「伊豆極楽苑」で死後の世界を体感?地獄を模したテーマパークの魅力

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もちろん地獄の方が何百倍も苦しい世界のようですが、こちらの世界では一生飢えと渇きに苦しみ、何があっても満たされることのない状態が一生続くのだそうです。

伊豆極楽苑の六道⑤戦いばかり「阿修羅界」

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5つ目が阿修羅界と呼ばれる常に戦わざるを得ない世界です。周りの物はすべて的であり、自分以外信用できるものなど無い世界であるが故に、常時他人と戦って過ごさなければならないそうです。安まる時間などありません。

伊豆極楽苑の六道⑥その名の通り「地獄界」

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最後の世界が地獄回です。こちらは後述する八大地獄とさらに区分けされる世界のことを言います。いわゆる重大な罪人が行きつく先であり、より大きな苦しみを味わうところになります。

以上を持って死後の世界で生きていくことのできる六道になります。伊豆極楽苑ではこうした人間が息つく果ての世界をのぞくことができるようになっています。

伊豆極楽苑の内部を徹底紹介⑤地獄界「八大地獄」

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罪びとが息つく先である地獄回。その中はさらに細かく分けられ八大地獄といわれるものがあるそうです。伊豆極楽苑にて解説されている八つの地獄をその苦しみの内容と共にお届けしていきましょう。

伊豆極楽苑の八大地獄①等活地獄

一つ目の地獄がこちらの等活地獄といわれる場所。ここから刺激の増す展示物となるので、観覧には気を引き締める必要があるかもしれません。こちらの地には争いを好む者や、実際に生き物を殺めたものが行きつきます。

そうしてたどり着いた者たちは、お互いに戦うように憎しみをまず植え付けられ、その後死んでも死んでも終わらない戦いの日々が始まるそうです。死んでもすぐに蘇生されるので、終わりのない戦が始まります。

ちなみに、戦いを行わなくても苦しみは続きます。戦いを避ける者は、何度も鬼のてにより殺されすかさず蘇生され、また鬼によって殺されます。これを1兆3200億点という長い年月の間繰り返すのだそうです。

伊豆極楽苑の八大地獄②黒縄地獄

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二つ目の地獄が黒縄地獄といわれる場所です。こちらは折衝や盗みを働いた罪びとが行きつく先といわれています。拷問もさらに苦しいもので、まず極熱の黒い縄で体中に升目の後を焼き付けられるそうです。

そして、最後にそのまま焼き着られるというもの。もちろん、それを何度も何度も繰り返します。焼かれては切り刻まれ続けるその苦しみは、等活地獄よりも8倍もの長期間に及びます。

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また、この黒縄極以降は、先ほどの等活地獄を基準として、一つずつ苦しみの段階が増していき、一つ目の地獄よりも10倍の苦しみの内容だといわれるほどのひどいものなのだそうです。伊豆極楽苑にある中でも衝撃度の高い展示となります。

伊豆極楽苑の八大地獄③衆合地獄

三つ目の地獄が衆合地獄です。ここに連れてこられる人の罪は、人殺しや盗み、そして邪淫といった自分の邪な欲求のみで人が送られる場所になります。鬼によって拷問も受けますが、一風変わった拷問も待ち受けているそうです。

その内容は、永遠に終わりのない死ぬことすらもない地獄です。まず罪人は木の上にいる美女を目指して木登りを始めるそうです。すると刃のような葉っぱで切り刻まれることとなります。

しかし、それでも死に物狂いで上る罪人。上った先にはなぜか誰もおらず、美女は木の下に降りているのだとか。罪人は再び美女を目指して気を降りるのですが、再び木の葉に刻まれます。

これを何度も繰り返し、傷だらけになりながら苦しみながらずっと美女の姿だけを追い求め、おのれの欲求が続く限り苦しみ続けるのだそうです。

伊豆極楽苑の八大地獄④叫喚地獄

熱く苦しい痛みを伴う叫喚地獄です。こちらも人殺しや盗みなど特に重い罪を重ねたものが行きつく地になります。ここでは暑さも伴う大変苦しい罰が待っており、鬼によるいたぶり方がよりひどさを増していきます。

