トックリバチとは?生態や不思議な巣の特徴まとめ!毒性や危険性はある?

この奇妙な姿の巣は泥や土と自らの唾液を原料にして製作されます。どのようにして巣が作られていくのかを説明します。

トックリバチの巣の作り方

彼らは採ってきた土に唾液を混ぜ合わせて巣を製作します。唾液が漆のような役割をしており、それによって強度を高くしているのです。

卵は1箇所の巣に対し1個だけ生み落とし、大きさは個体の体長に合わせて製作されます。

トックリバチの巣の中身は?

巣の内部には子供の餌となるイモムシやシャクトリムシなどがぎっしりと詰め込まれます。とっくりの下側に餌を詰め、天井に卵を括り付けます。

いっぱいになるまで餌を詰め込んだら、親は巣に蓋をして塞いでしまいます。それから後に親が巣に入ってくることはありません。

トックリバチの巣とスズメバチの巣が間違われやすい?巣の対処法は?

トックリバチの巣はたまにスズメバチのものと間違われる時があります。他にはない独特の姿をしているのになぜ間違われるのでしょうか。その訳を解説します。

トックリバチの名前からスズメバチの巣と間違える人が多い!

スズメバチの1種であるコガタスズメバチは巣を作り始めた初期の時点では天井からぶら下がる下向きのとっくりのような外見の巣を製作します。

この外見から、名称だけを知っている人は「とっくりの姿をしているからこれはトックリバチの巣だ」と間違えてしまうのです。

トックリバチの作る巣はコガタスズメバチのものよりはるかに小さく、形状も全く違います。

トックリバチの巣なら放っておいても比較的安全

トックリバチは人に危害を加えるような虫ではなく、親は巣が完成した後その場を離れていなくなってしまうため、放っておいても危険は少ないです。

しかし、コガタスズメバチはスズメバチの1種だけあって攻撃性が高く危険な存在です。下向きのとっくり型のものは初期巣なのでしばらく時間が経つと別の所へ移動しますが、注意しなくてはいけません。

トックリバチは毒がある?刺された時の対処は?

危険度が低いとはいえ彼らも蜂の1種。メスは尻尾に毒針を持っているのです。毒針は獲物を麻痺させるために用いられますが、万が一刺された場合の対処法を説明します。

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