「伊豆極楽苑」で死後の世界を体感?地獄を模したテーマパークの魅力

静岡県にある「伊豆極楽苑」は、死後の世界を体感できるテーマパークとして口コミで人気を集めています。手作り感満載の閻魔様や地獄の様子は一見の価値ありです。B級スポットのディープな世界観にハマること間違いなし!今回はそんな伊豆極楽苑の魅力やグッズなど詳しく紹介!

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「伊豆極楽苑」とはどんな場所?

ZERIG / Pixabay

数々の行楽施設がある静岡県。いろいろなテーマパークがある中で、異色の行楽地で秘宝展があり、さらにグッズなども個性的な所があるといわれる箇所があります。見どころ満載の名地を知っておけば、今後の観光にきっと役立つはずです。

伊豆極楽苑は地獄を体験ができるテーマパーク!

テーマパークは数あれど、カオスと名高い今回の伊豆極楽苑について紹介していきましょう。醍醐味は何といっても地獄を体験できるという新ジャンルです。

自然豊かな立地を生かし、数々の伝説で聞いたことがあるような地獄を体験できるのです。そもそも伊豆はかなりディープスポットで、色々なテーマごとの見どころがある土地。

そんな個性的な土地にあるだけで、カオスっぷりが理解できるというものでしょう。伊豆極楽苑で体験できる地獄は、もちろんこれまでテレビなどで聞いたことがある地獄が舞台。

とはいえ、詳しく地獄のことを知らない人はかなりためになる展示物や、体で体験できる展示なども多数ありで、とても楽しい場所になっています。

家族経営?伊豆極楽苑の独特な世界観が話題に

独特な世界観と、一歩踏みえれたら日常生活とかけ離れた雰囲気におぼれることができる場所。この伊豆極楽苑はどうやら家族経営だそうですが、またそれも立たずマニ味わいをもたらしています。

異様な雰囲気の佇まいの眼に入ってくる景色は、マニアックを通り越してカオスそのものです。しかし、その雰囲気がまた観光客の心を鷲頭髪にしています。

現在ではそのカオスっぷりが多数の人を魅了しているようで、ハマってしまう人が続出。伊豆極楽苑にどっぷりはまってたびたび訪れるという人も数多く存在するようです。

伊豆極楽苑の外観の特徴とは?

数々の展示物で地獄を肌で感じさせてくれるスポットですが、個性的な特徴はなんと建物に訪れた時からひしひしと感じるものがあるそうです。伊豆極楽苑の外観的特徴からピックアップしていきましょう。

ピースしている巨大な鬼が目印の伊豆極楽苑

まず入って一番最初に目を引くのが巨大な鬼のオブジェ。観光客を迎えるように立札を持って出迎えてくれます。鬼にあるまじき良い笑顔とピースで手向かえてくれるのですが、その姿はインパクト抜群。

その大きさは5メートルにも及ぶそうで、道路沿いからすぐに確認できるほどなので訪れたらぜったに忘れることのない思い出になるでしょう。ちなみに以前は青鬼だったそうですが現在は黄鬼に交代しているそうです。

亡者と閻魔様の顔はめパネルがシュール?

外観でシュールと評判の置物は他にもあります。伊豆極楽苑入場口すぐの出迎え鬼の二番目に何とも言えないと称されるのがこの顔はめパネルです。ちょうど伊豆極楽苑の洋館の前に陣取っています。

たかが顔はめパネルと思うかもしれませんが、実は死後の自分を簡易にイメージできるシュールパネルとなっています。亡者にはめたらそこはすぐに死後の世界です。

鬼に囲まれて、今から閻魔様のジャッジを待つ亡者姿に変身。もちろん閻魔様の方にも顔はめ可能ですが、死後の世界とはこんなにもシュールなのかと驚くことでしょう。

伊豆極楽苑には縁結び神社もある

地獄という亡者の世界を体験できるだけかと思いきや、実は何とカップルには最高な場所も兼ね備えています。決して愛し合う死後の世界の亡者体験ではありません。

その名も縁結び神社。後述する秘宝展が行われている建物脇にある神社で、そこでお参りしたり縁結び関連のお守りも買えるのだとか。地獄で縁結びという変わった関係ですが伊豆極楽苑らしさがにじみ出ています。

伊豆極楽苑の内部を徹底紹介①エントランス

設備内部の様子についても、今後観光にも向いた人のためにもどういったものがあるのか調べていきましょう。伊豆極楽苑らしさのあふれる死後の世界を堪能できます。

伊豆極楽苑に入ると微笑む閻魔様がお出迎え

玄関を越えてからすぐに迎えてくれるのが閻魔様。圧倒的な存在感を放つ笑顔の閻魔様で、これだけ見ればカオスっぷりがより際立ちます。

笑顔の閻魔様ですが、おそらく死後の世界であれば厳しい判決を下すのでしょう。何とも言えない雰囲気で佇んでいます。子供であれば冒頭から怖がって泣き出してしまうかもしれませんが、思い出に残ることは間違いありません。

