東京喰種の月山習とは?金木研を追い求める残念な美食家
石田スイさんの漫画東京グールに出てくる登場人物の1人になります。西洋の血が入っておりその影響か端正な顔立ちをした美貌の持ち主で変態の面が強調されていますがいいやつの面もあるという設定なのが月山習です。
美食家で紳士的なという魅力的な設定である月山習ですが、食に対する思想が歪んでいたり、己の欲は満足させるためには手段を択ばないという自己中心的な役柄の設定に月山習はなっています。
どの漫画にもやはり憎まれキャラや一風変わった性格のキャラなどは存在しますが、やはり統一されているのは月山習のようなキャラが意外と人気がでるということです。
紳士的なのに変態という真逆のように見えますが月山習は時に助けに入ったり後半の方には主人公を必死で引き留めるなどいいやつとなることもあります。
CCGから「美食家」と呼ばれている喰種
人間を捕食することによりエネルギーを補給しているグールの1人になります。人肉をいかにおいしく食べるか料理の方法など食に関して日々追及している為、周囲の人たちから「美食家」と呼ばれていますが手段を択ばない為危険と判断されており、要注意人物としてマークされています。
CCGとは人間を捕食する喰種達の対策局のことで鳩がモチーフになっておりハトと呼ばれることもあります。CCGの役割はグールの撃退だけが目的でなく、グールによって親などを失い身寄りのなくなった子どもたちを保護もしています。
彼らの境遇は代々の家系で捜査官になったものもいますが、グールに親などが犠牲となり身寄りのなくなったものが捜査官になるなど様々な境遇から集まった者たちがグール捜査官として活動しています。
金木研に固執する残念なイケメン
東京グールの主人公は大学に通っていたの金木研という男になります。彼は、ごく普通の大学生活を過ごす過程で神代に襲われ間一髪のところで助かっています。しかし、ある出来事が理由で人間とグールが半分ずつとなる混血となってしまいます。
主人公はそれまでの人生で感じた事の無い、人間の肉に対する興味とこれまで好きだった食べ物が受け入れなくなったことにより自分の身に起きた変化についていけず金木は思い悩み、人間・グール両方の世界にいてはいけないと感じていました。
悩む金木に対して喫茶店のマスターは金木の思考とはむしろ逆でどちらにも居場所を見つけることができどちらの考えや思いも理解できる立場だと言われたことで金木は少しずつ前を向いていく事になります。
普段の生活で月山習は紳士的な面を持ち合わせており、いろんな人から慕われ人望も厚いいいやつなのですが主人公には執着がすごいキャラクターです。
素敵な美貌を持ち美食家で紳士的な役柄の月山習ですが、主人公と出会ってからは彼をどれほどまでに美味しく食べるかという信念に拘っており、当初は襲ったりしていましたが後に関係は改善されていくも金木を食べたいと言う欲求はずっと持っている変態で残念なイケメンです。
三日月のようなマスクを所有
人間にとっては恐怖の対象でしかない月山習達グールは存在を危惧する連中に追い回される立場になります。そのため、月山習は仮面をつけて対戦したりします。
見た目は普通と何ら変わりのない姿をしていますが、特異的な種族であるため素顔を隠さないといけないというのは彼らの持って生まれた運命になります。
正体を隠すために、変装をすることは漫画の設定としておかしい事ではありませんが、このマスクも三日月に目と口が描かれておりその口は笑っているためここにも彼の少し変わっている性格が表れているのかもしれません。
変態と言われるが周囲からは慕われ愛される存在
イケメンなのに、金木に対する異常なまでの執着と食へのこだわりから残念なイケメンの変態と呼ばれていますが、その反面良心的で愛情を出す部分を持ち合わせている為一族からは非常に信頼を得ている月山習です。
人間からも月山習は信頼されている面があり学校でも教師や周りの同級生などから慕われている存在になります。学校ではいいやつというキャラで過ごしているのでしょう。
外国の血を受け継いでいることから端正な顔立ちをしているため、遠くから見ている限りでは紳士的で優しく見えるキャラクターなのでしょう。見た目と中身にギャップがありすぎるのも話の設定の重要なポイントともいえます。
月山習と金木研の出会いから金木に対する異常な執着とは
月山習は主人公に対して彼の変態を加速させてしまうまでの執着を隠すことはしていません。2人が知り合うことになったタイミングや食べる事だけのためにとった様々な行動などについて紹介していきます。
「あんていく」で他のグールとは違う金木の匂いに気づく
グールたちが集まる喫茶店で対面した金木研と月山習ですが、主人公は無理やり臓器を移植されたことにより出来上がった人間との混血であった為、半分しか血を受け継いでいませんでした。
臭いに敏感であり食にこだわりが強かったため、次第に興味を持っていくようになりその興味は味への興味へとなりました。
