二つ目には、麻原彰晃の自慰行為を防止するための説法には「おしっこをする所」、「こすりつける」というフレーズが出てきますが、このフレーズがトイレ掃除を連想させるためという点があげられます。
邪淫のネタ要素③内容の汎用性が高い
三つ目には、説法に出てくる〇〇するのは「やめようね!」とか〇〇のために「生きようね!」などというフレーズは、汎用性が高く、いろいろな場面で応用できるという点があげられます。
「邪淫」人気はネットでさらに広がる
「邪淫」の人気はネットを通してさらに広がりを見せます。ここでは「邪淫」が元ネタを離れネット上でいろいろなものに派生していった様子をまとめてみます。
「邪淫について、歌います」が登場
2017年には、「しゅがー」さんが、元ネタである麻原彰晃の「邪淫についてお話します」に曲をつけた「邪淫について、歌います」を投稿し、評判となりました。
アニメボイス朗読や「粉雪」に乗せた邪淫も登場
2015年には「邪淫について」というアニメボイス朗読が、2018年にはレミオロメンの名曲「粉雪」にのせた「邪淫について」という動画が投稿されています。
ゆゆうたの「邪淫について、お話しします」
YouTuberの「ゆゆうた」さんは、2017年に元ネタと同じ「邪淫について、お話しします」と題した弾き語りを投稿したのをはじめ、「邪淫」に関する投稿を何度もしています。
また、前述のレミオロメンの「粉雪」にのせた「邪淫について」という動画を投稿したのもこの「ゆゆうた」さんです。
邪淫元ネタ動画のコメント増量版も登場
「邪淫」という言葉が流行し、投稿する人もコメントする人も増えたため、2017年には邪淫元ネタ動画のコメント増量版も登場するようになりました。
「蛇陰」というフリーホラーゲームも登場
さらに、2017年にはYouTubeに「邪淫」を元ネタとしたと思われる「蛇陰」というフリーホラーゲームが投稿されています。
「粉粉粉粉粉さん」が制作したこのゲームの中でも元ネタである麻原彰晃の自慰行為をさせないための説法が使われています。
邪淫の説法はネタとしてツイートされることも
Twitterでは、「〇〇しようね!」とか「〇〇はやめようね!」など、麻原彰晃の「邪淫についてお話します」を元ネタとしたと思われるツイートが見られます。
中には「邪淫」を単なる「淫夢ネタ」だと思って使用している人もいますが、今まで説明してきたとおりそれは間違いです。
邪淫についての診断メーカーまで登場!
また、ネット上には邪淫についての診断メーカーまで登場しますが、ここでも麻原彰晃の自慰行為を防止するための説法が元ネタとして扱われています。
さて、「邪淫」はネットによって人気となり次々と派生していった言葉ですが、ネットによって人気が出て派生した言葉に「ヨシ猫」があります。「ヨシ猫」に興味があるかたはこちらをご覧ください。
「邪淫」説法を発信したオウム真理教と麻原彰晃
「邪淫」説法を発信したオウム真理教と麻原彰晃ですが、彼らは、地下鉄サリン事件や松本サリン事件、坂本弁護士一家殺害事件など数々の凶悪犯罪を引き起こしました。
また、独自の教義で殺人(ポア)を正当化し、教祖・麻原彰晃を頂点とする国家を模した組織を作り、武装化計画まで推し進めていました。
ここでは、この凶悪なテロ組織とも言えるオウム真理教の邪淫に関する教えやこの教えに反する麻原彰晃のハーレムについて説明していきます。