コチニールカイガラムシを知らずに食べている?昆虫が原料の着色料の用途や安全性

コチニール色素の使い道①いちごオレなどの赤い食品

たとえばいちごオレ。牛乳と苺が混ざったピンク色が甘い風味を連想させてくれますが、この色は苺を潰して抽出したものでなく、コチニールカイガラムシを使用したためです。

本物の苺は時間が経過するとどうしても酸化で黒ずんでしまうため、いつまでも新鮮に見せてくれる食紅は欠かせないものでした。

コチニール色素の使い道②食紅・化粧品

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また、食品を色づけるための食紅のほかに、その鮮やかな赤色から口紅などの化粧品に利用されることもあります。

食べるにせよ、見るにせよ、多くの人が好ましく感じる色であるからこそ、コチニールカイガラムシはこんなにも日常で多用されているのです。

コチニールカイガラムシの色素の安全性は?

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いちごオレに虫?口紅に虫?!食べたり塗ったりして大丈夫なの?安全性は…?と不安になった人もいるでしょうが、そもそも人体に害がないからこそ添加されているのです。

抵抗感があるのはあくまで気分的な面の話です。事実いちごオレなどは日本で長く愛されている飲料ですが、これといって問題なく楽しまれ続けています。

コチニール色素は各種の安全性試験の結果は安全

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食品検査に対し厳しい欧米でも、コチニール色素は温度や光度からの干渉に強く、安定した安全性があると評価されています。

発がん性物質なども確認されず、摂取し続けることによって蓄積される毒性もないとされています。子供のお菓子に使用しても大丈夫ということですね。

コチニール色素は自然由来で安全だという意見がある

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また原材料が虫、あくまでも天然由来の自然生物であるため、むしろ安全であるという意見も多く聞かれます。

確かに、人為的に操作された化学薬品や遺伝改良品より、古代よりずっと人類と付き合い続けてきた虫のほうが、よほど危険性がないとも言えます。歴史が証明してくれた安全性ですね。

コチニール色素は菜食主義・信仰上の理由で批判される場合も

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ですがコチニールカイガラムシ、つまり生き物を養殖・顔料とすることに、ベジタリアンをはじめとする菜食主義者や、宗教上制約のある人たちからは批判を受けることもあります。

こういった理由で一切の使用を取りやめる必要はありませんが、成分表記を明確にすることは重要でしょう。

コチニールカイガラムシの色素でアレルギーが起きた例も

アレルギー総合ガイドライン2019

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基本的には安全性が認められているコチニールカイガラムシですが、アレルギー症状の報告があることも確かです。発症例は少なく稀なアレルギーであるため、知らずに口にしてしまう例がとても多いようです。

甲殻類やナッツには注意を払えますが、コチニールカイガラムシのことを知らなければ、なかなか避けようとは思いつかないものです。

喘息・アナフィラキシーショックの原因になることがある

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着色料の含まれたものを摂取することによって、喘息症状、またはアナフィラキシーショックの原因になることがあります。

これまでの発症例はすべて女性であることから、主となる要因は化粧品であると考えられています。いちごオレを毎日飲む人は少数派ですが、口紅を毎日使う人は珍しくありませんからね。

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