この喫茶店に月山習が赴いたのは偶然という説を持つ読者と、金木の噂を聞きつけ偶然を装い金木を確かめにきたという説があるようです。
巧妙に罠を仕掛け喰種レストランで会員達と一緒に金木を食卓に囲み食べようとしますが、金木が珍しい半グールだと知った月山習は独占欲が発動しその場から助け出しています。助け出すのはいいやつと思われますが、独占する為なのはいいやつとはかけ離れた思考になります。
金木研を食べるために巧みに近くも西尾錦とトーカにより撃退
自分の欲を満たすためには手段を択ばないという考えから、月山習は主人公の友人の恋人を人質にして呼び出し食べようとします。自分の欲望を満たすため、どうすれば満たすことができるのか、自分の欲だけで手段選んでいなかったのですが、人質の恋人であるグールの西尾達の攻撃により失敗しています。
欲望というのは恐ろしいもので、一度箍が外れるとそれを抑え込むのは自分自身では無理になってしまうのでしょう。主人公の友人の恋人を攫うなど常軌を逸しています。
この時の戦いで月山習は息絶えたかと思われていましたが、この時自分食いを実行しています。自分食いを実行したことにより命の危機を脱します。少しは自分の行いを反省するかと思われていましたが、むしろ願望は強くなりいつでも食べる機会を伺うことになります。
金木研を喰うために「あんていく」と協力
仲間意識を持っていない月山習になりますが、自分達のように人の肉を食材としている種にとって人間は敵でありまた、同種の中にも見境なく人を襲う者たちもいました。
金木は非常に好戦的なグールの一団に捕まることになりますが、月山習は自分の下心から他の連中と救出したいという考えの一致により、協力関係を置くことになりました。
食べたいという下心はありましたが、その考えだけであれば他の連中が救出するのを待てばよかったのですが、一緒に助けに行くことを選択したところにも月山習のいいやつの設定が表された部分です。
金木研の血がついたハンカチを保存している
ある野望を月山習は持っていますが、ある時にハンカチで金木の血を付着させたことがあり洗濯や処分をせずにそのまま所持していますが、これを保存袋に入れて大切に保管していることから、金木に変態呼びをされ冷たい視線を向けられることもしばしばありました。
好きな人の者を所持していたいという願望はストーカー気質の人によくある行動になりますが、月山習も金木の血の付いたハンカチを所持し大切に保管していることから、月山習には少しストーカー気質があるのかもしれません。
この点に関してはいいやつの様子は一つもなく、月山習の変態の様子が一瞬でわかる場面になり、周囲から変態と軽蔑されても致し方のないことでしょう。
アオギリ脱出後は金木研と行動を共にする
助け出した後は、欲望の為金木たちの味方に着くことになりますが、1度友人の恋人を卑怯な手を使って誘拐したたため、金木の信用はなかなか得ることが出来ていませんでした。
また、周囲も月山習が金木に忠実に尽くすのはいつか食べるためであると気づいているものもおり、一緒に動いていても金木は常に月山習を警戒しており油断大敵とでも言うよに言っての距離を保っており、当の月山習自身にも仲間意識が殆どありませんでした。
しかし、次第に打ち解けだし月山習は金木の戦闘の指導をするなど周囲とも協力できるようになり友人を大切に思う一面もあり、終盤のほうには彼のいいやつのイメージがわき出てくる場所が随所にあります。
最初は悪役だったり嫌われ者のキャラクタガー後に誰からもすかれるキャラクターになることは珍しいことではありません。月山習も最初は卑怯な手を使ったりして警戒されたり疎まれていましたが、結局は元々のいいやつの性格が出てくるようになっています。
続編『東京喰種:re』での月山習
前作の東京グールの最終回では金木が消息をたつところで終了しています。金木が消息を絶ったことで月山習は酷く落ち込みます。続編では月山習がどのような姿になったのかを紹介していきます。
変わり果てた姿で登場
非常に人気のある作品であったことから、この作品は続編が作られることになりました。しかし、続編の序盤で登場する月山習は紳士的とは程遠い姿で出てくることになります。
月山習は金木が死亡していたと思い込んでおり、憔悴し人間と喰種を大量に食べる暴食を行い悪食家となります。どんなに人間を食しても栄養が全て奪われ理性を失い発狂したり暴走することもありました。
共食いの効力で力は強化していくが、月山一族は近親婚が行われてため、遺伝子異常により体質のコントロールができずに身体はみるみる衰弱していき、父親からもこのままでは壊れてしまうと危惧されていました。
金木研(佐々木琲世)の生存を知り復活
月山習が暴食を行う悪食家に走った原因は、金木の死亡でした。生きているにも関わらず月山習が知らなかったのは月山習の使用人である叶の判断でした。
