ゴールデンカムイ尾形百之助|過去や裏切り後の動向、かわいいと言われる魅力も

尾形百之助はゴールデンカムイに登場する人気のキャラクターです。敵か味方か不明で、裏切りを繰り返す謎めいたイケメンスナイパーです。過去に父・母・異母弟を殺害したという衝撃的な過去も話題になっています。アニメでの尾形百之助は初登場時の作画崩壊が話題になりました。

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ゴールデンカムイの尾形とは?かっこいい&かわいいで大人気

普段はクールでミステリアスな雰囲気を漂わせ、有能なスナイパーとしてかっこいいと言われている尾形ですが、時折まるで猫のようなかわいらしいしぐさや態度をとることもあります。そのギャップからか、「ゴールデンカムイ」公式の人気投票では2位を獲得するほどの人気ぶりです。

そんなゴールデンカムイに登場するかっこいい&かわいいで大人気な尾形の魅力に迫ります。なお、この記事には「ゴールデンカムイ」最新刊のネタバレを含んでいるので読む際にはご注意下さい。

ゴールデンカムイの尾形百之助はどんなキャラ?

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非常に魅力的なキャラクターが数多く登場する「ゴールデンカムイ」ですが、その登場人物の一人である尾形とは一体どのようなキャラクターなのでしょうか。

尾形百之助のプロフィール・年齢・階級

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尾形は大日本帝国陸軍・北海道第七師団歩兵第27連隊に所属している軍人で、階級は上等兵です。上等兵は一等卒よりも階級が高く、杉本や谷垣よりも立場が上になります。

年齢は作中において明確な表記はありませんが、原作者の発言により、20代半ばであることがわかっています。

尾形百之助のあだ名の由来は?なぜ山猫なの?

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尾形は人物紹介や二つ名などで度々「孤高の山猫スナイパー」と表現されており、「ゴールデンカムイ」では尾形のあだ名として定着しています。このあだ名は、尾形と同じスナイパーを主人公とした映画『山猫は眠らない』から来ています。

さらに、山猫とは芸者を指す隠語としても使用され、後述する彼の出生について深く関係しています。このあだ名が関係しているかは不明ですが、彼はたびたび猫らしい仕草をすることがあり、顔つきも猫らしいです。

尾形百之助の性格は?クール?マイペース?

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尾形は口数が少なくぶっきらぼうで、感情の起伏に大きな変化がなく、笑みを浮かべることはあっても、その表情は不敵で目は全く笑っていません。常に一歩引いたような状態で孤立しており、「ゴールデンカムイ」に登場する他のキャラたちからも「何を考えているのかわからない」と評されています。実際に、彼がなぜアイヌの金塊を狙っているのか、理由は明らかにされていません。

たとえかつての仲間だったとしても敵対者には一切容赦がなく、軍人らしい性格をしていると言えます。

一方で、蝶を追いかけたり、差し出された手のひらの匂いを嗅いだり、瞳孔が縦に長くなったりと度々猫らしい描写があり、普段のクールな印象の時とはかなりギャップで、こちらはマイペースな印象です。

127話でのチタタプシーンが話題に

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「ゴールデンカムイ」ではおなじみの「チタタプ」という肉を刻む料理があり、チタタプと言いながら肉を刻むのがマナーです。主要な人物たちはアシリパの指示通りにチタタプと言いながら肉を刻みますが、尾形だけはチタタプの際にも無言でした。しかし、127話でついに小声でチタタプと言いながら肉を刻み、それを聞いたアシリパは喜んでいました。

この声はアシリパしか聞いておらず、周りの人物たちは何とも言えない無表情を尾形に向けていました。彼に対するリアクションもおなじみのものになってきています。

尾形の外見・衣装は?イケメンは何を着ても似合う?

尾形は初登場時に比べると髪型や顔つきがかなり変化しています。初登場時は他の軍人同様に坊主頭で、独特な眉毛と目が印象的です。再登場時にはサイドに剃り上げを入れたオールバックに髪型を大きく変更し、両顎には縫合痕が残されています。服装は、他の軍人と同じ軍服を着用し、再登場以後からはフードがついた外套をその上から羽織っています。

髪型の変化は解放感からのイメチェン

再登場の際に鶴見中尉の一派を裏切るような行動をしており、また回想シーンなどから彼は最初から鶴見中尉に忠誠を誓っていなかったことが明らかになっていて、髪型の変更はその束縛からの解放を描写していると思われます。

ゴールデンカムイの尾形百之助は凄腕スナイパー

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普段は飄々として考えが読めない「ゴールデンカムイ」の尾形ですが、白兵戦など軍人としての戦闘能力は高く、特に射撃の腕は超一流です。凄腕スナイパーである「ゴールデンカムイ」尾形の戦闘能力について説明します。

尾形の射撃の腕①200間(360メートル)もの狙撃が命中

初登場時に200間=約360メートルも離れた囚人の頭を肉眼で補足して撃ち抜いていおり、凄腕スナイパーぶりを発揮しています。また、有効射程距離が500メートルの三十年式歩兵銃を使用して2000メートル以上の標的も撃ち抜けると豪語しており、実際それに見合った能力を持ち合わせています。

射撃の腕では「ゴールデンカムイ」で彼に並ぶ者は今の所はいません。

尾形の射撃の腕②射撃に関しては負けず嫌い?

