【桶川ストーカー殺人事件】警察のずさんな捜査と事件の真相、その後も

詩織さんは身の危険を感じ遺書を書く

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彼女が気を使って高額な贈り物を遠慮した時も、それを優しさや気遣いだと捉えずに幼稚な男は『拒否』されたと思い込んで、逆上しながらそう怒ったそうです。

更に身勝手な男は自分の欲求なのか、どこかの業者に横流しをして利益を得るためなのか、彼女との行為を映像で収めようとして自室に不自然にカメラを仕掛けた。

彼女がそれを突っ込むと、またもや意味不明なタイミングでキレて、『今まで送った物の総額を支払え』『支払わければ水商売で強制労働させる』『家族にも危険が降りかかる』などと言って脅したのです。

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このあたりから『桶川ストーカー殺人事件』の前兆を感じさせ、男の『束縛行為』も更にエスカレートしていったのです。まず30分という生活リズムに支障をきたすくらいの間隔で男からの『着信』が入る。

勿論でなければ後にこっぴどく怒鳴られ、また問い詰められた。彼女が以前は『生活リズム』の一環として、しばしば行っていた『愛犬』の散歩すらままならない状態となりました。

一度男からの着信に応じずに愛犬の散歩に行っていたときは、愛犬の命を奪うと脅して、また携帯電話を折れといって命じたのです。

身の危険を感じて・・・

このあたりから非常に身の危険を感じたのか、彼女はしょっちょう『友人』『家族』に身の危険を感じている、殺されるかもしれない。とSOSを発信した。

『桶川ストーカー殺人事件』を予期するように、もし万が一のことが起きた時のために、最期の言葉を残す様に『遺書』を綴っていたのです。

共犯者が3人で詩織さん宅へ押しかける

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自分だけの力ではどうにもならないと考えた彼女は、男に『別れたい』旨を伝えることを考えました。。この時両親、家族、友人に相談しなかったのは、恐らくは人には迷惑をかけれないという気持ちからであろう。

彼女は勇気を振り絞って関係を断ち切る、つまりは交際を破局させて別れたいと考えている胸の内を男に伝えたのだが、身勝手で幼稚な男は、やはりそれを簡単に納得して受け止めるはずはなかった。

彼女をどのように見ていたのか大変気になる所ですが、男はそれを『反逆』したように捉えたのか、激昂して逆上しました。

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彼女に対して『弁護士』を連れていくという電話をすると、彼女の自宅に男3人で押し寄せた。(後述するが3人は『桶川ストーカー殺人事件』の犯罪者集団である)

ちなみに弁護士と名乗った人物は男の『実兄』であり、脅すために詐称して装ったのです。男はあろうことか自分の方が『精神』を病んでいると訴えて、慰謝料などを請求したのです。

その時自宅には女性しかいなかったで、こうした事態に軽いパニック状態に陥っていたであろう。しばらくすると職場から『父親』が帰宅して、一旦場を収めると、犯罪者集団を返しました。

男3人はある計画を・・・

家族の大黒柱である父親に追い返された『桶川ストーカー殺人事件』の犯罪者集団は腹の虫が収まらなかったのか、何かしてやらなきゃ気が済まないと考えたのです。

そこで悪口や暴言などが綴られた『チラシ』を近所にまき散らそうと計画したのです。現代でもそんな真似をしたら絶対に許されません。れっきとした『プライバシー侵害』『人権被害』などの犯罪行為にあたる。

上尾署に相談するも「民事不介入」で追い返された

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その明くる日に彼女と母親はいよいよ警察に相談しに足を運びました。実は昨日の犯罪者集団が自宅に押し寄せて、脅迫まがいなことをべらべらと話している様子を彼女は『録音』していたのです。

それを証拠代わりにの警察に持っていきましたが、そこで警察はなぜか、民事としても、刑事としても扱うのにはちょっと・・・と濁して適当な対応をして2人の返してしまったのです。

また彼女自身もいい思いをしているのだからといって見当違いなことを述べて『難癖』を付けたらしいのです。こうしたいい加減な対応をしたのは十中八九、仕事が増えるのが面倒に感じたためであろう。

許し難い対応①

思えばこのお粗末な対応が『桶川ストーカー殺人事件』を引き起こした原因の一つなのかもしれません。遺族の父親が後に『警察にも殺された』と語った意味が段々と分かってくるのではないでしょうか・・・?

中傷ビラを名誉棄損で告訴するも捜査しない警察

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先ほど『桶川ストーカー殺人事件』の犯罪者集団が企てた、暴言・悪口などが綴られたチラシが本当に近所、周辺にバラまかれてしまったのです。

勿論そこには人権、プライバシーなどもひったくれもないことが書かれていて、それを近所でたまたま知った母親がすぐさま証拠となるチラシを持って警察に駆け寄った。

こんなこと許せない。どういうことなの。と疑問と怒りを感じていたであろう母親は『名誉棄損』で訴訟を起こすつもりであることを警察に伝えても、前回同様に捜査に当たるそぶりを見せなかったのです。

許し難い対応②

さらにふざけているのか、市民をなめているのか、そのチラシを見ると『良い紙が使われてますね』と茶化してふざけたのです。

母親がこの時どんな思いで警察に相談したことか。概要部分だけしか知らない私たちでも簡単に察することができるはずなのに、警察は『クズ』と言われても文句が言えない対応をしたのです。

『桶川ストーカー殺人事件』に登場する、つまりは当時対応した警察は一貫して胸糞悪くなるほど、いい加減であり許せない存在なのである。

詩織さんの父にも中傷文が届くも警察は告訴を改ざん

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暴言、悪口などを綴ったチラシは更に今度は彼女の『父親』にまで影響が及んだのです。自宅周辺、近所ではなく父親が働いていた職場近くにチラシをバラまいたのです。

そこには父親に関する『事実無根』『でたらめ』な情報が乗せられており、それは営業妨害、経営状態にも影響を及ぼすほど悪質なモノだったのです。

こうした事態に父親は、いや誰しも同じ対処をするはずですが、警察に相談しましたが、激化した嫌がらせ行為からこんな犯罪行為が行われていながらも、ここでも適当にあしらってきちんと対応しなかった。

許し難い対応③

結局ここでも自分たちの仕事を増やしたくないという。社会人としても人間としても、警察にしても絶対に許されない身勝手な理由により、対応、捜査を怠ったのです。

あり得ない対応をしたのはそれだけではなかったのです。彼女たちと同じように苦しんだ家族たちが証拠して持ち寄った暴言、悪口、嘘の情報が乗せられたチラシを証拠隠滅するように密かに処分していたのです。

『桶川ストーカー殺人事件』の凄惨さと共に、警察のこれほどまで酷い失態、不祥事はきっと日本では後世まで語り継がれることになるでしょう。

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