理由としては記憶を失っており佐々木と名乗っていたからです。佐々木(金木)の存在を知る由もなく暴走していた月山習ですが友人から彼が存命であることを知らされます。二度とあえないと思っていたのに再開することができることを知った時の喜びは大きなもので、喪失感が一気に消え喜びで溢れたことは推測できます。
金木が生きていることを知った月山習は止まっていた時間が動き出し周囲が驚くほどの回復を見せました。しかし事は全て上手くいくとは限りませんでした。
金木研(佐々木琲世)の記憶を取り戻そうとするも断念
驚異的な回復を見せた月山習は、使用人を助け出すためにそして金木(佐々木)の記憶を戻そうと計画を立てますが、周囲に記憶だけに執着しているだけ・エゴであると自分の考えを退けられてしまいます。
佐々木の方からグールだと気づかれ今までの情報を求められたが、佐々木(金木)がまた命を狙われるのではと、佐々木の身を心から心配していたので、命を狙われるような危険な立場となることや傷つけることを恐れその場を立ち去り断念します。
相手の事を心配して、自分の事を忘れたままでもいいという思いが伝わってくるため、彼の心の中に食材としてだけの関心ではなく友人としての最善の選択であると考えたのでしょう。
月山財閥の正体がCCGにバレ追われる身となる
続編のreで見境なく人間やグールを捕食して暴走化状態だったのは、失意によるものでした。使用人たちは主の身を案じていました。
使用人たちは当主の息子だからということではなく、心から自分たちが使える主人を心配したため、使用人たちの判断で大勢の人間たちを誘拐していたのですが、この行動が目を付けられることになります。
ついに正体がバレてしまい終われる身となった際、父や使用人たちは時期当主となる月山習を守るために囮となり月山習を逃亡させます。
使用人からも慕われていた月山習はみんなの協力もあり無事に難を逃れています。この時、月山習は逃亡しながらこれまで先代が作ってきた月山一族の偉大さを改めて実感し、自分が新たな当主となるべく覚悟を決めることになります。
父親が息子を守るのは理解できますが、使用人たちまでも自分の命を投げ出してでも助けようとする心理であることから、それほどまでに慕われ使用人たちは忠誠を誓っていたのでしょう。
佐々木(金木)は月山習に投降するように呼びかけますが、月山一族の次期当主としての覚悟をした月山習は佐々木(金木)を蹴り飛ばしこれまでの過去と決別する事を決めました。一族を統括するべき自分が、一つの事に固執しすぎていては自分の一族は崩れてしまう。そう実感したのでしょう。
時期に一族全てを統括する運命であるため、時には友との決別をしないといけないことも出てくる。それが今であると気づいたものと推察でき自分の行いにより一族の危機を実感したのでしょう。
金木研(佐々木琲世)に敗れたものの叶が身代わりとなり生存
過去に特訓していたのは月山習で彼の戦闘能力や月山の行動パターンなどを体が覚えていました。特訓の成果により佐々木(金木)に敗れた月山習ですが使用人叶が助けに入りますが月山習は残された力を出し佐々木に逃げるように助言します。
月山習は金木に腹部を狙われ重傷を負い金木は月山習をビルの屋上から突き落とてしまいますが、自分の代わりに犠牲になってくれた使用人により助かっています。
月島習は、逃げている最中堀ちえが連れてきた2人(霧嶋と四方)に救われ対策局の手から逃れることに成功した父親や堀ちえと共に行方を眩ませます。
流島掃討戦に参戦しその後「黒山羊」に参加
流島にグール達と上陸し戦闘を繰り広げることになります。戦闘の後残った生存者と捜査官の身柄を預かり帰国し、金木に和解を申し出て再び交流することになります。黒山羊に加入した後は、経済面の支援や副リーダーの役割を担うことになりました。
『東京喰種:re』竜戦以降の月山習
次は、最後の決戦となった竜戦以降について見ていきます。最後の決戦の後はハッピーエンドとなったのか、それとも悲しい結末を迎えることになったのか見ていきます。
共同戦線代表として尽力
最後の決戦が終了してからは、月山習は父親の後を継ぎ当主の座についていました。一族のトップを担いながら金木の代わりとして黒山羊の後に作られた共同戦線という組織の代表を務め、人間とグールが共存できる世の中へとなるよう尽力しています。
数々の苦難を乗り越え、またバラバラだった同種の者たちが最後には協力し1つとなり最後の敵を破り平和を取り戻し穏やかな生活を送る世の中となりました。
まだ金木研を食べることを諦めていない?
金木には子どもがおり相手はヒロインのトーカになります。抗争のストーリーの中で数少ない恋愛要素が盛り込まれ場所になり、妊娠中は子どものために苦手な食材を食べるなどしていました。
月山習は金木夫婦の娘を自分の子ども同然のように溺愛し可愛がっており、良好な関係を築いているように思えますが実は食材としての欲望は消えてはいません。