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自分の射撃の腕に相当な自信持っている「ゴールデンカムイ」の尾形ですが、撃つのが難しいので狩るのを止めろと言われたキジをムキになって撃ち獲り、踏ん反り返りながら掲げてドヤ顔でアピールしていました。射撃に関してはかなり負けず嫌いな面があるようです。

尾形が使用している銃

数多くの超人が活躍している「ゴールデンカムイ」で凄腕スナイパーぶりを発揮している尾形ですが、彼が使用している銃は一体どのようなものなのでしょうか。彼がどれだけ凄腕のスナイパーなのかの参考になればと思います。

三八式歩兵銃はどんな銃?

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尾形が作中でおもに使用している三八式歩兵銃は、三十年式歩兵銃を改良して製造されたボルトアクション式の小銃です。第一次大戦から二次大戦まで日本の陸軍で使用されていました。

三八式歩兵銃の性能

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三八式歩兵銃は有効射程距離が約460メートルで、最大射程が2400メートルです。彼が以前使っていた三十年式歩兵銃での狙撃の能力を考えると、三八式歩兵銃に武器が変更されたことで狙撃の命中精度はさらに上がったと言えます。

ゴールデンカムイ尾形百之助の立ち位置・人間関係

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「ゴールデンカムイ」では様々な登場人物たちが自分の目的のために金塊を狙い、それを手にするため時に共闘し、時に対立し合っています。その中で尾形は立ち位置や味方がよく変わることがあります。複雑な勢力が対立しあう「ゴールデンカムイ」の中で、彼の人間関係とはどのようなものでしょうか。

尾形の人間関係①作中の立ち位置は謎めいたスナイパー

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「ゴールデンカムイ」の登場人物たちからしばしば何を考えているのかわからないと評され、すぐに自分の立場を変えることからコウモリ野郎とも言われていますが、その行動の真意は不明です。また、金塊を狙う理由もいまだにはっきりと明かされてはいません。

尾形が今後どう動いていくのか、一体何が目的なのか、現段階では謎に包まれています。

尾形の人間関係②第七師団での立ち位置

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尾形は代々軍人を輩出している家系の子息であり、かなり由緒があります。谷垣、二階堂、月島軍曹とは戦場を共にした仲間であり、鯉登少尉とも面識がありました。

ですが、自身の境遇に付け込んで取り入ろうとする鶴見中尉に対して全く信用しておらず、従うふりをして裏切ることを目論んでいたようです。その目論見が露見した後は軍から逃走し、現在は鶴見中尉が率いる第七師団とは敵対しています。

尾形の人間関係③元部下・谷垣との関係

鶴見中尉への裏切りが露見するという疑いによって、二階堂と小樽で谷垣を始末しようとしました。結果的には敗北してしまいましたが、そのまま逃走し、結局裏切ったことがバレて脱走兵の扱いになりました。

その後谷垣とともに行動するようになった際にも鶴見中尉の差し金ではないかと疑ったり、信用していないようでしたが、ピンチの際にはきちんと助け出していたり、今の所は敵対している様子はありません。

尾形の人間関係④主人公・杉本との関係

「ゴールデンカムイ」の主人公、杉元とは初登場時から敵対しており、殺すか殺されるかの状況でした。その後行動をともにすることになった際にも意見が対立することが多く、お互いにお互いを信用していないような状態です。ただ、実力は認めているようで、共闘する場面も多く見られます。

尾形の人間関係⑤ヒロイン・アシリパとの関係

アシリパとは杉元との戦闘中に初めて出会い、殺されそうになっていた所で彼女が杉元に殺すのを止めるように言いました。このおかげで、彼は死を免れることができました。また、谷垣を守るように彼女に頼まれた際には、俺に何の得が?と言いながらもしっかりと約束を果たしています。

さらに、127話のチタタプシーンや、170話でヒンナと言ったりした描写から、彼女に対してはほんの少しだけ心を開いているような描写が多く見られます。

尾形の人間関係⑥他の人間関係

新撰組副局長土方歳三一味とは、茨戸で敵対関係にありました。抗争の結果、両者がそれぞれ加担していた二つのヤクザ勢力は共倒れし、その後彼は土方一味に自分を用心棒として売り込み、手を組むことを提案しています。

ゴールデンカムイ尾形百之助の生い立ち・家族との過去

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立ち位置がよく変化し、仲間に対しても決して心の内を見せない尾形ですが、その生い立ちと過去には一体何があったのでしょうか。

尾形の生い立ち①元第七師団の団長・花沢幸次郎中将の妾の子

尾形は代々軍人の家系出身で、特に父親は元第七師団の団長・花沢幸次郎中将です。ですが尾形は正室との間ではなく、浅草の芸者であった妾との間に生まれた子です。

このことは、第七師団の間では周知の事実であったようで、陰では芸者のことを暗喩する「山猫」と呼ばれ蔑まれていました。

尾形の生い立ち②あんこう鍋の思い出と母の殺害

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尾形は母がよく作ってくれたあんこう鍋が好きで、今でも好物はあんこう鍋です。ですが、父に捨てられた母はどこかが壊れてしまってい、昔父が好きだと言ってくれたあんこう鍋を、あんこうが獲れる時期は作り続けているのです。彼が他の料理を作って欲しくて、射撃で鳥を捕ってきても見向きもしませんでした。

彼は壊れてしまった母親を殺鼠剤を用いて殺害しました。母が死んだら哀れんで父が会いにくるのではないか、と思っての行動でした。しかし、それでも父親はやってきませんでした。

尾形の好物であるあんこう鍋の他にも鍋の種類は様々で、ダイエットにも適しています。鍋料理について詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。

尾形の生い立ち③異母弟・花沢勇作の殺害

尾形には、父親と正室との間に生まれた花沢勇作という弟がかつて存在していました。勇作は彼のことを「兄様」と呼び親しげな様子でしたが、彼は疎ましく思っていたようです。

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