ズンドコベロンチョの意味とオチのネタバレ!世にも奇妙な物語で話題に!

脚本を担当したのは北川悦吏子さんであり、代表作には「ロングバケーション」や「オレンジデイズ」といった大人気ドラマが挙げられます。「ビューティフルライフ」では向田邦子賞を受賞しています。

デビューは1989年のサスペンスドラマの一遍「赤い殺意の館」。そこから現在まで数々の賞を受賞し、破竹の勢いで次々に名作を手掛けるヒットメーカーとなりました。

特に木村拓哉さんが出演するドラマは高視聴率をマークし、「ビューティフルライフ」の最終回の視聴率は41.3%と、伝説ともいえる数字を叩き出しています。

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また近年も大活躍しており、2018年にはNHK連続テレビ小説「半分、青い」の脚本も担当しました。映画から朝ドラまで名作を生み続ける、現役バリバリの売れっ子なのです。

そんな長期間にわたって名作を手掛け続けている北川さんですが、一番最初に注目された作品は「ズンドコベロンチョ」でした。この独創的で飛びぬけたアイデアは、一体どこから生まれたのでしょうか。

「ズンドコベロンチョ」は知り合いとの会食で誕生した

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北川さんは知り合いと食事をした時、ひょんな事からズンドコベロンチョのヒントを得ました。それは、会話の中で「友人から電話が来ても結婚の話ばかり」という話題になった時です。

仮に「結婚」と言うワードが在りもしない別の言葉だとしたら、という話題になり、その知り合いのサラリーマンが「じゃあ”ズンドコベロンチョ”というのはどうか」と言った事が発端となりました。

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知人の一言をヒントにシナリオまで作り上げ、番組会議で早速そのシナリオを発表しました。するとプロデューサーがすぐに映像化を決定したのです。会議の段階で映像化が決まるケースは珍しい事なんだそう。

ちなみに、北川さんは書いたらすぐに忘れるタイプで、本作も最初に書いた脚本はうっかり紛失してしまうアクシデントがありました。

結果として、改めて書き直したシナリオのほうが実際に使われています。幻の1作目が気になりますよね。

ズンドコベロンチョの放送後フジテレビに問い合わせが殺到!

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ズンドコベロンチョは人の名前なのか、人気キャラなのか、はたまた概念なのか。適当に答えると怒られてしまったり、ついには警察に通報されたりと、危険を伴う事すらある謎のワード。

そしてズンドコベロンチョの正体は謎のまま、番組は終了しました。

想像もつかないからこそ成立しているのですが、視聴者の中にも「どういう意味?」と疑問を持った人が多くいたそうです。しかも一人や二人ではありませんでした。

ズンドコベロンチョに関する電話が650件

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ズンドコベロンチョの放送が終わると視聴者からフジテレビへ続々と電話が掛かってきました。その数なんと約650件。ですが、これらは苦情ばかりではありませんでした。

本編と同じく「ズンドコベロンチョの正体は一体何なのか」という疑問を抱いた人がいたのです。テレビ局側も答えようがありませんよね。一体どうあしらったのでしょうか。

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そもそも本当にズンドコベロンチョの正体を知りたくて電話してきたのか、冗談で電話をしたきたのかは不明ですが、影響の大きさは十分に理解できます。

謎を謎のままとせず、どうしても真相を確かめたくなって思わずテレビ局に電話を掛けてしまう。それほどまでにズンドコベロンチョは、視聴者に多大な影響を与えた問題作だったと言えます。

ズンドコベロンチョとスキヤキの関係とは?

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ズンドコベロンチョで検索をすると、「スキヤキ」という第2検索ワードが表示されることがあります。本編にすき焼きは出てきませんでしたが、一体どういった関係があるのでしょうか?

