熊の手はグロイ?中国の高級食材で伝統料理!味や値段に調理方法も紹介

熊の手は孟子も好んで食べていた

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古代中国の儒家である孟子の言行を記した書物「孟子」の中に「私は魚が好きだ。熊の掌も好きだ。だが両方を得られないなら、私は熊の掌を選ぶ」と、熊の手好きを主張するような問答が載っています。

ただこれは「命を大切にすること」と「義」のどちらが大事かという問答の中で「時には死の危険があっても人は「義」(入手が危険な熊)を選ぶこともある」というたとえで「熊の手」を使っているだけです。

しかし中国王朝の王の逸話もそうですが、こうした中国の古典の中にしばしば熊の手が登場するということは、それだけ古くから「熊の手」があこがれの高級食材として知られていたということの証明でもあります。

熊の手は日本では珍味?食べた人の味の感想は?

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中国では高級食材の熊の手ですが、日本ではお金さえ出せばすぐに食べられるというものではなく、皆さんご自身や身の回りでも、熊の手を食べた経験がある方はきわめて少ないでしょう。

高級なのはわかったけど気になるのはやっぱりその味!ということで、この項では熊の手の日本での扱いや、実際に食べた方の食レポやアノ有名人も熊の手を食べていた?というトピックを紹介します!

熊の手は日本でも食べられている!

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マタギなど一部地域で狩猟の文化のある日本では、流通量はきわめて少なく高価な場合が多いですが、希少な熊肉の、さらにレアな一部位として熊の手を食べられる場合があります!

中国宮廷料理のように高級日本料理の素材に使われるわけではないので、日本での食べ方は高級食材というよりは、むしろめったに食べられない珍味としての側面が強い食材です。

諸外国では完全にゲテモノ扱い

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中国では高級品、日本では珍味の熊の手ですが、ジビエの食肉文化のある欧米では珍味をはるかに超えた、いわゆるゲテモノ扱いをされ好まれていないといいます。

そもそも熊は捕獲に危険が伴い、欧米で狩猟と言えばスポーツハンティングの側面が強いため、大型獣である熊自体をそもそも食肉とする概念が薄いことも関係しているかもしれません。

熊の手を食べた日本人の感想は?

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熊の手料理を食べた方のネット上の感想をまとめると、豚骨や鶏足に似ていてコラーゲンたっぷりの濃厚なゼラチン質の旨みが強い料理で、おおむね「おいしかった!」という評価が多いです。

そもそも熊肉そのものは、旨みが強く脂も甘いのが特徴。気になる臭みは、食べているエサによって大きく変わると言いますが、解体時の血抜き処理を上手に行えば気にならないと言われています。

熊の手を食べた有名人は誰?

その方はお笑いコンビ「アンジャッシュ」の渡部健さん。渡部さんが以前に訪れたことがある、熊料理でも有名な滋賀県の「比良山荘」のご主人が、佐々木希さんとの結婚祝いに熊の手をプレゼントしました。

これには渡部さんも「一番驚いた結婚祝い!」とコメント。比良山荘ご自慢の料理で絶品なのは間違いなし!ただ見た目がなんというかちょっとアレなのが、芸人さんへの贈り物にピッタリとネットで話題になりました!

比良山荘HPはこちら

バラエティ番組でまさかの「熊の手御飯」

古いですが人気番組「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」の2004年の放送回「絶対においしい炊き込みご飯選手権」で松本人志さんが持ち出したのが、時価7万円というまさかの熊の手!

それをまったく処理することなくそのまま炊飯器に突っ込んでできたのは、見た目はただの白ごはん。スタッフさんの一人がいざ口に入れた瞬間、見事に「ブフォッ!」とモザイクがかかる状況になりました。

熊の手をきちんとお肉に処理して使えばきっと美味しくなったはずですが「後でスタッフが美味しくいただきました」のテロップが出るようになる以前、バラエティでは何でもありだった時代の一コマです。

熊の手料理はどこに行けば食べられる?

時には高級食材、時には珍味の、熊の手料理に興味がわいてきた方も多いのでは?食べることはおろかなかなか見かけることもない熊の手を、日本で食べるとしたら、どういったスポットになるのかを紹介します!

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