トゥアレグ族とは?シルバーアクセサリーも販売?「青い民族」の正体に迫る

女性は男性と違い肌を露出した服を着用することも特徴の1つです。

トゥアレグ族の青いターバンは男性の象徴

トゥアレグ族の一番の特徴となっている青いターバンは男性の象徴です。イスラム教徒ですと女性がベールを常に身に着けており顔を見ることができないとされていますが、同じイスラム教を信仰する彼らはそうではなく、男性が顔を画すように青いターバンを身に付けます。

精霊信仰を持つ彼らにとって青いターバンは悪霊から身を守るための道具でもあるようです。他にも先祖代々受け継がれるシルバーアクセサリーも身に着ける習慣があります。

トゥアレグ族はかつて3階級に分けられていた

かつては独自の身分制度が存在していました。階級によって生活様式やラクダののり方などに違いがあったといわれておりこれらは上流階級の混血を防ぐことが目的だったと言われています。青い衣服を身に着ける「イマシュク(貴族)」は戦闘要員として、白いターバンを身に着けるのは「イムカド(自由民)」、彼らの奴隷として扱われた「イクラン(奴隷)」は農耕や家事を担っていました。

この下には「鍛冶」と呼ばれる身分階級も存在しており前述した精巧なシルバーアクセサリーを作ることを生業としています。

トゥアレグ族のは遊牧生活をしている

前半で少しご説明しましたが彼らは半遊牧の生活をしています。遊牧民族として家畜とともに餌や水場を求めてサハラ砂漠を周遊しています。裕福層にあるトゥアレグ族たちは遊牧生活から脱し、オアシスのある地に定住もします。

北アフリカのニジェール、アルジェリア、マリ、リビアにまたがるサハラ砂漠を遊牧しています。

トゥアレグ族の収入源は家畜の放牧やラクダの隊商

ラクダやヤギ、牛、羊を放牧して生活をたてており、現在でもラクダの隊商を組んでいます。隊商によって塩や家畜を行く先々で売って収入としています。

しかし環境の変化が激しく政治情勢が安定しない現在ではこのような暮らしだけでは生活が立ち行かず、民芸品を売ったりオアシスで農耕を行うなど昔とは違う収入の得方も行われるようになってきました。

都市部へ引っ越して教師などの職に就く人もいます。

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