コチニールカイガラムシを知らずに食べている?昆虫が原料の着色料の用途や安全性

抵抗感があるのはあくまで気分的な面の話です。事実いちごオレなどは日本で長く愛されている飲料ですが、これといって問題なく楽しまれ続けています。

コチニール色素は各種の安全性試験の結果は安全

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食品検査に対し厳しい欧米でも、コチニール色素は温度や光度からの干渉に強く、安定した安全性があると評価されています。

発がん性物質なども確認されず、摂取し続けることによって蓄積される毒性もないとされています。子供のお菓子に使用しても大丈夫ということですね。

コチニール色素は自然由来で安全だという意見がある

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また原材料が虫、あくまでも天然由来の自然生物であるため、むしろ安全であるという意見も多く聞かれます。

確かに、人為的に操作された化学薬品や遺伝改良品より、古代よりずっと人類と付き合い続けてきた虫のほうが、よほど危険性がないとも言えます。歴史が証明してくれた安全性ですね。

コチニール色素は菜食主義・信仰上の理由で批判される場合も

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ですがコチニールカイガラムシ、つまり生き物を養殖・顔料とすることに、ベジタリアンをはじめとする菜食主義者や、宗教上制約のある人たちからは批判を受けることもあります。

こういった理由で一切の使用を取りやめる必要はありませんが、成分表記を明確にすることは重要でしょう。

コチニールカイガラムシの色素でアレルギーが起きた例も

アレルギー総合ガイドライン2019

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基本的には安全性が認められているコチニールカイガラムシですが、アレルギー症状の報告があることも確かです。発症例は少なく稀なアレルギーであるため、知らずに口にしてしまう例がとても多いようです。

甲殻類やナッツには注意を払えますが、コチニールカイガラムシのことを知らなければ、なかなか避けようとは思いつかないものです。

喘息・アナフィラキシーショックの原因になることがある

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着色料の含まれたものを摂取することによって、喘息症状、またはアナフィラキシーショックの原因になることがあります。

これまでの発症例はすべて女性であることから、主となる要因は化粧品であると考えられています。いちごオレを毎日飲む人は少数派ですが、口紅を毎日使う人は珍しくありませんからね。

アレルギーは色素を生物から抽出する際のタンパク質が原因

アレルギーはコチニール色素そのものによって引き起こされるものでなく、原材料となったコチニールカイガラムシ由来のたんぱく質が原因と考えられています。

よって、原材料にアレルゲンを低下させる処理を施すなどの対策がとられています。

コチニールカイガラムシの色素が使われていると知った世間の反応は?

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自分たちが日々口にしている食品に実は虫が使用されていたと知って、たいていの人は大きなショックを受けます。特に虫嫌いの人からしたらたまったものではありません。

この項目では、コチニール色素の正体と、コチニールカイガラムシの姿を知ってしまった人たちの反応をお伝えしましょう。

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