かわいいクサフグの飼育方法は? 食べる際には毒に気を付けて!!

釣りをしているとよく釣れるクサフグ。よく釣りをする人たちにとってはある意味定番ですよね。つるつるとした表皮と怒るとぷっくりと膨れる姿が愛らしく、愛好家も多いのだそうです。ただし、かわいらしい見た目にそぐわず、もっている毒は非常に強力です。フグの飼育に挑戦したり食べたりする前に、しっかりとその生態を知っておきましょう。

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旅行が好きなアウトドアライターです! アウトドア記事を書いているとキャンプがしたくなってきますね。 大学休学中にスペインを一か月かけて歩いて横断したのが忘れられない思い出です。 好きな料理は牛肉の赤ワイン煮込み。作るのも食べるのも
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クサフグってどんな魚?クサフグの生態と特徴

見た目は愛嬌抜群!

クサフグはその名の通りフグの一種。手のひらに収まるサイズのかわいらしい魚です。体色は濃い緑褐色の背中に白い斑点が散っており、胸ビレ後方部分には黒い斑点があります。泳ぎは得意ではなく、スピードは遅く、それぞれの羽を羽ばたかせるようにしながら泳ぎます。小さなヒレを羽のようにパタパタ羽ばたかせてゆっくり泳ぐ姿や威嚇のために水を吸い込んでぷっくりとまんまるく膨れる姿は愛嬌があってかわいらしいですよね。

クサフグは「外道」!?

釣り人の間ではクサフグは「外道」として嫌われる傾向があるようです。日本全国、釣りに行くとどこにでも生息しており釣り師を悩ませることが多いフグ。なぜそんなに嫌われているのでしょうか。ひとつは、好奇心の強さと強靭な刃を持つため、何でもかじりついてエサを盗んだり、ルアーや釣り糸を鋭い歯で食いちぎってしまうということです。基本的に海面の表層付近に群れていることが多いので、本命の魚がいる深場に届く前にエサを取ってしまうんですね。また、鋭く強靭な歯は、仕掛けのハリスを食いちぎり、ミチイトから食いちぎられると仕掛けの一式がなくなってしまうこともあるのだそうです。次に、釣り上げても自力で調理して食べることが出来ないことが理由として挙げられます。せっかく苦労して釣り上げても、調理人にお願いしなくちゃ食べられないのだからがっかりしてしまうのもわかります。

クサフグの持っている毒

クサフグの毒の種類

フグは体内に取り入れると大変強力で危険な毒をもっているということは非常に有名です。この毒の名前は、「テトロドトキシン」と呼ばれるもので、青酸カリの850倍の毒性を持っており、ひとたび体内に取り入れてしまうと、しびれや吐き気、痙攣をおこすこともあり、命の危険さえもあります。また、水で洗ったり加熱したりしても分解されず、解毒薬も開発されていません。

「テトロドトキシン」とは?

クサフグのテトロドトキシンは肝臓や卵巣の他にも皮に豊富に含まれており、食べる際やさばき方には注意が必要です。クサフグの体内にあるテトロドトキシンは、実は魚自体が元から持っている毒ではなく、エサを食べるうちに凝縮され体内に蓄積されたものです。そのため、完全養殖などを行うことで、その危険性を大幅に低減することが可能となります。

クサフグの生息地・分布

分布は日本全国!

クサフグは、日本全国津々浦々、広く分布している魚です。主に浅い岩礁や砂地に生息しており、砂に潜って身を隠そうとする性質から「砂フグ」とも呼ばれています。本来は海に生息している魚ですが、淡水にも姿を現します。海よりも流れのはやい淡水域になぜ来るのか、はっきりとしたことはまだ分かっておりませんが、一説によると、体についた最近や寄生虫などの微生物を淡水で落とす為ではないかとされているそうです。寄生虫などから身を守る鱗を持っていないクサフグにとっては自力で寄生虫を弱らせることが難しいので、寄生虫を古い粘膜と一緒にまとめて剥がしとるという手段を取っているそうです。

生息しているのはどの辺?

生息しているのは水深50メートルよりも浅い海域で、湾内の海藻などが生い茂ったところや、磯の周りや砂底などの隠れるところが豊富な場所、そして汽水域です。普段は砂に潜って目だけを出して隠れる習性があります。基本的には海の表層付近に群れていることが多く、周年釣れるため、釣り師を悩ませる定番外道として知られています。

クサフグの釣り方

クサフグは嫌われ者

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