続きが必要となり、あくまで「立ち入りを許可されている」というスタンスでの観光になるので注意しましょう。
出かけるには少しハードルが高い場所と言えますが、日本からもツアーを扱っている旅行代理店がありますので、旅慣れていない方はそうしたツアーを利用するのが無難です。
アンダマン諸島の観光①美しいリゾートビーチ
アンダマン諸島観光随一のスポットは、ポートブレアからフェリーで行くハヴロック島のビーチです。アジアのベストビーチに選ばれたこともある美しい海が広がっています。
透明度の高い海でのシュノーケリングやダイビング、インドならではの本場のカレーやタンドリー料理、カニやロブスターなどの海の幸が名物を楽しみに観光客が年々増えています。
アンダマン諸島の観光②ポートブレア市内の旧跡
ポートブレアには、イギリス植民地時代に建てられ、反乱者や独立運動家が収容された刑務所が、アンダマン諸島のたどった過酷な歴史を物語る名所として現在も残されています。
また、第2次世界大戦中の日本軍占領下に造られたバンカー(攻撃から守るための壕)も当時のままの姿で残っており、遠くインドで日本の歴史の一部を感じさせるスポットになっています。
北センチネル島は絶対NG!
言うまでもなく、こっそり北センチネル島へ行こうという気を起こしてはいけません!金に物を言わせ島に近づこうとした輩の中には、残念ながら日本人もいたといいます。
もしアンダマン観光に行く機会があっても、すぐ近くに神秘に包まれた謎の先住民が暮らしている、という世界の不思議さを胸に秘めて、きれいな海や旧跡を楽しみましょう。
北センチネル島はやらせではなかった
地球に残された最後の秘境の1つと言われる謎の島の真実と現在について紹介しました。インド政府による、島と彼らへの保護政策の方針が転換されることは今後も当面はありません。
初見ではやらせも疑えるほど、信じがたいエピソードに満ちた謎多き島ですが、先人が残した数少ない情報を詳しく見ていくことで、彼らの存在が決してやらせではない真実であることがわかります。
興味本位で語られがちな北センチネル島ですが、真実として受け止め、地球の大切な一員として、彼らの平穏な生活をおびやかさないように見守っていくことが、まさにわれわれ「現代人」の使命と言えるでしょう。