熱して地面を走らされたり、熱い鍋の中に放り込まれたりといたぶり続けられます。その後ドロドロに溶けた高温の同を口の中から流し込まれたりもするそうです。

伊豆極楽苑の八大地獄⑤大叫喚地獄

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五つ目の地獄が先の地獄をより一層強化させたバージョンになります。罪も妄語というものが加わり、嘘をつき続けた人間が行きつくとされています。舌を引き抜くなど舌関連の拷問も特徴的です。

内容のほどは、唇と舌を鋭い針で貫かれる拷問、また、熱したハサミで下を引き抜いたり目をくりぬいたりする拷問となります。もちろん、再生する体なので、何度も何度も繰り返し体を痛めつけていくのです。

伊豆極楽苑の八大地獄⑥焦熱地獄

人殺しや盗み、妄語に加えてさらに邪見といわれる、仏教に背く行為をするものがたどり着く先になります。ここでも大鍋でぐつぐつと煮込まれるようですが、ただの熱い拷問ではありません。

ここでは、何と人の肉をすりつぶし丸め団子にしてしまい鍋に入れられてしまうそうです。その時の痛み、熱さは当然言葉にならぬ苦しみでしょう。展示物の鬼の足元にも人の肉で作ったと思われる団子が転がっています。

伊豆極楽苑の八大地獄⑦大焦熱地獄

展示ではあまり触れられてはいないようですが、先の地にさらにカワハギの拷問を織り交ぜ、なおかつ心理的にも恐怖をあおるような地になるそうです。ここまでの地獄における拷問内容を見せ、心理的に痛めつけるのだとか。

そして、自身を焼いて苦しませ、再び精神的に追い詰めるという苦しみの連鎖から一生抜け出すことのできない拷問が続くそうです。ここまでくると尼を犯すなどの罪も含まれてくるそうです。

伊豆極楽苑の八大地獄⑧阿鼻地獄

最も苛烈な地になります。伊豆極楽苑はあまり記述自体はないそうですが、それは身の毛もよだつほどの拷問が行われる地になります。親を殺すなどの罪人が含まれてきます。

別名無間地獄とも称されるこの地では、先の7大地獄で行われる拷問を足して、さらに1000倍もの苦しみとなるほど重いもので、無事な精神の人間など存在することはまずかなわないでしょう。

地獄絵図に関する記事はこちら

伊豆極楽苑の内部を徹底紹介⑥極楽

様々な拷問を抜けていくと、そこからは極楽、つまり天上界の展示です。ここまでの苦しみを見届けてきたものであれば、この地がいかに尊い場所かを知ることができるでしょう。伊豆極楽苑での極楽展示を見ていきましょう。

伊豆極楽苑で最後に待ち受けている極楽である「天上界」

最後に展示されているのが極楽です。仏の胎内くぐりを抜けていくと観音様がおり、さらにそこを抜けて鏡張りの床を抜けていくと、天上界なる地が目の前に広がります。

極楽には善人しか訪れることのできない土地とされており、もちろんこれ魔の地獄を味わった者が間違ってもここに来ることはありません。阿弥陀様の像と共に心をきれいにして帰ることができるようになっています。

伊豆極楽苑の秘宝展もおすすめ

ここまでの地獄、極楽という罪人が行きつく先とその苦しみの内容についてみてきましたが、伊豆極楽苑の見どころはまだまだそれだけではありません。出口を出た先、先ほどの縁結び神社脇に秘宝館なるものが存在します。

伊豆極楽苑ではその中の秘宝展もすさまじく見どころと評されています。中に入るには、別途チケット購入をする必要がありますが、本館への立ち入りとセット価格販売もあるので、秘宝展個別入場よりも少しお得に入場も可能です。

この秘宝展、要は少々いやらしいR-18指定の展示物になるようです。中には、なまめかしい道具や四十八手など伊豆極楽苑イメージと裏腹の子供には決して見せられないような内容が、いやらしさを感じない和風な絵で彩られているとのことです。

秘宝展というだけあり、あまり大々的に見せるわけにはいかない秘宝展が飾られているという訳です。秘宝展ではその他にも邪教の資料や、春画などもあるそうで、まさに秘宝展といった感じだそうです。

伊豆極楽苑のグッズを紹介!

