放置子とは?親から放置された子供を表すネットスラング
今回は少し悲しくも寂しい言葉、放置子という言葉について解説していきます。そもそもご存知でしょうか?あまり聞きなれないですよね。
ネットから離れて暮らしている人はそうかもしれません。なぜならこれはネットの中で出来上がった言葉だからです。いわいるネットスラングと言われるものです。
そんなネット由来の言葉の説明となるのですが、事実を目の当たりにすると、少し胸が締め付けられるような悲しいこと言葉だったのです。
放置子とはどんな子供?親との関係は?
でいったいこのスラングがどのような意味をもっているのでしょうか?その意味や概念を解説していきたいと思います。
子と入っているだけあって、もちろん子供のことなのですが、それ以前に親のことでもあるのです。親子との間柄にだけ起きることなのです。
ではそんな言葉についてみていきましょう。
放置子とは親から放置された子供
まずはその意味の解説していきましょう。その名の通り、親から致し方のない理由などのなんらかの要因によって放置されている子どものことになります。
放課後や休みの日に目の届く範囲にいなかったり、基本的に子どもの意思だけで遊ぶようになった状態や意味ののことを指します。
現代ではこういった状態の家庭が著しく増加の一途をたどっており、放置子がいなくなるという未来は光明すらない状態です。
放置子は育児放棄とは異なる
ただ勘違いしてはいけないのは、育児放棄とは全くの別物だということです。ネグレクトというのですが、これとは全く違うものとなっています。
というのも、決して放棄しているわけではなく、共働きなどによるどうしようもできない事情によるものもあるからです。
それについては次の項目で詳しく解説していきますので、そちらの方をご覧ください。
放置子の親には共働きが多く保護者が傍にいない
つまり育児はしているものの、かまってあげられる時間が極端に少ないことからこのようなことになるという意味です。現代において共働きの確立はとても高いのです。
子どもが一人になってしまう状況になってしまうので蔓延してしまいます。また父子家庭や母子家庭のような片親しかいない家庭も、これに陥ってしまいます。
放置子はそういった環境があって生まれるのです。とにかく一人の時間が多く、親との時間が少ないことを意味するのです。
放置子は親の愛情を求め問題行動を起こす
そして放置子はある立場の人たちにとっては、とても迷惑になっているという事実もあります。そうではない子供の親御さんとなります。
休みの日や学校が終わってからの放課後の時間、夕方以降に、自分の子供と遊ぶために家に来たり連れ出したまま遊んだりするのです。
とにかく予期せぬ角度からの接触により生活を振り回されてしまうのです。これにはさすがに迷惑だと思う人も多いようです。
放置子は馴れ馴れしく自分より小さな子に近づいてくる
そして放置子は一人の時間をどうにか潰そうという考えに至る傾向にあるので、面識の有無は関係なく誰でもいいので遊び相手を探しています。
例えば公園にいけばそこで遊んでいる面識のない子どもにでも、平気で声をかけ遊ぼうとするのです。遊んでいる子どもの目線で言えば、特別悪いことではないことはわかります。
しかし、遊ばせている子の親御さんからすると、素性もわからない見知らぬ子どもにどんな影響を受けるかわからないということから、迷惑だという声も多くあります。
放置子の特徴・問題行動は?
ではここからは迷惑だという行為を詳しく解説していきます。迷惑とはいってもあくまで放置子はそういった意思はありません。致し方なくそうなってしまっただけです。
しかし迷惑になってしまっている事実は確かにあります。こういった迷惑の特徴があるといったことと、その迷惑の種類を把握しておいてください。
放置子の特徴①他人の家にあがりこみ遅くなっても帰らない
まずはこちらです。放置子はとにかく一度家に上がると中々帰りません。帰っても家には誰もおらずひとりぼっちで、何もすることがないからです。
とにかく誰かがいる環境が恋しい傾向になっているので、上がってしまうと帰ろうとしません。親御さんからすると夕飯の時間などが定まらず、迷惑になっているようです。
またそれにより自分の子の生活ペースまでもさえ乱されることになるので、家庭の全ての時間が乱されるようで、迷惑となっているようです。
放置子の特徴②他人の親に馴れ馴れしくなつく
そして特徴の一つとして、大人について行こうとします。すぐになついたり、一緒に遊びたいと思う傾向があるようで、大人と関わりを持とうとするようです。
放置子はどんな形でもいいので大人と一緒にいる、といった状況に憧れや願望を持っているのです。家に帰っても唯一の大人である親には構ってもらえないからです。
近くに甘えられる存在がいるという環境がないので、誰でもいいので友達の親御さんに甘えたりなつくことが、非常に多いようです。
放置子の特徴③図々しく頼み事をしてくる
それだけではなく、他人という立場にもかかわらず様々な頼みごとなどをしてきます。昼食や夕食の催促などもあるそうで、非常に迷惑になっているようです。
さらには休みの日に特定の場所に連れて行ってほしいなどもあるようで、たまにならいいものの大人をあてにすることを念頭に置いている感じがするようです。
わが子ならまだしも、そうでない放置子にそこまでする体力などがもたず、この立場の親御さんにとっては大きな迷惑となっているようです。
窃盗行為に及ぶ放置子もいる
親と共有する時間が少ないということは、教養面やモラル面において教えてもらえる時間が少ないことを意味します。
これは社会的な部分で問題となり、放置子は「何がよくて何がだめ」という分別がつきずらくなっているのも事実です。また端的に物欲を満たせていない放置子もいます。
つまり、窃盗などの犯罪行為に手を出してしまう子もいるようで、そんな子と友達付き合いの関係すらもってほしくないと思う親御さんがほとんどだと思います。
放置子の特徴④大人びた口調で持ち物・髪型・服装に口出しする
また特徴の一つとして他人の身なりにケチをつけたり、その逆に今度は褒めちぎったりもします。身なりだけではなく、ある意味何でも口を出してくるのです。
その時に「自分の家(場合)はこう」と、まわりの環境と比較することが多く、それに対してどうなのか?ということを指摘するという特徴があります。
ですが、これらがいくら迷惑だからといって他人の子に強く言う訳にはいかないと、諦めて黙認してしまう親御さんが多いようです。
放置子の特徴⑤清潔感がなく親から必要な手間をかけられていない
見た目での最大の特徴としては、衣服に表れます。汚れていたりよれていたりサイズが合わないことがおおいという特徴です。
これは言うまでもなく放置子が衣服を新調したり揃える機会がないことを意味しています。気になるであろう年頃の女の子が、ブラジャーをせずに平気で外出していたりもします。
またどうみてもサイズが合っていない衣服を身に着けていたりもするようなので、一見すれば大体わかるようです。ただ特徴はあくまで特徴なので、その限りではないということを把握しておく必要があります。
放置子の特徴⑥保護者に相談しても解決しない
そして放置子の言動に堪忍袋の緒が切れる人ももちろんいます。大半は親にその旨を伝えに行くのですが、これまた大半は解決するまでにいたりません。
これは異例があることは確かなのですが、何らかの理由で解決に向かうための対処に当てる時間が、全くないことを意味するのです。もともとこれが放置子です。
なので本人にいったところで、なんの対処もなく現状が維持されることになってしまうのです。またこういった親になりがちなのがヤンママとなります。それについてはこちらからどうぞ。
放置子が迷惑な理由は?どんな行為が迷惑?
