熊の手はグロイ?中国の高級食材で伝統料理!味や値段に調理方法も紹介

熊の手以外のゲテモノ料理①韓国の犬肉

犬の食用は、古くは世界中にあった食文化の1つです。廃れてしまった国や地域が多いですが、犬肉食を食文化として残している国の1つが韓国で、日本でも一部の韓国料理店で提供しているところがあります。

犬肉の煮込み「ポシンタン(補身湯)」は精がつく料理として知られていますが、食べた人の感想は、美味しかったという人もいれば、筋っぽい、犬臭い(?)、羊に似ている、鶏っぽいなどさまざま。

欧米圏からは特に批判的にみられており、韓国国内でも文化として残すか賛否が分かれていますが、「かわいいワンちゃんを食べるなんて!」という感情的な側面も大きいと思われるゲテモノ料理です。

熊の手以外のゲテモノ料理②ベトナムの料理ホビロン

アヒルの卵を料理したベトナムのホビロン。滋養強壮に良いという触れ込みですが、ただの白身と黄身ではなく、卵の中で成長途中で孵化前の雛鳥を食べるという、まさにゲテモノです。

食べ方は孵化に向けて成長中の卵を茹で、穴をあけ汁を吸い中身を食べるというだけ。フィリピンではバロット 、カンボジアではポンティアコーンと言われる東南アジアではメジャーな料理です。

肝心の味は、孵化直前ならまだ柔らかい骨やくちばしがサクサクする鶏肉、産み落とされて間もないものは卵黄の味が濃い塊と言われています。勇気のある方はぜひチャレンジしてみてください。

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ゲテモノぶりではではこちらも負けていない、精神的な気持ち悪さとおいしさの奇跡の融合「カースマルツゥ」についての記事もご覧ください!

熊の手以外のゲテモノ料理③タイの料理カイモッデーン

イナゴやザサムシなど日本にも一部地域である昆虫食は東南アジアではよく見られる食文化。タイのカイモッデーンは赤アリ(ツムギアリ)の卵のことで、意外に高級な食材としていろいろな料理に使われます。

食べ方はオムレツやスープに入れたり、サラダにしたりとアレンジ自由。アリ自体が7~12mmと比較的大きめサイズなので卵もプチプチという食感が分かるくらいには食べごたえ、かみごたえあり。

日本でもエスニック食材を扱うお店で冷凍の物が入手できることがあるそうなので見かけたら購入してみては?ちなみに、そもそもこのアリ(親アリ)さん自体もタイでは食用です

熊の手以外のゲテモノ料理④日本のクジラ肉

日本がIWC(国際捕鯨委員会)から脱退し、商業捕鯨を再開したことで話題のクジラ肉。古くからいろいろな食べ方で日本人に親しまれ、世界各地にもクジラ食文化はみられます。

アメリカやオーストラリアを中心に「気持ち悪いか?」「おいしいかまずいか?」というゲテモノ視点ではなく、クジラの頭数保護や倫理の面で食べることが激しく批判されている食材です。

味はクジラの種類や食べ方、調理方法でも変わりますが、れっきとした哺乳類なので獣肉に近い味わい。食糧難の時代に日本を支えた貴重な食材で、今後は食べる機会が増えるかもしれません。

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2019年7月1日からの商業捕鯨再開で捕獲されるクジラの一種「イワシクジラ」についてはこちらの記事もご覧ください!

熊の手以外にも!③問題視される動物の闇取引

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生物の闇取引が問題になっているのは熊だけではありません。世界中でさまざまな生き物が密猟や密輸の餌食となり、一部の人間の金儲けのために犠牲になっています。

今回のテーマの熊(熊の手)のほかに、どんな生き物が闇取引の被害に合っているのかを紹介していきます。

熊の手以外の闇取引①トトアバの浮き袋

「トトアバ」はスズキの仲間の最大2mにもなる大型魚で、現在は絶滅が危惧されています。闇取引される理由は、中国ではトトアバの浮き袋が漢方薬や高級スープの具材に使われるため。

中国から遠く離れたメキシコのカリフォルニア湾で密漁が多発。麻薬よりも高価な「海のコカイン」とも言われ、2019年には約130億円相当を中国へ密輸しようとしたメキシコ人や中国マフィアが起訴されています。

熊の手以外の闇取引②センザンコウ

センザンコウは全身をウロコで覆われた哺乳類。絶滅危惧種に指定されていますが肉は食用に、固いウロコは腫れ物やリウマチなどに効く漢方薬され、アジアやアフリカ各地で密猟・密輸の被害にあっている動物です。

2019年4月にはシンガポールでウロコ28t(38,000匹相当)が一度に摘発されるなどいまも乱獲され、過去の摘発・押収数から見ても「いまもなお5分に一匹が捕獲されている」とも言われているそうです。

漢方薬としての薬効は科学的には未詳な部分も多く、日本国内では使用されていません。

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