秘宝展だけでお腹いっぱいになりそうな濃い内容でしたが、見どころは秘宝展だけではありません。やはりここまで来たからにはめったにお目にかかれない、伊豆極楽苑らしいグッズを購入したいものです。

伊豆極楽苑のグッズ①六文銭

おすすめのグッズとしては六文銭がります。地獄で度々賄賂のような形で登場するグッズです。とはいえ、苦しみの中なのでグッズなどという軽快な響きが似合うかは疑問の残るところではありますが、人気のお土産だそうです。

伊豆極楽苑のグッズ②鬼ファイル

オリジナルの伊豆極楽苑限定グッズとしては鬼ファイルなどというものがあります。こちらも安価でお土産にはぴったりなので人気のグッズなのだそうです。オリジナルなので伊豆極楽苑を逃せば購入は難しいでしょう。

しかし、鬼がテーマとなることはわかりますが、ここに描かれている鬼がまた何とも言えないイケメン風の出で立ちで、しかしただの鬼という雰囲気がカオスっぷりをにじみ出しています。

伊豆極楽苑のグッズ③鬼Tシャツ

限定グッズとしては、こちらも高評価を得ています。伊豆極楽苑限定でここでしか巡り合えない鬼Tはイケてる鬼と閻魔様が描かれているデザイン性の活かしたシャツになっています。

あまり目立たないデザインを好む方でも、一見するとおしゃれなTシャツに見えるので、もしかすると意外に合わせやすいグッズかもしれません。将来伊豆極楽苑に思いをはせるときに欠かせないグッズばかりなのでおすすめです。

伊豆極楽苑には公式テーマソングがある?通信販売も

限定グッズについて調べていると、その他にも気になるグッズがあることが分かりました。それが伊豆極楽苑限定公式テーマソングです。通販でも手に入れることのできるそのアイテムについてみていきましょう。

「伊豆極楽苑のテーマ」のCDがネット通販できる

伊豆極楽苑のテーマといわれるその個性的な公式テーマソングは、古墳協会会長のまりこふんさんと呼ばれる方が歌っています。とにかく古墳好きだそうで、ブログを見てみるとその愛が伺えます。

この伊豆極楽苑公式テーマソングは、彼女のブログから一枚500円から購入できるようなので、伊豆極楽苑に自分の足でなかなか向かう機会が取れない人には手に取って聞くだけでも違うでしょう。

売上の半分は伊豆極楽苑に寄付される

なんとその売り上げの半分は、公式的に伊豆極楽苑さんに寄付されているとのことです。今も観光名所としても有名ですが、こういった愛のある人によりさらに発展してほしいものです。

伊豆極楽苑の基本情報を紹介!

数ある観光地の中でも特にディープと初見さんたちの子ことをつかむかの地。初見さんが赴くためにも伊豆極楽苑ベーストピックスを網羅しておきましょう。アクセス方法はもちろんのこと、伊豆極楽苑の営業時間など訪れるには必須情報を網羅します。

伊豆極楽苑のアクセス!所在地は静岡県伊豆市

当観光施設までのアクセス方法について調べていきましょう。まず住所ですが、静岡県伊豆市下船原370-1になります。伊豆半島の丁度中心付近に位置しているのですが、アクセスも簡単です。

伊豆縦貫道から天城北道路を経由して月ヶ瀬インターチェンジを降りて750メートル程度の距離に伊豆極楽苑が位置しているので、車で訪れるのにもさほど迷うことなく足を運ぶことができるでしょう。

また、公共交通機関を利用するのであれば、電車が便利のようです。バスは便数が少ないためです。電車の場合はJR三島駅から修善寺駅まで利用し40分程度の時間で伊豆極楽苑に到着することができるようです。

伊豆極楽苑の料金!セットがお得?

