とっぴんぱらりのぷうの意味は?秋田弁が由来のめでたしめでたし?

とっぴんぱらりのぷうは昔話の締めの言葉として使われていて「めでたしめでたし」のような意味があります。とっぴんぱらりのぷうは響きが可愛いのでみなさんの耳にも良く残っていたり、秋田のお店やお菓子の名前に使われてもいる言葉です。この記事では、そんなとっぴんぱらりのぷうの由来や秋田弁のおもしろ方言までをまとめました。

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とっぴんぱらりのぷうとは?秋田弁が由来のめでたしめでたし

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独特の響きで一度聞いたら忘れられない「とっぴんぱらりのぷう」 秋田に伝わる方言で、標準語で言うところの「めでたしめでたし」の意味を持っています。また、その昔話の内容によっては「はいおしまい」や「聞いてくれてありがとう」のような意味を持つ場合もあります。

とっぴんぱらりのぷうは昔話の結びの言葉

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よく耳にする昔話は、大半が「めでたしめでたし」で締め括られています。そして昔話は往々にして「むかしむかし」や「むかしむかしのことでした」から始まります。とっぴんぱらりのぷうは、こういった昔話特有の定型文の「地方版」と考えるとわかりやすいでしょう。

日本に古くから伝わる昔話や民話には、地域の色が濃く出ているものが多く存在します。そういった土地の特色が強い昔話の場合、作中にもたくさんの方言が散りばめられており、締め括りの言葉も一般には馴染みのない言い回しが多いのです。殊にとっぴんぱらりのぷうは、結び言葉の方言としてもかなり個性が強く、耳に残っている人も多いワードです。

一度聞いたら忘れられない「とっぴんぱらりのぷう」について、意味合いや由来などをご紹介します。

とっぴんぱらりのぷうは「めでたしめでたし」の仲間

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とっぴんぱらりのぷうの解釈ですが、標準語で言うところの「めでたしめでたし」といった意味を持っています。昔話にも、稀にハッピーエンドではないものもありますが、その場合「はい、お話しおしまい」のような意味合いで使われており、マルチな結びの句として用いられています。

定番結び句の方言バージョンと言えます。

とっぴんぱらりのぷうは秋田の昔話で使われたのが由来

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結びの言葉として使われていることは分かりましたが、では一体どの地域の方言なのでしょうか。日本では方言の強い地域としてよく東北地方があげられますが、とっぴんぱらりのぷうも例外ではありません。とっぴんぱらりのぷうは、秋田県の方言と言われています。

また、東北地方にはたくさんの昔話や民話、言い伝えが残されています。その中で、秋田の昔話の最後にとっぴんぱらりのぷうと添えられていたことが発祥と言われています。

その他の日本の方言についても興味がある方は、こちらの記事も読んでみてください。

どっとはれ・どんとはれ・どびーんというバリエーションもある

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この東北の結び言葉については、とっぴんぱらりのぷうだけでなく、他にも言い回しが存在しています。「どっとはれ」や「どんとはれ」「どんとはらい」「どびーん」といった個性の強いバリエーションが存在します。

特にどんとはらいは、東北の言葉としてはとっぴんぱらりのぷうに次いでよく耳にする締め言葉とも言われています。有名な昔話「笠地蔵」の絵本に「どんとはらい」が結びとして登場してるものがあるため、東北地方では特に浸透したと言えます。

とっぴんぱらりのぷうを英語でいうと?

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日本の、癖の強い方言ですが、英語にも同じ意味合いの言い回しは存在します。もちろん、とっぴんぱらりのぷうはそのまま直訳できる概念ではないので、ある程度の置き換えはされていますが「めでたしめでたし」は英語でも使われる表現です。

英語では「ended happily」や「Happily ever after」という慣用句として使われています。「and they lived happily ever after」とも言われ、平たく言うと「幸せに終わりました」や「彼らはそれから幸せに暮らしましたとさ」という意味になります。

とっぴんぱらりのぷうは教科書・絵本に出てくる

とっぴんぱらりのぷうは、そのポップな雰囲気の語感から、絵本にもよく使われる表現です。呪文やおまじないのような楽しげな語呂が子供にも人気となっています。また小学校低学年ごろの教科書にも度々登場します。国語の昔話の学習で登場するわけですので、方言とは言え市民権を得ている言葉だということが分かります。

とっぴんぱらりのぷうが登場する話①きつねのおきゃくさま

きつねのおきゃくさま (創作えほん)

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有名な絵本作家、あまんきみこさんの作品「きつねのおきゃくさま」にも、とっぴんぱらりのぷうが登場します。

最後にきつねが死んでしまうという、絵本にしては少々シリアスな展開の作品ですが、とっぴんぱらりのぷうで締め括ることで、重たくなりすぎずに済んでいます。きつねにとっては、本望の死ということで、ある種「めでたしめでたし」なのだろうと推測されています。

こちらは教科書に載っている地域もあり、とっぴんぱらりのぷうが耳に残っている人が多いのは教科書にルーツがあるとも言えます。

とっぴんぱらりのぷうが登場する話②にんじんさんがあかいわけ

にんじんさんがあかいわけ (松谷みよ子 あかちゃんのむかしむかし)

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こちらも有名な絵本作家、松谷みよ子さんの作品です。比較的、年齢の低い子供でも楽しめる内容と、最後のとっぴんぱらりのぷうが小気味良い雰囲気を演出し人気となっている絵本です。言葉を覚え始めた子供も、口に出してみたい衝動に駆られるとっぴんぱらりのぷうを、上手に活用した例とも言えます。この表現のおかげで、より愉快な読後感を与えてくれる読み物になっています。

秋田にはとっぴんぱらりのぷうとついたお店もある

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実は、秋田にはとっぴんぱらりのぷうから名付けたお店やお菓子が存在しています。とっぴんぱらりのぷうの持つ可愛い響きやキャッチーさが、店名や商品名にピッタリ!と人々に受けていることが分かります。

秋田の居酒屋「とっぴんぱらりのぷ」

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秋田には「とっぴんぱらりのぷ」という名前の居酒屋が存在します。秋田の地酒と秋田の郷土料理をメインに扱っており、リラックスして飲める空間と「とっぴんぱらりのぷ」という少し気の抜けた軽い店名の雰囲気がよくマッチしています。

お菓子のくらたには「とっぴんぱらりのぷう」というお菓子がある

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