ゴアテックスとは何なのか?おすすめのアイテムなどをご紹介
いろんなところに使われているゴアテックス
皆さんは、ゴアテックスというものを聞いたことがあるでしょうか。アウトドア系の趣味を持っている方は聞いたこともあるかもしれませんが、あまりそちらの方面に詳しくない方は聞いたことが無いかもしれません。そうなると、どんなものなのかはご存じないことでしょう。
ゴアテックスは、アウターやジャケット、靴などにも用いられているものです。身近なものに使われていますので、この機会にどんなものなのかを覚えていただきたいです。それでは、ゴアテックスとは何なのかやおすすめのアイテム、手入れの方法などについてご紹介します。
初心者向けにゴアテックスとは何かを解説!
ゴアテックスとは「防水透湿性素材」のこと
それでは早速、ゴアテックスとは何かについてご紹介していきましょう。ゴアテックスというのは、WLゴア&アソシエイツ社という会社が制作している「防水透湿性素材」の名前です。この素材が使われているものは、使われていないものと比較しても大きな差があります。
蒸気を逃がす機構はとても重要
この防水透湿性素材というのは、具体的には使われている衣類などは名前通り雨に濡れてしまうことは無く、風邪の侵入も防ぐことができ、更に透湿性とあるように蒸れてしまうことも無いのです。そして、これが例えば雨用の合羽に使われていると大きな効果を発揮します。
安い合羽などは汗で蒸れる
安物の合羽を雨が降っている中長時間使っていると、内側が蒸れてきて雨でぬれてしまっているようなことになった経験があるかもしれません。なぜそうなるのかというと、それは汗で濡れているのです。安物の合羽は内側の蒸気を逃がすことができないので、結果的に雨でぬれたようになるのです。
ゴアテックスとは安物と全く違う性能を発揮する
雨に濡れるならゴアテックスのジャケットなどがおすすめ
自分の汗だけで濡れるのも結構不快に感じることも多いですし、何よりも体力が損なわれてしまいます。その点、ゴアテックス製のものであれば合羽でなくとも防水、加えて中が蒸れない透湿性の素材が使われていますので、雨天に着るアウターなどはゴアテックスのものがとてもおすすめできます。
ゴアテックスとは耐水圧の明記が無い?
実は耐水圧が明記されていない
透湿性についてご紹介したところで、耐水圧についてもご紹介しましょう。防水ということでゴアテックスがどれくらいまで雨に耐えられるのかというと、実はメーカーからは具体的な耐水圧が明記されていないのです。つまり、明確にここまでの雨なら耐えられる、というのはユーザー側は誰にもわかりません。
しかし、一般的な雨は大雨となっても1000ミリから1500ミリが限界のようで、ゴアテックスはその水圧にも耐えることはできるのだそうです。なので、登山等のアウトドアにゴアテックスのジャケットなどを着ていても十分耐えられる程度には耐水圧は保証されています。
もう1つのゴアテックスとはどんな性能?
「ゴアテックスファブリクス」の性能
実はゴアテックスには、2つの種類があります、ご紹介したのは「ゴアテックスメンブレン」というタイプのもので、もう1つ「ゴアテックスファブリクス」というものもあります。「ゴアテックスメンブレン」は薄い膜でしかないので、それ単体でアウターなどに使うことはできません。
布地によって特徴は様々
なので、これをアウターやジャケットなどで使えるようにするため表と裏に布を合わせたものを「ゴアテックスファブリクス」といいます。加えてこの2枚の布地を取り替えることで、その素材ごとの特徴を生かしたゴアテックスにすることも可能なのです。
使われている表と裏の布地は、ジャケットや靴などゴアテックス製品によって様々です。そして一般的に、防水透湿性素材といえばこちらの「ゴアテックスファブリクス」を指しています。つまり製品に使われているものは「ゴアテックスファブリクス」であるというわけです。
夏とゴアテックスとは相性が悪い?
夏場はゴアテックスにとって鬼門となりうる
そんな防水、透湿性能を備えている高性能なゴアテックス。一枚欲しくなったという方もいらっしゃるかもしれません。しかし、ゴアテックス製のものにも弱点が存在します。それが、夏場にはご紹介した透湿機能を発揮しにくくなってしまうということです。
相性が悪いのは湿度が原因
ゴアテックスには、水蒸気を逃がすための小さい孔が沢山開いています。しかし、孔が開いているからと言って勝手に水蒸気は逃げてくれません。なぜなら水蒸気というのは、湿度の高い所から低い場所へと動くからです。つまりは、透湿させるにはゴアテックスのジャケットなどの内側より外側の方が湿度が低くなっていなければなりません。