地獄極楽巡りのみの場合、大人は600円、中高生は400円で小学生は300円、小学生未満は無料になります。また大人の場合は秘宝展もありますが、こちらは400円です。

高校生未満は秘宝展への入館はできませんので注意が必要です。大人限定で地獄めぐりと秘宝展の共通券もあり、こちらは800円ですので、別々で購入するよりも200円ほど安くお得に刊行することができます。

伊豆極楽苑の営業時間や定休日の情報

基本営業時間についても触れていきましょう。営業時間は10時から16時になります。また、定休日については毎週木曜日定休になりますが、予約のない日に関しては臨時休業となることもあるそうです。

最新情報については公式のTwitterにて確認することができますので、そちらを確認の上訪れるか、訪れる前に電話での問い合わせで営業日を確認することが最も確実でしょう。

苦しい地獄に行かないためには?

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苦しい拷問の待つ地獄の実情について知ることができたわけですが、伊豆極楽苑から劣悪さやヘビィな実情を知るとますます行きたくないものです。ではどうすれば地獄息を回避することができるのでしょうか。

もちろん人殺しや盗みなどの重度な犯罪に手を染めないことはもちろんですが、地獄行きと判決が下らないようにするためには、あの世で罪だと扱われることをしないようにすることも大切です。

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ではあの世で罪と扱われることとは何かというと、まず一つ目が自分だけが知っているノウハウなどを人に教えないことです。仕事やプライベートを問わず、無償の愛を持って他人に親切に接することが求められるのだそうです。

けっして自分の物だけにとどめておかず、もっと心を広く持つことも大切なのでしょう。また、不平不満ばかり言ったり願い事ばかりしている人も地獄に近づくそうです。

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不平不満を垂れ流すのも、願い事ばかりしている人も周りへの期待ばかりで自分で努力をしている扱いにはならないからです。また願い事ばかりの人は、神の行い対しても不満を持つことになるので、良くないそうです。

その他伊豆のディープスポットは?

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秘宝展などディープなスポットを紹介してきましたが、伊豆にはまだまだディープな有名観光地があります。もし静岡を訪れることがあれば、ぜひ一見の価値ありの場所が多いので、その一部を紹介しましょう。

ねこの博物館

まず一つ目がこちらの施設。かわいらしい猫の総合博物館で、何と世界で唯一の猫専門ジャンルだそうです。童話に登場する猫やをモチーフにした展示物など見どころ満載ですが、受付嬢が猫という変わった一面も。

また、ねこ博物館だからといわれればそれでおしまいですが、何とネコ科動物のトラやライオンなども展示されており、突如として肉食感が訪れます。可愛い猫とふれあいたりと家族で訪れても楽しめる名スポットだそうです。

  • 住所:静岡県伊東市八幡野1759-242
  • 公式HP:http://nekohaku.pandora.nu/museum.html
  • アクセス:東名 沼津ICより車で約70分

まぼろし博覧会

不気味として有名なこちらのスポット。まぼろしというほどなので何を表しているのかと思われる方も多いですが、怪しげな展示物だらけです。基本は昭和のよき時代を感じさせる展示なのですが、マネキンや謎の展示物が非常に奇妙なのです。

年齢不詳の館長がTwitterをしているようで、こちらも人気の人物。コスプレ姿を拝めるそうです。リピーターも多い観光名所になっているそうなので、ぜひ訪れる価値ありのディープスポットでしょう。

  • 住所:伊東市富戸梅木平1310-1
  • 公式HP:http://maboroshi.pandora.nu/
  • アクセス:国道135号線「梅ノ木平」 交差点を経由してすぐ

死後の世界の予習?伊豆極楽苑に行ってみよう!

死後の世界を知ることができる伊豆の名所。少々ディープなスポットですが、めったにお目にすることができない地獄の存在など非常に勉強になる魅力的な場所です。伊豆を訪れることがあればぜひ足を運ぶことをおすすめします。

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