「理想のスキヤキ」との共通点

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2009年放送の世にも奇妙な物語で、「理想のスキヤキ」という話がありました。そのストーリーの後半に出てくる、「黒いプルプルの物体」がズンドコベロンチョと共通している事が考えられます。

ストーリーの後半に、すき焼きのシメとして「黒いプルプル」が出てきますが、最後までこのプルプルの正体は不明なまま。

疑問を抱いた視聴者がネット上で質問を投げかけ、その共通点からズンドコベロンチョと関連して回答されるケースが多いので、スキヤキが検索ワードに浮上してきたのでしょう。

「理想のスキヤキ」のストーリー

まずは牛脂を鍋一面に広げ、その上に薄切りの牛肉を敷き、肉の上に砂糖をまぶす。砂糖の甘さが肉に染み付いた頃に醤油、酒を入れる。関西風の味付け。

それぞれの内角の目安に従い、食材を時計回りに置いていく。肉は60度、ネギ70度、焼き豆腐90度といった具合で、それぞれの食材を正確に鍋に配置する。

シラタキはカルシウムの成分が肉を固くしてしまうので肉から離して入れ、その後春菊を入れフタを閉め、野菜から水分がにじみ出るのを待って3分。卵をかき混ぜる回数は9往復半で、食べる人数は最低でも三人は必要。

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このように、カズキはすき焼きに対し異常なこだわりを持っています。具材、手順、焼く順番。具材を置く角度までこだわるカズキは、結婚の挨拶をするためにシオリの実家へ来ています。

シオリの両親はカズキを温かく迎え入れ、おもてなしとしてすき焼きを一緒に食べる事に。しかし、カズキのこだわりは異常に細かく、この家族の「すき焼きルール」とのギャップにイライラし始めます。

まず食材に何故かエリンギが並んでいるのを発見します。日本の伝統的な料理に西洋の食材が入っている事にカズキは違和感を覚えます。

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食材を入れ終えた後にフタを閉めない点も、「すき焼き素人」だとイラ立ち始め、徐々にこだわりとのギャップが露わになっていきます。

お肉は高級品のようでカズキも高く評価していましたが、そのお肉を母親がほとんど食べてしまったり、追加の肉は格安品。父親は飲みかけのお酒を鍋に入れてしまい、「こうするとコクが出るんだよ」などという始末。

徹底したこだわりを持つカズキにとって、モラルのない行動ばかりの許しがたい「すき焼き」が繰り広げられていきます。

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心の中で「こんな連中との家族になるなんてありえない!」と、結婚すら諦めようとするほど思い悩むカズキ。そしてシオリの家族は構うことなく食事を進め、いよいよすき焼きのシメの時間がやってきます。

父親が「アレ持ってきて」というと、母親はキッチンから、黒くてプルプルした謎の物体を持って来ました。直径15cmほどの球体で、家族は当たり前のように鍋の中央にベチョンと投入するのです。

曰く「スーパーで売り切れるところだった」「養殖ではなく天然もの」「お中元で貰った」など、一般的な食材と変わらない存在であり、しかし家族は名称を言うことなく、いよいよカズキは謎の黒い球体を食べる事に。

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時代は変わり、カズキは食卓ですき焼きを囲んでいます。子供たちと、妻のシオリと。具材、手順、焼く順番。具材を置く角度までこだわり、理想のすき焼きを作ったカズキは、急いで食材を平らげます。

そして鍋のシメに、あの黒いプルプルを鍋にベチョンと投入。「これが理想のすき焼きだ」とカズキが満面の笑みを見せたところでストーリーはおしまいです。

結局のところ黒いプルプルが一体何だったのか明かされなかったので、モヤモヤしたままの視聴者が多く、ネットで「理想のスキヤキ」が話題になりました。

ズンドコベロンチョは知恵袋でも話題!

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某掲示板やSNS、YouTubeのコメント欄など、ネット上でも議論が絶えないこのドラマ。ヤフー知恵袋でも多くの方が同じ質問をしています。回答も他の質問とは一味違う傾向にあるので少しだけ紹介します。

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