クレヨンしんちゃんの作者臼井儀人の死因と遺書の真相は?宗教とも関係が?

臼井儀人先生は荒船山で事故死されたクレヨンしんちゃんの作者です。臼井儀人先生が事故にあった場所はそれまで事故が起こったことはなく、自殺説がささやかれ、遺書が捏造されるなど騒ぎになりました。この記事では、そんな臼井儀人先生について詳しくまとめました。

この記事をかいた人

オカルトを愛して30年。特に怪談、呪術、未解決事件が好きです。情報の詰まった記事を心がけています。

臼井儀人とは?不慮の事故死を遂げたクレヨンしんちゃん作者

jplenio / Pixabay

臼井儀人とは、言わずと知れた大人気漫画「クレヨンしんちゃん」の作者です。彼は2009年、突然山で失踪し、数日後滑落遺体として発見されました。その謎の多い死は多くの噂を呼び、自殺説も浮上。

ネット上では臼井儀人先生の遺書まで捏造されるというセンセーショナルな展開となったのです。そんな臼井儀人先生の人柄、死因、信仰していたと噂の宗教や謎の遺書等、それぞれの真相に迫ります。

クレヨンしんちゃん作者の臼井儀人とは?

ここからはまず、臼井儀人先生の経歴、その信念や周囲からの評判等をご紹介します。臼井儀人先生の人柄、そしてその守り続けていた思いに、周囲の人間は感動し、敬意を評していました。

プロフィール・経歴

Wokandapix / Pixabay

臼井儀人(うすいよしと)先生は、1958年、静岡県静岡市で生まれました。その後、漫画「クレヨンしんちゃん」の舞台でもある埼玉県春日部市で育っています。

高校卒業後デザインの専門学校へ通い、中退後、広告会社へ入社。そして29歳の時、出版社に送った作品が漫画賞佳作に入選しデビューを果たしました。

1990年には「週刊Weekly漫画アクション」にてクレヨンしんちゃんの連載が開始。その2年後にはテレビ朝日系列でアニメ化し、世はまさにクレしんブーム。特に小学生達に爆発的人気を得ました。

そんな臼井儀人先生は身長174cmの長身。結婚されており、娘さんも2人いらっしゃいます。

しかし2009年、事故により突然この世を去ってしまいました。そのあまりにも急であっけない死に、当時世の中は深い困惑と悲しみに包まれました。

読者のために顔出しはしなかった

1866946 / Pixabay

臼井儀人先生は、読者のために顔出しをNGとしていました。それは、自分は感動を売るのが使命、漫画家として謎めいていた方がいい、読者が自分の顔を見るとがっかりしてしまうという漫画家としての誇りからでした。

事故のニュースでも顔写真は一切使われず、葬儀でも遺影、位牌共になしという形が取られています。

周囲の評判も素晴らしかった

jackmac34 / Pixabay

そんな臼井儀人先生の周囲からの評判は、素晴らしいものでした。作家とは感じられないごく普通の人で、作品の主人公であり自由奔放な野原しんのすけとは対照的であったといわれています。

臼井儀人先生の死後、編集者より「周囲に気を遣いつつ、威張ることもなく、いい作品を作るために奮闘していた」とのコメントも発表されているほどです。

また、臼井儀人先生と交流があった人達は口々に「まじめで常識があった」「挨拶を必ずしてくれた」「地域の活動にも協力的であった」「子煩悩であった」と評しています。

クレヨンしんちゃん作者の臼井儀人はなぜ亡くなった?死因は?

Myriams-Fotos / Pixabay

人気絶頂の中、突然亡くなった臼井儀人先生。ここでは、臼井儀人先生の当日の足取り、その後の経過、そして死因やその真相について紐解いていきます。

荒船山へ登山に行ったっきり行方不明に

Hermann / Pixabay

2009年9月11日の朝。臼井儀人先生は自宅を出発し、趣味の登山のため1人で群馬県と長野県にまたがる荒船山へ出かけました。夕方には帰宅する予定でしたが家に帰らず、心配した家族が翌日捜索願を提出します。

大人気漫画家が突然行方不明になったということで、各メディアもこのことを大きく取り上げました。

崖下から臼井儀人の遺体発見

Pexels / Pixabay

足取りが途絶えてから9日後の9月19日。荒船山の断崖絶壁の下、約100メートル下ったところから男性の遺体が見つかりました。

遺体は崖を転がり落ちたことから損傷が激しく、滑落中に脱げたズボン以外の服装は同じだったものの、容姿からの本人断定が難しい状態。この時点では死因は不明であり、真相究明が急がれました。

検死は難航しましたが、5時間の作業の末、最終的には歯型が決め手となり、遺体が臼井儀人先生だと確認されたのです。

死亡したであろうとされるのは山へ入った9月11日の午後。滑落により全身を強打した際、肺が潰れてしまったことが死因でした。

Huskyherz / Pixabay

9月21日には出版元である双葉社が記者会見を開き、臼井儀人先生が山に持ち込んでいたデジタルカメラの中身について説明。そこには30枚ほどの写真が残されていました。

写真が崖から下を覗き込むように撮られたものだったため、撮影に夢中で誤って転落してしまったことが死因ではないかと真相の予想がされました。

また、事件性がなかったことから遺族は解剖を拒否。享年52歳、突然の早すぎる死でした。

臼井儀人は自殺?それとも滑落事故?

PublicCo / Pixabay

当時、臼井儀人先生の突然すぎるその死に、死因は自殺ではないかとも噂されました。

荒船山の最寄り駅から臼井儀人先生を乗せたタクシーの乗務員は、帰路の予定を聞いたら「考え中」だと答えたので少し不思議に感じたと話し、そこから「自殺目的で入山したのではないか」と憶測が飛びました。

また、警察は当初死因を、自殺と事故、両面の可能性があるとして捜査を行っています。果たしてその真相は、どのようなものだったのでしょうか。

滑落事故が起きた例はない現場

事故現場は、子供や高齢者でも通れるような岩場でした。

また地元関係者によるとその場所で滑落事故が起きた例はないとのことで、登山に慣れていたはずの臼井儀人先生が滑落したことから、死因が自殺であると後押しする結果となりました。

「人気がプレッシャーだったのでは」と噂された

photosforyou / Pixabay

当時、20年余りも絶え間なく第一線を走り続けていた臼井儀人先生。実はその大きすぎる人気がプレッシャーとなっていたのではないか、やはり死因は自殺なのではないかという噂も浮上。

NEXT 臼井儀人は自殺?それとも滑落事故?