「伊豆極楽苑」で死後の世界を体感?地獄を模したテーマパークの魅力

良い人と悪い人はわかりやすく極楽と地獄に分けられるそうです。しかし問題は何の問題もない一般人、いい者でも悪い者でもない人は閻魔様含む他裁判官げ取るべき進路を決めるそうです。その決定機関は49日間。

人が無くなってから四十九日という言葉を聴くことがありますが、この期間が閻魔様による審査期間を示しているという訳です。こういった内容まで学べる機会は伊豆極楽苑以外ではそうそうないでしょう。

死出の山から秦広王の審査へ

次に学べるのが死出の山と秦広王についてです。死ぬと必ずみんなが到着する死出の山。死後の世界に到着した人はこの山からただひたすら歩き続けなければなりません。もちろん迎えもなしです。

暗闇の中を一人で歩き続ける辛さは計り知れませんが、歩き続けていると秦広王の裁判を受けられるようになります。この裁判は7日間を要し、その後審査がくだつのだと言います。

三途の川の渡り方もさまざま?この世での行いが大切

死後の世界も楽ではないことが分かります。次に学べるのは三途の川。死後の世界の代表的な言葉であり、よく聞く言葉でしょう。しかし正しい意味を理解している人はなかなかいないといわれています。

ここ三途の川エリアでは、その川の渡り方もいろいろあることを学べます。実は生前犯した罪の重さによってわたり方が異なるのです。罪のない人は橋を渡れますが、罪のある人はそうでないことを知っていたでしょうか。

罪を多少なりとも犯した人は浅瀬を渡らなければなりません。また、重い罪を犯した人は激流の中を流されながら渡ることになるそうです。その期間は1週間。全員が鬼によって快く渡らせてもらえるわけではないのです。

とはいえ、全員が渡れる救いもあるそうです。それが船賃。どうやら六文銭があればいくら罪を犯した人でも渡れるそうです。ちなみにここまでの話は大人の死後の世界。

子供については、誰もが聴いたことのある賽の河原が登場します。ここには親より先に亡くなった者、生前にお布施を全くしなかった者が集まります。ちょうど三途の川の河原になるそうです。

河原では、石を積み終わるまで延々とつまされ続けます。しかし、直前になり石を崩されるそうで、なかなか終わりの見えない作業になるのです。とはいえ、良く罰ゲームのようなイメージのある作業ですが、きちんと意味のある行為です。

石を積む行為は、子供ゆえの親兄弟への未練をきちんと断ち切って成仏するための必要な道なのだそうです。鬼も目的もなしに意地悪をしているわけではないのです。

ちなみに、隙もあります。きちんと石を積んでいる子供には、地蔵菩薩が表れて救ってくれるのだといわれています。選ばれた者のみが救われるだけですが、しかし石を積み続けていればいつかは救われるでしょう。

伊豆極楽苑の内部を徹底紹介③地獄の裁判

入り口から個性的な内容となりましたが、さらに奥へ進んでいくと次に見られるのは地獄の裁判という謎の審議の空間があります。鬼たちに囲まれる中、閻魔様を含む裁判官によってさばきが下されます。

三途の川を渡ると衣服を全て脱がされる?奪衣婆と懸衣翁

裁判が行われるといっても、すぐではなくまずは用意が必要となるようです。そこには不気味な老婆と老翁が展示されており、不気味にたたずんでいます。どうやら彼らにより裁きを受ける前の準備が行われるようです。

三途の川を渡った後は、彼ら二人によって罪の重さを測られます。彼らは奪衣婆と懸衣翁といい、衣服を脱がされそ気にかけられます。すると衣服の重さで枝が垂れて、その重さで罪の重さが決まるというのです。

罪の重い人はさぞかし大きく枝が垂れ下がるのでしょう。しかし、実はこちらも六文銭を彼らに渡せば回避できるようで、罪の重さはごまかせるのかもしれません。

ここでやっと鬼によって三途の川を船で渡れるのだそうです。船で渡るにも、罪が重ければかなりの手間を要しますし、葬儀が行われていれば六文銭も通常は手にしているのですが、ないということはそれ相応の扱いだったということだそうです。

閻魔大王による判決!ウソをついたら舌を抜かれる?

三途の川を渡った後はいよいよ裁判が待ち構えています。閻魔様を含む各裁判官によって行われますが、これは担当が異なりそれぞれの担当となる王によって裁かれるようになります。

ここ伊豆極楽苑で展示されている裁判の様子は閻魔様を代表して飾ってはありますが、実際の地獄ではそれぞれの罪の種類や担当する王によって異なるようです。

また、裁判が執り行われる前には数日間の審査もあるようでここを経て判決が下ります。審査時には、初江王・宋帝王・五冠王という審問官がおり、それぞれ7日ずつの審査を経て裁判となります。

展示の閻魔様の様子を見る限り、死後の世界で受ける裁判は非常に厳しいものだと感じられますが、ここでは嘘も簡単に見抜かれてしまうそうです。その嘘発見に用いられるアイテムも展示してあります。

その道具は、閻魔帳と浄玻璃の鏡。真実が記された書物とうそ発見器の役割を持つアイテムです。これらのおかげで嘘をつけばすぐにばれるのだといわれています。そして、ウソがばれた暁には舌を抜かれてしまいます。

NEXT 地獄の裁判も終盤!ついに転生先が決定される