【桶川ストーカー殺人事件】警察のずさんな捜査と事件の真相、その後も

『桶川ストーカー殺人事件』の凄惨さと共に、警察のこれほどまで酷い失態、不祥事はきっと日本では後世まで語り継がれることになるでしょう。

桶川ストーカー殺人事件が発生

Free-Photos / Pixabay

ここまで『桶川ストーカー殺人事件』という悲劇が起きてしまったきっかけとなる当事者の2人が、知り合った時、馴れ初め、どのように関係が壊れていったかなどについて。

更には幾度警察に相談しに足を運んで、毎回適当にあしらっていい加減な対応をした警察の実態について解説していきました。『桶川ストーカー殺人事件』の始まりをよく知っていただけたはずです。

いかにその悲劇が未然に防げるものであったかよく理解していただけたのではないでしょうか?色々な問題行動を起こしている警察に関しては後程より詳しくまとめてご紹介していきます。

KELLEPICS / Pixabay

さてここからはいよいよ本編となる『桶川ストーカー殺人事件』罪なき1人の女性、彼女の命が犯罪者集団によって奪われる悲劇について概要をご紹介していきます。

どのようにして命が奪われて、どんな場所、いつ悲劇が起きてしまったのか分かり易くまとめていきます。

3人で共謀して詩織さんを刺した

ROverhate / Pixabay

彼女は少しでも解決するように、つまりは関係を断ち切るようにと清算するように、男から贈ってもらった物を送り返していました。その行動に犯罪者集団のリーダーである男はますます腹を立てていました。

そこでいよいよ男は狂気に満ちながらも愛していたはずの彼女を逆恨みするように、それが殺意へと変わっていきました。犯罪者集団たちに命を奪ったら大金を支払うと、遂には『殺人計画』を企てました。

そしてその計画に乗った犯罪者集団はそれぞれ役割分担をして実行することを決意したのです。それぞれ『監視役』『実行役』『移動役』といった役割を担う男3人で彼女の命を奪うことにしたのです。

Pexels / Pixabay

実はこの時にこの3人の犯罪者集団たちには、上からの指令、つまりは『桶川ストーカー殺人事件』の元凶である男の指示からは、軽い怪我をさせるくらいで致命傷は外せと言われていました。

しかし実行役を担った人物が血の気が荒い『輩』であり、当日になると『殺ってしまうかもしれない』と他2人の犯罪者集団たちにぼやいていたのです。

嫌な予感が的中するように実行役は彼女に接触すると興奮状態であったのか、まんま致命傷の『胸部』を2回も刃物で突き刺したのです。

罪なき命が奪われた

Pexels / Pixabay

激しい痛みが襲ったのか、惨劇の瞬間の恐怖が襲ったのか、彼女は最期に悲痛な叫び声をあげるとなだれ落ちるように、その場に倒れこんでしまった。

それを見ていた一般市民が強盗と勘違いを起こしたのか『ひったくり!』と叫ぶと、興奮冷めやらぬ『実行役』は他の犯罪者集団たち共に逃げ去ってしまったのです。

桶川ストーカー殺人事件の元凶である男はこの時・・・

『桶川ストーカー殺人事件』の元凶であり、彼女の元交際相手である、強烈なまでに歪んだ人格者である男はこの時、罪を逃れるため、関与を否定するために日本の最南端に位置する沖縄に訪れていました。

桶川ストーカー殺人事件の時間・場所

『桶川ストーカー殺人事件』の舞台となってしまったのはその名にも含まれていますが『桶川』とう駅周辺の場所でありました。平成11年10月某日、午後1時前に悲劇が起きてしまったのです。

母親の事情聴取中に亡くなった詩織さん

TheDigitalArtist / Pixabay

胸部を2か所も刃物で突き刺されて意識不明の重体となった彼女はすぐさま医療機関に運ばれていきました。

この時母親は『桶川ストーカー殺人事件』という悲劇が起きてしまった旨を警察に伝えられると、同時に『事情聴取』を受けていましたが、この瞬間に娘である彼女はこの世を旅立ってしまったのです・・・。

死因は『出血多量』によって引き起こされた『ショック死』であった。この時も事情を聴く前にまずはすぐに娘のもとに連れていってあげるべきであったはず。とここでもまずい対応が露わになった。

526663 / Pixabay

彼女が亡くなってから相当な時間がたった後でようやく母親のもとに伝達されて、その後母親により父親に連絡をとって、あまりに痛ましい悲報を伝えることになったのです。

FOCUSの清水潔記者の犯人追跡、そして犯人逮捕へ

3839153 / Pixabay

実は『桶川ストーカー殺人事件』の悲劇が起きてしまったのは平成11年の10月の事でしたが、その約2か月後の12月に犯罪者集団たちが検挙されていきました。

つまり2か月間もの間、容疑者として男らが名前が挙がっていたのですが、決定的な証拠や、目撃証言の違い、沖縄にいたことなどが相まって捜査が難航していたのです。

目撃情報によれば亡き者となった彼女と交際していた、激化した嫌がらせ行為の発端であり『桶川ストーカー殺人事件』の元凶である男のような人物による犯行ではなかった。

bboellinger / Pixabay

それもそのはずで用意周到に自ら手を下すのではなく大金をはたいて『実行犯』に依頼して、犯行に及んだのです。

その実行犯が勢い余って『怪我』どころか取り返しのつかない『殺人』を犯してしまったのは、予期せぬ出来事であったであろう。難航していた捜査が解決の兆しを見せたのは『警察』による働きではなかった。

