チョウザメは養殖できる?チョウザメの生態やキャビアの食べ方などご紹介

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チョウザメは深いところが好みで、川や海底のエサをあさって食べています。目はあまりよくないので、臭いの強い餌を使う必要があり、投げ釣りで深いところまで届くようなタックルでなくてはいけません。基本的に周年釣れる魚ですが、一番ホットな時期は8月から11月の初めにかけてです。ちなみに、チョウザメを天然で釣りたいという場合には海外まで足を伸ばす必要がありますので、ご予算と相談の上、ご検討ください。

国内で釣るには

残念ながら、チョウザメは日本には天然では存在していないので、国内で楽しむ場合には管理釣り堀などで放流されているものを狙うことしかできません。

海外で釣るには

海外でのチョウザメ釣りはカナダが有名です。カナダの西部の州にあるフレイザー川が有名ですが、もっと南のワシントン州でも、最大深度10メートルなど、ある程度の大河であればチョウザメが釣れるようです。チョウザメ釣りが一番ホットな8月~11月にかけてはフレイザー川にさまざまな種類の鮭が産卵のために遡上してきています。それらの鮭が産卵を終えて沈むと川底に沈んでしまうので、それをチョウザメが食べるのだそう。そのため、この時期はロッキー山脈から注ぎ込む溶け水が川の水温をかなり低くしているのですが、チョウザメの活性が1年で一番よくなるのだそうです。

フレイザー川で釣れるチョウザメの種類は、白チョウザメと緑チョウザメが代表的です。ただし、どちらも保護対象となっているので注意。白チョウザメはキャッチ&リリースで良いですが、緑チョウザメは釣ることもダメだそうです。

また、カナダで釣りをする際にはフィッシングライセンスが必要不可欠です。入漁券がカナダでは必ず必要になりますので、これがない状態でレンジャーにつかまってしまうと、最悪の場合釣り道具を全部没収されてしまいます。気を付けましょう。

チョウザメ釣りのタックル

国内釣り

チョウザメ釣りというと日本ではあまり一般的ではないため、その際に使うタックル選びにも困ってしまいますよね。国内で釣る場合は、管理釣り堀での釣りとなります。管理釣り堀では、トラウトタックルを使用し、竿は6フィート前後のトラウトロッドに小さめのスピニングリールを合わせると使いやすいようです。ルアーや餌はスプーンやスピナー、ミノーなどが良いそうです。

国外釣り

国外で天然のチョウザメを狙う場合にはチョウザメの特徴をまず知っておきましょう。チョウザメは深いところが好きで、川底や海底のエサをあさって食べています。基本的にひげを使ってエサのありかを探っているため、目はあまりよくなく、臭いで獲物を探しています。深場まで仕掛けを飛ばす必要があるので、メインラインは軽く、かつ十分な飛距離が出るPEラインが良いです。チョウザメには歯がないのでかみ切られる心配はないですが、他の歯がある魚が釣れた場合や、PEラインが切れるのを警戒するならリーダーも付けたほうが良いでしょう。

ハリは必ず返しのないものを使用すること。返しなしのハリの使用はレギュレーションで決められているので、返しがあるハリしかない場合はペンチなどでつぶしてから使用する必要があります。また、チョウザメのアタリは意外と小さいらしく、スナップ付きのスライダーを使用すると、重量の想い錘を使ってもアタリが消えずに気づきやすいそうです。

チョウザメのキャビア

キャビアの製造方法

一般に流通している輸入キャビアでは保存期間を長く保つために大体7~10%の塩分濃度で塩漬け処理されています。しかし、キャビアの塩分濃度が高くなると、キャビア本来の味がその強い塩分に負けてしまいます。原産国では3~5%前後で塩漬け処理されているため、保存可能な期間は3週間と短いですが、その分、キャビア本来の味が楽しめます。

国産キャビアはおいしい!

キャビアというとおもな原産地はカスピ海ですが、現在ではチョウザメの日本国内での養殖が行われており、国産キャビアが市場で注目を浴びています。国産キャビアの特徴は新鮮なままで食べられるということ。海外からの輸入品は保存性を高めるために低温殺菌処理と高い塩分での塩漬け処理が施されているためにキャビア本来の味を楽しむことが出来ません。国産ですと、出荷から食卓までの距離が近いので低温殺菌や塩分処理の必要がないのでキャビア本来の味を楽しむことが出来るそうです。

チョウザメはおいしい?チョウザメ料理

キャビアばかりが有名になっていますが、実はチョウザメもおいしく食べられるということはあまり知られていません。

チョウザメの養殖が日本で始まってからおよそ20年が経ちますが、これまでチョウザメの養殖はキャビアばかりが前面に出てきてしまって食用としてのチョウザメはあまり注目をうけてきませんでした。チョウザメはサメと違い腎臓を持っているので、アンモニア臭くなりません。そのため、チョウザメの身質は白身で淡白、刺身や揚げ物、煮もの、焼き物まで、どんな料理でもおいしく食べることが出来ます。

キャビアそしてチョウザメ料理食べてみましょう

いかがでしたか?今でこそ高くて手が出ないキャビアも、日本国内での生産が安定して来たらもしかしたら私たちの食卓に乗る日も近いかもしれませんね!今食通の間で話題を呼んでいる国産キャビア、そしてチョウザメ料理。皆さんもぜひおためしください!