軽く紹介してきましたが、ここからはさらに細かく解説していきたいと思います。放置子とわが子が友達というだけで発生する問題や、その際にこうむる迷惑などになります。
心当たりがある保護者の方もいるかもしれませんが、まずは焦らずに何が要因でこのようなことになっているかを、理解するところから始めてください。
放置子が迷惑①生活ペースが乱れる
まずはこちらです。細分化して紹介いたしますが、結局はこれにつながることになってきます。とにかく作り上げてきた各家庭にある生活するためのペースを乱されてしまうのです。
基本的に各家庭において何事にも時間はだいたい決まっているものです。例えば夕食は18時でお風呂は20時など、何をするにも目安となっている時間はあるかと思います。
これの通りに生活するからこそ、健康状態や睡眠時間などが安定することになるのですが、それを乱されてしまうと、なにもかもに狂いが生じうまくいかなくなることもあるのです。
放置子が迷惑②子供に悪影響を与える
次はわが子にとっていいことだけではないというものです。放置子とは基本的には何事にも縛られることなく生活しています。つまりは門限などがなく何をしても誰も怒らないのです。
これは子どもにとっては羨ましいと思うことであり、自分もそうだったらと思う子もいます。なので真似をしたりする子も出てくるのです。また習い事や勉学に関しても悪影響になるのです。
近くにいるだけで、わが子の焦点が放置子にあってしまうため、集中しなくなってしまったり、別のことに興味を持ってしまうことがあるからです。
放置子が迷惑③よその子供なので叱りづらい
だからといって頭ごなしに怒ることもできません。こんな現代ですのでなにが問題になるかわかったものではないですので、親御さんは神経を不本意ながら使ってしまうのです。
とはいえ何も言わなければエスカレートしてしまうかもしれないし、それにより善悪の区別がつかなくなったり、常識が分からなくなってしまうと考え、他人の子の面倒まで見ていることを意味するのです。
子育てを経験した方ならわかるかも知れませんが、わが子だけでも大変なのに、他人の子のお世話までしなければならないとなると、かなり神経を使うことは容易に想像できるかと思います。
放置子が迷惑④ものを勝手に使われる・盗まれることがある
そして放置子は基本的なことはおろか、常識やモラルの知識がほとんどありません。教えてくれる人がいないからです。なので人家に行っても自由な言動が多く、それに対しての罪悪感もありません。
これは他人の物を勝手に手に取り使用したり、さらにはそのまま持ち帰ったりもすることを意味し、窃盗につながることもあることになります。とはいえ放置子には罪の認識ができていません。
また冷蔵庫をおもむろに開けてそのまま何の断りもなく飲み物を飲んだりするようです。このような特徴があるということを把握しておくと、割り切れて解決につながるかも知れません。
放置子が迷惑⑤親にも話が通じない
そしてこういった子の保護者というのは、仕事に追われ忙しかったりすることが多いことが分かっています。仕事をこなすことが第一という考えが定着していて、子どものことに使う脳が余っていないのです。
これはよくないですが、仕方ないと言えば仕方ない状況の人もいるということを知っておいてください。なのでこの保護者たちは子どものことを言われても、あまり気にならないのです。
一般とはどこかズレていて、おかしい考えになってしまっていることを意味し、その結果話が通じないことがあるのも事実なのです。
放置子のに対する対処方法は?
大事なのはここからです。ほとんどの大人が対策に困っていることでしょう。その対策について、今までのことを前提に考察していきたいと思います。
対策と言ってもそれほど難しいものではないので、大人であれば誰でもできる対策となっています。それでは紹介させていただきます。
放置子の対処法①家にあげる時間帯や日を限定する
まずはこちらの対策になります。約束事やルールを決めると言ったものです。家で遊ぶのは構わないが、制限時間を設けたりするといった対策になります。
家のルールとはっきり伝えれば理解してくれるので、簡単にできる対策の一つとなります。またもともと家庭にある決まり事を伝えるのも効果的でしょう。
なんいせよ、うちにはルールがあるとはっきりと伝えることが、放置子にとってもこちらにとってもいいことになるので、対策として試してみる価値はあります。