1人の熱きジャーナリストによる独自の調査によって、犯罪者集団の正体を暴いのです。それを提供してもらってようやく検挙に乗りだせました。ここでも警察の存在意義に疑問を問われることになりました。

清水潔記者が犯行グループを突き止めた

LoboStudioHamburg / Pixabay

『桶川ストーカー殺人事件』を良い意味で問題視されるきっかけを作り、また解決の兆しを見せるきっかけを作ったのは当時ある週刊誌務めていた1人のジャーナリストでした。

彼の名は『清水潔』これまでに『桶川ストーカー殺人事件』だけではなく、いろいろな捜査が行き詰まっていた事件を本当の意味で解決に導いてきた『熱いジャーナリスト』と名高い人物である。

そんな彼が亡き者となった彼女が生前、仲良くしていた友人女性にコンタクトを図り、その友人女性から様々な実態を知ることになった。

その様々な『実態』とは、いい加減な『警察』行き過ぎた付きまとい行為、嫌がらせ行為をしていた、かつての交際相手である『男』両方に命を奪われてしまったという、耳を疑うような興味深い内容だったのです。

友人女性から悲痛なメッセージを伝えられた彼は、危険を顧みず自ら独自の聞き込みや調査を続けました。

それにより警察のやばい対応の数々、男が所有していた水商売店グループ及び犯罪者集団を導き出すことができて、その情報を警察に提供して検挙に乗り出す事にできたのです。

警察は告訴状の改ざん発覚を恐れていた

johnhain / Pixabay

『桶川ストーカー殺人事件』が発覚してから、検挙に乗り出すために役2か月も掛かってしまったのは前述した通り目撃情報と容疑者が食い違っていたり、決定的な証拠が割り出せなかったからであります。

ですがそもそも警察ともあろうことが、罪なき1人の女性の命が通り魔的に奪われておきながら、捜査、検挙に積極的ではなかったのです。それは何故だか分かりますか?

早期に検挙されたら都合が悪かったのです。もっと言えば警察自身もこれまでに何度もいい加減な対応をしていたことを把握していて、その『不祥事』と捉えられる実態が明るみになることを恐れたのです。

StartupStockPhotos / Pixabay

そして警察は被害者の彼女、家族から裁判沙汰を起こします。訴訟します。という届け出を全く違う書類に書き換えて『改ざん』したりして、隠ぺいの準備していたのです。

ちなみに訴訟を起こすという意思表明の届け出を『告訴状』と言って、一度取りやめたらもう一度提出する、願いでるということが不可能なのにも関わらず、警察は嘘偽りを言って願い下げるように誘導した。

とことんなすことやる事が『いい加減』で許し難い警察なのですが、『桶川ストーカー殺人事件』の救世主の1人のジャーナリストの働きによってその悪事が全て明るみになります。(後程詳しくお話しします)

犯人逮捕も小松和人は自殺していた

PublicCo / Pixabay

始めに検挙されたのは依頼されて『実行役』に回った犯罪者集団の1人でした。実行役の取り調べから自分が雇われた身であること、黒幕が彼女の元交際相手の男であることなどが判明していった。

捜査の線から逃れるため、関与を否定するように『桶川ストーカー殺人事件』の犯行当時は日本の最南端に位置する『沖縄』に身を潜めていた元凶である男は、ある一報を共犯者である実の兄から聞かされた。

その『一報』の内容は興奮状態で犯行に及んだ『実行役』が誤って、勢い余って胸部を2か所も刃物で突き刺して、彼女の命を奪ってしまったというものでした。

AG2016 / Pixabay

しかし、元々は歪んだ方法でありながらも愛していた彼女が亡くなった訃報を聞いたのにもかかわらず、特に何かアクションを起こすことも、感情を露わにすることもなく、静かに保険会社に連絡を取っていた。

この時のことは一緒に沖縄で過ごしていた知人により明らかになりました。そうして『桶川ストーカー殺人事件』の元凶である男は今度は日本の最北端に位置する『北海道』に飛びました。

目的はまるで自分の手で殺めてしまった亡き彼女を追うかのように、自身も心中を図りある『湖』の中で息を引き取ってこの世を去っていきました。

許し難い対応④

実はここでも警察はやらかしてしまっているのです。果たして今度は一体何をしでかしてしまったのでしょう?

次々と犯罪者集団たちが検挙されて、『桶川ストーカー殺人事件』の元凶である男の兄が取り調べを受けた際、兄は弟である男は『精神が歪んでいる』更に『心中するかもしれない』とほのめかしました。

しかし警察はそんな兄の声に耳を傾けようとはせず、またもや適当にあしらっていたのです。もしこの時素直に耳を傾けていれば、真っ当に罪を償わせることも可能だったのかもしれない・・・。

NEXT 桶川ストーカー殺人事件の裁判と判決