現在、小島一朗の家族は新幹線殺傷事件発生後に何回か面会に行っていますが一度も小島被告と会えていません。また、姉に関しては情報がほとんどない状態です。
他人のように距離をとる父親、親戚から無関心だと言われる母親、出て行けと激怒する伯父と、小島一朗の周りには彼を理解し支える人は確かに少なかったようです。頼れるのは高齢の祖母だけだったのでしょう。
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小島一朗は発達障害だった?
新幹線殺傷事件後、小島一朗は発達障害だったという報道がありました。実際に小島一朗は5歳の時に発達障害の一種であるアスペルガー症候群ではないかと保育士から指摘されていたそうです。
小島一朗の発達障害疑惑①過去に精神科で受診したことがある
小島一朗は過去に精神科を受診したことがあり、2017年の2月ごろに自閉症と診断を受けています。その後、自らの希望で2か月ほど岡崎市内の病院に入院していたそうです。
小島一朗の発達障害疑惑②叔父は「自閉症」と判断していた
小島一朗の伯父は以前から自閉症なのではないかと疑っていたようでした。同居してからまもなく小島一朗が引きこもりがちになったことから、そう判断していたようです。
小島一朗の発達障害疑惑③なんでも人のせいにする性格
父親は、「なんでも人のせいにする性格は、昔からまったく変わっていません…」と発言しており、他人のせいにして開き直る性格だったようです。
小島一朗はいまだに「ぼくは悪くない」と話しているそうで、被害者や遺族の方への謝罪の言葉はありません。自分を客観的に見ることが出来ていないようです。
小島一朗の発達障害への両親の対応にも問題があった?
小島一朗は5歳時から発達障害の疑いがあったのにも関わらず、父親も母親も治療をしようとしませんでした。自分の子供が発達障害であると信じたくなかったのかもしれません。
自閉症の症状とは?
自閉症は 対人関係、コミュニケーション、 パターン化した興味や活動というの3つの特徴をもつ障害で、幼少期のうちに明らかになることが多いです。
自閉症の症状・合併症
自閉症と一口に言っても、その状態は年齢や知的障害の有無、書状の程度によって個人差があります。最近では軽度の自閉症の症状を持つことを自閉症スペクトラムといったりします。
自閉症と診断された方の半数以上は知的障害を伴います。逆に知的障害の伴わない自閉症を高機能自閉症と呼びます。児童期や青年期の合併症として注意欠陥多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)やてんかんが上げられます。
自閉症の治療
現在の医学では自閉症の根本的な治療は確率できていません。しかし、周囲の対応や薬によって症状を緩和することは可能となっています。
専門家や医者のアドバイスを元にして症状を理解し、適切な支援を行うことが重要です。周囲から適切な理解を得られれば安定した生活を送れると考えれています。
そのためには家族の協力は必要不可欠なものとなってしまうため、小島一朗のように家族から治療への理解を得られないと生活しにくい環境になってしまうのかもしれません。
小島一朗が起こした新幹線殺傷事件の被害者
小島一郎が起こした新幹線殺傷事件の被害者は女性2名と男性1名の計3名。そのうち女性2名は重傷でしたが、男性は残念ながら他界されています。被害者がどのような方だったのが、また現在はどう過ごされているのでしょうか。
小島一朗による被害者①女性2名が重傷
小島一朗の被害者は3名。のち2人は小島被告の隣に座っていた当時27歳の女性と、通路を挟んで反対側に座っていた26歳の女性です。お二人は重量を負いましたが命に別状はなかったそうです。
27歳女性は翌日には退院。26歳女性は首や右手に切り傷があり、出血量も多かったため、大事を取って数日入院されましたが無事退院。現在はお二人とも社会復帰をなされています。
小島一朗による被害者②梅田耕太郎さん
小島一朗に襲われた女性を助けようとして、刺殺されてしまったのが会社員の梅津耕太郎さん。最初はもみ合いになっていましたが、小島被告が馬乗りになったことで形成が不利になってしまい、右頸動脈をはじめ数十か所を刺されてしましました。
緊急停止後に病院に搬送されましたが、出血性ショック死と診断され死亡が確認されました。あまりの刺し傷の多さに、傷跡が判別できないほどだったそうです。
小島一朗による被害者③遺族からはコメントが発表
亡くなられた梅田幸太郎さんのご遺族からは、「突然家族を奪われたこの悲しみは、言葉では言い尽くせません。今はそっとしておいてもらいたい」とのコメントが発表されました。
新幹線殺傷事件の被害者である梅津さんに関しては下記により詳細にまとめた記事がありますので、ぜひご覧ください。彼の勇姿がなければ被害者はより多くなっていたかもしれません。心よりご冥福をお祈りいたします。
凶悪犯罪の被害にあったら想定されること
