勝田州彦の生い立ち⑤引きこもりからアニメオタクへ
様々な職に就いた経験がありますが、その後は引きこもりへと生活は変わっていきます。アニメの世界に浸かっていくのですが、アニメが悪いわけではありません。ただ、勝田州彦にとって男子校や海上自衛隊を経たことで架空の女子への想いが募っていくに時間はかからなかったのではないでしょうか。
空想のアニメの世界を実態のように捉えてしまい、歪んだ性癖がアニメオタクへと変貌します。架空と、現実の世界の区別ができないほどになっていったことは確かでしょう。そして空想の世界の女子に興味を抱き、過去にも関係して歪んだ好奇心へと繋がっていったのかもしれません。
勝田州彦が関与した「津山小3女児殺害事件」とは
2004年に岡山県津山市で、小学校3年生の女子を殺害する事件が起こりました。事件の起こったのは9月ですが、翌月には「新潟中越地震」があったこともあり、何かと世間が騒いだ年でもあります。
僅か9歳で殺害されてしまったのは、筒塩侑子(つつしおゆきこ)さんであり地震があったことすら知りません。尊い命が奪われた事件は一体どういう経緯だったのでしょうか。そして発覚までに年月がかかりましたが、14年の時を経て発覚した背景にも迫ってみます。
岡山県津山市で小学3年生の女子が殺害された事件
小学校3年生と言えば、学校であったことを楽しげに母親や父親に話す年頃ではないでしょうか。そんな小学3年生の筒塩侑子さんは、学校から帰ってすぐに自宅で刃物により殺害されてしまいます。自宅という安心できるはずの場所に魔の手が及ぶことなど、想像もしていないことでしょう。刺し傷は酷く、肝臓まで達していた部分があったほどとされています。
更には解剖されていた痕跡まで発見されるほど、無残な殺害方法だったのです。発見したのは、まだ幼かった郁子さんの姉であり、すぐに母親に連絡したということも判明しています。外部の犯行であることが明らかだったため、すぐに殺人事件と断定され捜査が始まりました。では、なぜすぐに犯人は見つからなかったのでしょうか。
津山小3女子殺害事件は14年間未解決の事件だった
岡山県津山市で小学3年生の女子が殺害されても、14年間の間犯人が見つかりませんでした。捜査は6万人以上の警察官が導入され、チラシの配布、フリーダイアルの設置などあらゆる方法を講じましたが見つかりません。難航した理由には目撃者もいなかったこと、遺留品と呼べる凶器が見つからなかったことなどが挙げられています。
総力を挙げた捜査だったことが伺えますが、そのまま14年間の月日は流れ、未解決の事件として扱われてしまったのです。内々的に捜査は進んでいたのかもしれませんが、有力な情報を得ることはできないままでした。
勝田州彦が津山小3女子殺害事件の容疑を認めて逮捕に
岡山県津山市で小学校3年生の女子が殺害された事件ですが、14年の時を経て急展開を見せます。別の事件で逮捕された上、女子殺害と同じ岡山県にある刑務所に服役中だった男性が、事件について語り出したのです。捜査上にも浮上した犯罪歴を持つ男性こそ、犯人である勝田州彦でした。
14年の時が過ぎましたが、供述によって事件が動き出したのです。それを元に難航していた捜査は動き出し、当初は「首は絞めたが刺してはいない」ともありましたが、解剖の結果が窒息と失血の関連から犯人逮捕に至りました。
勝田州彦は一度犯行を認めるもその後は証言が一転?
当初は否定していた犯人でしたが、後にその証言は二転三転します。元から殺意があったのでしょうか、顔見知りだったのでしょうか。捜査上に上がった時から、考えられていたことは見ず知らずの犯行であることでした。
背後からなどではなく正面からという点ですが、それでは犯人の証言がなぜ変わっていったのかについて、そこには一言では表せない経緯があったことが分かります。逮捕時に語った内容との違いを見ると、そこには巧妙さも垣間見られるのです。
勝田州彦は逮捕時に殺害を認めていた
逮捕後に犯人が語った内容によると「刃物で刺した」という言葉があります。「わいせつ目的で追っていったが気付かれ殺害した」と自供したのです。当然その時点で「犯行を認めた」と、捉えるのが普通ではないでしょうか。14年の時が経っていることから、刃物などの遺留品の存在も不確かかもしれません。
供述内容にかかっているかのような中でも、犯罪歴や解剖の結果も当然加わってくるのです。それは時間も関係してくるのですが、逮捕時に認めた内容と食い違う点はありませんでした。ではなぜ話は変動していったのでしょうか。認めていた内容から、一気に話は進むかのように見せましたがここで問題が起こります。
勝田州彦は後に殺害行為はなかったと容疑を否認
どのように問題が起こったのでしょうか。それは突然、翻したかのように「殺害の事実はない」と否認をし始めたことです。疑問点が生まれておかしくないのは、犯罪が明らかになったにも関わらず、なぜ突然の否認をしたのかになります。
殺害はなかった、という内容に納得のいくことはありません。それとも自白を強要されたと訴えるのか、と捉えるとそこにこそ巧妙さがあることが分かります。二転三転する場合には、犯罪の意識がないことも挙げらるのかもしれません。