プチョヘンザの意味や由来と使い方を紹介!人気アイドルも使っている?

この「buzz」とは蜂が「ブーン」とたてる羽音のこと。蜂が一か所にぶわーっと集まってきて「ブンブンブーンブンブブブーン」と盛んに羽音を立てて騒いでいる様子を、ネット上の拡散に例えたものです。

このように人から人へ情報が伝わっていくネット上の拡散のように、口コミを使った広告・販売戦略の事をマーケティングの世界でも「バズマーケティング」と言います。

チルい・チルする

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「チルい」の語源は英語の「chill」で、直訳すると「冷たさ」という意味です。冷蔵庫のチルドルームの「チル」のことです。

この「チルい」も元はヒップホップの世界で「chill out(冷静になる、落ち着く、クールダウンする)」という意味で使われていたものが、若者言葉になったものです。

ネット上では「このお店初めて来たけどめっちゃチルい(とても落ち着く)」「今日予定ないから部屋でずっとチルってる(まったりしてる)」のように使われます。

エンカ・エンカする

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「エンカ」は英語の「encounter(エンカウンター)」からできた言葉で、元はゲームのクエスト中、敵に遭遇することを言う、ゲーマーの間でよく使われていた言葉です。

そこから、実生活でも思わぬところで、意外な人に、たまたま出会う様子をあらわす言葉として使われるようになりました。

「彼女とデートしてたら元カノとエンカしてめちゃ気まずかった」「行きつけのショップ行ったら〇〇(有名人)にエンカしてちょービビった」のように、あくまで偶然出会ったという時に使います。

プチョヘンザ式カタカナ英語と日本人の歴史

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「put your hands up」を「プットユアハンズアップ」ではなく「プチョヘンザ」と聞こえたまま書き表すのは、いまになって始まったわけではありません。

日本人は、実に100年以上前からこのやり方で英語と付き合ってきた歴史があり、いまでもこうした英語の発音・表記が普通に使われている場所があることを紹介します。

朝のあいさつは「グルモウネン」

「put your hands up」を「プチョヘンザ」と、聞こえたまま仮名で表す方法は、すでに明治時代に日本人が英語学習の方法として行っていました。

英語の教科書もなく、耳で聞いて英語を覚えるしかなかった明治の日本人は、例えば「Good morning」を「グルモウネン」、「Good bye」を「グルバイ」のようにして覚えていました。

他にもChicken(鶏)はチキンではなく「チッケン」、Red(赤)に至っては「レッド」でも「レッ」でもなく、アクセントがあるRの発音を強調して「ウレ」と表記されることもあったそうです。

言われてみれば、確かに「グッモーニン」や「グッバイ」より、「グルモウネン」や「グルバイ」「ウレ」のほうが何となくネイティブっぽい発音のような気がしてきます。

喫茶店は今でも「コーヒーシャープ」の沖縄

第2次世界大戦後、長らくアメリカの統治下にあった沖縄では、その当時アメリカ人から直に聞いた英語をそのまま仮名で発音・表記していた歴史があり、そうした言葉が今でも残っています。

例えば食堂のお冷(水)は「アイスワーラー」、メニューのシチューは「ストュー」、またビーチパーティも「ビーチパーリー」と妙にアメリカンな発音と表記で、今も使われています。

喫茶店もコーヒーショップではなく「コーヒーシャープ」として営業中。ただ、ショップは「シャープ」なのにコーヒーは「カフィ」ではなく「コーヒー」そのままなのが沖縄らしいゆるさですね。

プチョヘンザは日常でも盛り上がるフレーズ!

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ネットやSNSでしばしば見かける不思議なフレーズ「プチョヘンザ」の意味や使い方について紹介しました。

もとは海外で歌詞やライブの煽りフレーズで使うのがメインでしたが、今では日本国内でもアーティストからアイドルまで、そして気軽な若者言葉として幅広く使われています。

「プチョヘンザ」はそれだけ使いやすく楽しいフレーズでもあるということですね。みなさんも機会があったらSNSや友人との会話の中でさりげなく使ってみてはいかがでしょうか?

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