壁にはサインがたくさん!多くの有名人も訪れている

入ってすぐの閻魔様を抜けた横沿いには、以前に足を運んだ著名人のサインも多数張られています。伊豆極楽苑は県内有数・国内有数のカオススポット。しかし、都内からも近いです。

また、最近ではメディアに取り上げられることもあったそうで、知名度もかなりあります。そのため、数多くの有名人が死後の世界に興味を持ち訪れているのかもしれません。

伊豆極楽苑では最初に基本的な説明を受けられる

個性的なお出迎えで、なんとも変わった雰囲気だと思われる方は多いようですが、しかし入ってみると思っている以上に真面目で真剣な内容です。まず伊豆極楽苑に入ると、しっかりとレクチャーを受けさせてくれます。

時間としては、10分程度と短いものですが、内容はいたって真面目で、死後の世界である地獄についての内容から鬼にまつわる内容、転生についての講義が始まります。生前の内にしないほうがいいことなども教えてもらえるそうです。

伊豆極楽苑の内部を徹底紹介②この世からあの世へ

レクチャーが終わると、いよいよ死後の世界に旅立つ体験ができます。上へ促されるままに歩を進めていくと眼前に広がるは、今世から死後世界へ渡る時系列での出来事を追体験できるというものです。

死後の四十九日!まずは初七日を体験

まず最初に体験するのは初七日。死後の世界では人間を3つに分けるのだそうです。善い行いをした人、一般的な人、そして悪い人の3パターンです。それぞれで進むい道が異なるのだそうです。

良い人と悪い人はわかりやすく極楽と地獄に分けられるそうです。しかし問題は何の問題もない一般人、いい者でも悪い者でもない人は閻魔様含む他裁判官げ取るべき進路を決めるそうです。その決定機関は49日間。

人が無くなってから四十九日という言葉を聴くことがありますが、この期間が閻魔様による審査期間を示しているという訳です。こういった内容まで学べる機会は伊豆極楽苑以外ではそうそうないでしょう。

死出の山から秦広王の審査へ

次に学べるのが死出の山と秦広王についてです。死ぬと必ずみんなが到着する死出の山。死後の世界に到着した人はこの山からただひたすら歩き続けなければなりません。もちろん迎えもなしです。

暗闇の中を一人で歩き続ける辛さは計り知れませんが、歩き続けていると秦広王の裁判を受けられるようになります。この裁判は7日間を要し、その後審査がくだつのだと言います。

三途の川の渡り方もさまざま?この世での行いが大切

死後の世界も楽ではないことが分かります。次に学べるのは三途の川。死後の世界の代表的な言葉であり、よく聞く言葉でしょう。しかし正しい意味を理解している人はなかなかいないといわれています。

ここ三途の川エリアでは、その川の渡り方もいろいろあることを学べます。実は生前犯した罪の重さによってわたり方が異なるのです。罪のない人は橋を渡れますが、罪のある人はそうでないことを知っていたでしょうか。

罪を多少なりとも犯した人は浅瀬を渡らなければなりません。また、重い罪を犯した人は激流の中を流されながら渡ることになるそうです。その期間は1週間。全員が鬼によって快く渡らせてもらえるわけではないのです。

とはいえ、全員が渡れる救いもあるそうです。それが船賃。どうやら六文銭があればいくら罪を犯した人でも渡れるそうです。ちなみにここまでの話は大人の死後の世界。

子供については、誰もが聴いたことのある賽の河原が登場します。ここには親より先に亡くなった者、生前にお布施を全くしなかった者が集まります。ちょうど三途の川の河原になるそうです。

河原では、石を積み終わるまで延々とつまされ続けます。しかし、直前になり石を崩されるそうで、なかなか終わりの見えない作業になるのです。とはいえ、良く罰ゲームのようなイメージのある作業ですが、きちんと意味のある行為です。

石を積む行為は、子供ゆえの親兄弟への未練をきちんと断ち切って成仏するための必要な道なのだそうです。鬼も目的もなしに意地悪をしているわけではないのです。

ちなみに、隙もあります。きちんと石を積んでいる子供には、地蔵菩薩が表れて救ってくれるのだといわれています。選ばれた者のみが救われるだけですが、しかし石を積み続けていればいつかは救われるでしょう。

伊豆極楽苑の内部を徹底紹介③地獄の裁判

入り口から個性的な内容となりましたが、さらに奥へ進んでいくと次に見られるのは地獄の裁判という謎の審議の空間があります。鬼たちに囲まれる中、閻魔様を含む裁判官によってさばきが下されます。

