『テコンダー 朴』のあらすじ紹介
韓国のとあるテコンドー道場にはその道最強のテコンドー使いがいましたが、そこに日本から道場破りの空手家がやって来ます。道場を守るべく最終奥義を使うも未完成だった為に戦いに敗れ死亡、道場も破られます。
その道場の息子達は、父の死後、韓国と北朝鮮に別れ、それぞれテコンドーの熟練に励みます。成長した青年はその空手家を倒すため、日本で開催される格闘大会に出場することに。
巻き起こる様々な出来事にチョッパリのせいだと感じながら、反日の精神で戦いに挑む主人公とその仲間たちが描かれます。
『テコンダー 朴』は韓国のナショナリズムを痛烈な皮肉で描く!
テコンダー 朴は一見、反日を主張した漫画に思えますが、実はそんな韓国のナショナリズムをすべてひっくるめてギャグにしてしまうという、インパクト大なギャグ漫画なのです。
そして反日精神を持った韓国を揶揄することで、嫌韓から支持を得ているのではとも言われています。
ここまで痛烈な反日感情を描かれてしまうと、少し不安になってしまうかもしれませんが、逆に炎上を狙った嫌韓辛口ギャグ漫画として、広い心で楽しみましょう。
『テコンダー 朴』の登場人物を紹介
さて、大まかなあらすじがわかったところで、この漫画の登場人物をご紹介します。
ここでご紹介する人物以外にもたくさんのキャラクターが登場しますが、特に重要な人物やインパクトのある人物について押さえておきましょう。
『テコンダー 朴』の登場人物①主人公「朴 星日」
〈朴 星日(パク スンイル)〉は「テコンダー 朴」の主人公の青年で、正義感の強い性格です。父親の死後、テコンドー最強を信じ、敵の空手家の開く武闘大会に出場します。
ですが韓国を世界最高の国と豪語し、反日思想が強く、その歴史観から過激な反日発言(チョッパリ(日本人野郎)とすぐに言うなど)が多い人物です。
〈大韓民国最強の男〉と名乗っており、韓国起源説を話すことが大好きです。また彼は、竹島は韓国の領土であるという内容が主張されたTシャツをよく着ていたりします。
星日の必殺技とは?
星日は必殺技を複数持っていますので、ここでご紹介しましょう。
- 重根(チュングン):両手を組み、人差し指を突き出した構えで、相手の急所を突く攻撃です。複数の相手には物凄い速さで連続突きをするという発展型を使います。技名の由来は、安重根(伊藤博文の暗殺に関与した人物)から。
- 金九(キング):相手に馬乗りになって殴り倒す技です。技名は、金九(大韓民国臨時政府の首相)から。
- 奉昌(ボンチャン):掌で相手の顎を上に向かって突き上げるように叩く技で、これを両手で交互に行うことで相手を吹き飛ばします。技名は李奉昌(朝鮮の独立運動家)から。
- 昶漢(チャンハン):重根や奉昌で倒すことができない強敵も一撃で倒すことのできる技です。顎を目がけて、パイプ爆弾を仕掛けるような動きで、強烈な突き出しをします。技名は全昶漢(2016年に靖国神社に爆弾を仕掛けた男)が由来。
『テコンダー 朴』の登場人物②主人公の生き別れた兄「朴 英日」
〈朴 英日(パク ヨンイル)〉は主人公・星日の兄です。父親を殺害されてから、最終奥義〈統一〉の解明のために、一人で北朝鮮に渡ったため、星日とは生き別れの状態となっていました。
北朝鮮で偶然〈金正日(キムジョンイル)〉と出会い、彼から武術を学び、星日と同じように日本で行われる武闘大会に参加しようと日本へ向かいます。
成長した英日もまたテコンドーの使い手で、朝鮮人民軍・陸軍少佐となっています。〈縮地〉〈主体〉などが英日の必殺技です。
『テコンダー 朴』の登場人物③世界最強の格闘家「覇皇」
〈覇皇(はおう)〉は兄弟の父親を殺した人物で、世界最強の格闘家・空手家です。〈覇皇会館〉という空手団体を創設し、その力は日本だけでなく、世界の格闘技界を支配するほどです。
また〈覇皇グループ〉という巨大財閥の総帥も勤めており、日本の首相を動かしてしまうほどの政治的権力も持ち合わせています。大会ではその場を使って世界征服をしようと企んでいました。
また〈大東亜共栄圏〉という必殺技を持っています。
『テコンダー 朴』の登場人物④日本のトップを担う「阿倍野 晋二」
「テコンダー 朴」中の架空の政党、〈自由民政党〉の総裁で、覇王の指示により内閣総理大臣となりました。
漫画第1巻ではストレスからくる体調不良の為、病院行きとなってしまいましたが、第3巻で再び登場します。その間に収容されていた〈巣鴨プリズン〉で修業をしていたようです。
第3巻では修業の成果の表れた肉体と精神で登場し、他党の議員と内閣総理大臣の座を巡る争い〈御前死合〉ではダントツの強さで勝利しました。「日本を、取り戻す。」が口癖です。