新幹線殺傷事件のような犯罪に自分が遭遇するなどと、想像する人は誰もいないでしょう。ですが自分が被害者になったとき、犯罪に巻き込まれたとき、自らに起こりえる変化はどのようなものなのでしょうか。
おこりやすい心理的な変化
自分が被害者になってしまったき、事件後には精神的な変化がたくさん襲ってくる場合があります。適切な機関による心のケアが必要です。
感情が感じにくくなる
感受性が乏しくなったり、ぼーっとしてしまったり、現実感を感じられなくなるといった変化がでてきます。人と話していてもどこか遠くに感じてしまうこともあるようです。
「フラッシュバック」がおこる
日常生活を普通に過ごしているだけでも、急に事件のことを思い出してしまったり、事件の悪夢を見たり、事件を再体験しているような錯覚に陥ることがあります。
活動や人とのかかわりを避けてしまう
事件を思い出すような場所や行動、人との接触を避けてしまう傾向があります。今回の新幹線殺傷事件を例えると、新幹線だけでなく密閉された公共交通機関の利用に恐怖を感じてしまうかもしれません。
不安におそわれたり、感覚が過敏になる状態が続く
急に不安になって不眠の症状が出たり、感情の制御ができなかったりします。集中力も低下して仕事に支障がでる被害者の方もいらっしゃいます
対応の仕方
被害者の方は自分にたいしてどういった対応を取って行けばよいのでしょうか。身体的、精神的の二つの側面から見ていきます。
心身の安全を確保する
まず身体的な外傷はには、些細な傷でも医療機関を受診することが必要です。感染症の予防や、診断書が必要な場合にも役立ちます。
誰かに相談する
苦しいときは、誰かに自分の話を聞いてもらうのも適切な手段です。自分の気持ちを口に出すことで不安が解消されたり、気持ちの整理が進んだりします。
身近な人にはかえって話しにくい場合は、相談機関を用いる方法もあります。操作や裁判、制度など、必要な情報が詳しく聞けるかもしれません。
自分の気持ち、自分のペースを大事にする
周囲家族や友人から励ましの言葉を言われるかもしれませんが、被害にあったショックは被害者にしか分からないものです。受け止めるのに時間がかかっても、自分を責めずに自分のペースで前に進むことが重要です。
小島一朗に対するネットの声は?
新幹線殺傷事件という凶悪犯罪を引き起こしてしまった小島一郎ですが、ネットではどのような声があがっているのでしょうか。犯罪を責める声はもちろんですが、背景が複雑なことから、同情の声も多数上がっています。
資格取得に励んでいた小島一郎
小島一朗は資格取得に励んでいました。部屋に置かれた大量の本から、読書家だった面も伺い知れます。しかし、その努力も空しく安定した生活を送ることはできず、祖母からもあまりいい評価をされていなかったようです。
同情の声も多数
家族からネグレクト同然の扱いを受けていた小島一朗。唯一の味方だった祖母からも突き付けられる現実は、心の休まるところではなかったのでしょう。結局彼の全てを受け入れて認めてくれる人は、彼の周りにはいなかったということです。
そしてやはり、世間はどこか一歩引いたところから見ている家族たちに気づいていました。小島一朗を守ってくれるのは小島一朗自身だけだったのでしょう。
彼が置かれていた家族環境は、他者から見ても辛いものだったということなのでしょう。社会復帰に向けて努力していたことが伺えるだけに、事件を起こしてしまったことにやるせない気持ちを持つ方が多いようです。
新幹線シートは盾にできる!シートの取り外し方を知っておこう
実は新幹線の座席は、座面(お尻の部分)を取り外すことが出来ます。本来ならば飲食物で汚れてしまったときに簡単に取り外せるための仕様なのですが、緊急時には縦にすることもできます。実際に新幹線殺傷事件の時には、多くの乗客が椅子を盾に使用していたそうです。
新幹線シートの取り外し方①座席シートを上に引っ張り上げる
シートの取り外し方は簡単。JR東海によると、座面を上に引っ張ると簡単に取り外せるとのこと。座席シートは厚いので、確かに緊急時には盾になりそうですね。マジックテープでくっついているので、乗客が取り外すことも可能な設計になっています。
新幹線シートの取り外し方②私鉄やバスの同じ仕組みのもが多い
新幹線だけではなく、公共交通機関の座席はだいたいこのような設計になっているそうです。飛行機の座席もこのタイプだとか。とはいえ、興味本位やいたずらで取り外すのはスタッフさんの迷惑になるのでやめましょう。あくまで緊急時の対応です。
小島一朗は身勝手な理由から新幹線殺傷事件を起こした犯人!
いかがでしたでしょうか?新幹線殺傷事件はとても許しがたい残忍な犯行ですが、背景には環境や父親との確執といった複雑さも見受けられます。しかし、現在も反省していない彼の犯行は決して許されるものではありません。
被害にあわれた方の心の傷の回復と、亡くなられた梅津耕太郎さんのご冥福をお祈りするとともに、小島一朗被告が自らが犯した罪の重さを自覚する日を願います。
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