三途の川を渡ると衣服を全て脱がされる?奪衣婆と懸衣翁

裁判が行われるといっても、すぐではなくまずは用意が必要となるようです。そこには不気味な老婆と老翁が展示されており、不気味にたたずんでいます。どうやら彼らにより裁きを受ける前の準備が行われるようです。

三途の川を渡った後は、彼ら二人によって罪の重さを測られます。彼らは奪衣婆と懸衣翁といい、衣服を脱がされそ気にかけられます。すると衣服の重さで枝が垂れて、その重さで罪の重さが決まるというのです。

罪の重い人はさぞかし大きく枝が垂れ下がるのでしょう。しかし、実はこちらも六文銭を彼らに渡せば回避できるようで、罪の重さはごまかせるのかもしれません。

ここでやっと鬼によって三途の川を船で渡れるのだそうです。船で渡るにも、罪が重ければかなりの手間を要しますし、葬儀が行われていれば六文銭も通常は手にしているのですが、ないということはそれ相応の扱いだったということだそうです。

閻魔大王による判決!ウソをついたら舌を抜かれる?

三途の川を渡った後はいよいよ裁判が待ち構えています。閻魔様を含む各裁判官によって行われますが、これは担当が異なりそれぞれの担当となる王によって裁かれるようになります。

ここ伊豆極楽苑で展示されている裁判の様子は閻魔様を代表して飾ってはありますが、実際の地獄ではそれぞれの罪の種類や担当する王によって異なるようです。

また、裁判が執り行われる前には数日間の審査もあるようでここを経て判決が下ります。審査時には、初江王・宋帝王・五冠王という審問官がおり、それぞれ7日ずつの審査を経て裁判となります。

展示の閻魔様の様子を見る限り、死後の世界で受ける裁判は非常に厳しいものだと感じられますが、ここでは嘘も簡単に見抜かれてしまうそうです。その嘘発見に用いられるアイテムも展示してあります。

その道具は、閻魔帳と浄玻璃の鏡。真実が記された書物とうそ発見器の役割を持つアイテムです。これらのおかげで嘘をつけばすぐにばれるのだといわれています。そして、ウソがばれた暁には舌を抜かれてしまいます。

地獄の裁判も終盤!ついに転生先が決定される

厳しい裁判が終わりを告げても、まだすべてが終わりではありません。しばらくは猶予期間があるのです。もちろんその間も審査が行われ、これにより転生先が事細かに決められていきます。

まず裁判後の7日間で変成王によって転生先の詳細設定を行います。その後、泰山王によって最終的な審査が行われます。ここでは転生先での性別や寿命などの詳細決定です。

これを経てついに判決の決定とその後の行き先を決定するのです。ここまでのトータル日数が四十九日となります。葬儀後の四十九日の意味が分かり、今後の供養に生きる知識を手に入れられたことでしょう。

奪衣婆に関する記事はこちら

伊豆極楽苑の内部を徹底紹介④六道

裁判の展示物を経て次なる展示に足を運ぶと、見えてくるのは六道を説明したコーナーです。六道とは、裁判後に送られる六つの世界のこと。この世界を見ると罪を犯すことがいかに後に自分に返ってくるかがわかるものです。

伊豆極楽苑の六道①人間に生まれ変わる「人間界」

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まず最初の紹介する世界が人間界です。要は今現在、人が住んでいる世界になります。伊豆極楽苑では画で展示してありますが、なかなかつらい現実的な現代を描いています。とはいえ転生が許された世界になります。

今我々が生きているということは、前世から死んだ後の裁判で転生を許された人物だったということ。人間界に行く許しを得られる人物だったということなので、誇ってもいいのではないでしょうか。

伊豆極楽苑の六道②極楽である「天上界」

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2つ目の世界が天上界。いわゆる極楽のことを指しています。死後の世界でも唯一の人の姿のまま楽しい時間を謳歌できる舞台となります。理想郷といっても過言ではないでしょう。

ちなみに、こちらの世界にいった人間も転生ができません。死後の世界で、ずっと幸せな時間を過ごせることと考えれば、転生よりも素直にうれしいかもしれません。

伊豆極楽苑の六道③動物に生まれ変わる「畜生界」

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動物に生まれ変わり生きていくといわれる畜生界。こちらは判決時に多少なりとも罪があるといわれ判断されたものが息つく先になるそうです。展示でも動物に変わり果てた姿が描かれているそうです。人としての転生は不可能です。

伊豆極楽苑の六道④飢えなどに苦しむ「餓鬼界」

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飢えに苦しむ餓鬼界です。こちらはジオラマの展示があり、上に苦しむ骨と皮だけになったみじめな人間の末路ともいえる姿が見えることができます。この世界では、食べ物は糞尿しかないそうです。

食べられるものと言えば、手に取った瞬間に非になってしまうという地獄の仕掛けが施してあり、一生飢えに苦しむようにできているそうです。ここに息つく人間は、生前わがままや貪欲な人間、嫉妬に狂った人間だといわれます。

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