寝屋川事件とは?事件の概要と裁判の判決は?死刑囚・山田浩二の現在に迫る

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この時寝屋川事件の容疑者として既に名前が上がっていた山田浩二を警察は尾行しており、この尾行がスムーズな逮捕と星野凌斗くんの遺体発見へと結びつきました。

寝屋川事件後の遺族への被害

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無事寝屋川事件は解決へと向かいましたが、寝屋川事件の背景として未成年、しかも小学生から上がりたての中学生の夜間外出という防犯意識が足りていない行動があったのは事実です。

そのため遺族に対する世間の風当たりは強く寝屋川事件により家族は必要以上に心に深い傷を負うことになってしまいます。

夜間の外出に世間からの厳しいバッシング

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寝屋川事件が世に出た直後から、ネットを始めとする世間ではなぜ中学生が深夜出歩くことを見逃しているのか、家族は意識が足りていないのではないかという批判が飛び交ったといいます。

確かに2人が不用意に夜の街をうろつかなければ寝屋川事件が起きることはなかったかもしれません。

しかし平田奈津美さんの母親は時給の良いパン工場の夜の部で働いており経済的に苦労しているような節が垣間見えました。生活のため致し方ない部分があったのかもしれません。

犯人は母親ではないかという無責任な中傷

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寝屋川事件被害者の1人星野凌斗くんの安否がわからなかった期間、シングルマザーであった星野凌斗くんの母親も謂われない中傷を受け心身ともに疲弊していました。

しかし近所での星野凌斗くんは小さい妹2人の面倒をよく見るいいお兄ちゃんとして知られており母親も大変そうだがいい人であったという評判で噂は全く根も葉もないものだと分かります。

寝屋川事件の教訓を活かす

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中学生ともなれば物事の分別は既につく場合が殆どでしょう。寝屋川事件被害者の2人は防犯に対する意識が甘かったと言わざるを得ません。

深夜に子供だけで町を歩くことの危険性を寝屋川事件を通して同年代の子供を持つ親御さんや子供自身もその危険性を感じたことと思います。

寝屋川事件を教訓に、犯罪から身を守るための術を子供たち自身も学んでいくべきではないでしょうか。

山田浩二の生い立ちと発達障害説

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両親と妹の4人家族で育った寝屋川事件の犯人・山田浩二。地元大阪の枚方に住んでいた一家は近所ではかなり悪名高い一家でした。

寝屋川事件の犯人として報道された時、インタビューを受けた同級生らが揃ってやっぱりと言った雰囲気の証言をした山田浩二とは一体どんな人物だったのでしょうか。

山田浩二は小学生の頃手癖が悪かった

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年上年下関係なく他人に嫌がらせをしとにかく近所では嫌われ者の要注意人物だった山田浩二。友達もいなかったようで常に1人だったといいます。

しかし目立ちたいという欲求があったのか、近所の駄菓子屋で万引きしてはその戦利品を自慢して見せびらかしたり親の財布から盗ったお金で同級生に奢るなどという行為を日常的に行っていたようです。

しかしそれで中心人物になれるわけもなく、さらには急にハサミを持って暴れまわるというような攻撃性の高い奇行が目立ったため周囲は距離を置くようにしていたといいます。

山田浩二は中学時代から異常行動を起こしていた

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中学に上がるころ、一家は団地から戸建ての家に引っ越します。しかしここでの評判も相変わらず最悪であの頃の事を話すことも嫌だという様子の住人がたくさんいました。

その原因は家族全体によるものでした。山田浩二一家の家はゴミ屋敷という言葉が相応しいレベルで汚い異臭の漂う屋敷だったそうです。飼い猫の遺体も放置し、虫が湧いて近隣にも影響が出ていました。

このころの山田浩二はというといじめなどの問題行動の他、異様な同性への執着心を見せており、家族もろとも評判は悪かったようです。

山田浩二は窃盗や傷害で鑑別所に入退所を繰り返す

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山田浩二の問題行動はどんどん悪化していき、いじめがエスカレートした傷害事件や監禁事件を起こしていました。

さらには窃盗により鑑定所へ1年入れられていたこともありこのころすでに周囲の評価は犯罪の申し子といった様子でした。

山田浩二は中学卒業後も犯罪を重ね、獄中結婚も

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中学卒業後山田浩二は高校には行かず犯罪の道へと突き進み始めます。バイク仲間とバイクを乗り回しながらシンナーを使ったり暴力団との繋がりで麻薬の取引にも携わっていました。

さらに山田浩二は寝屋川事件の前にも前科があり、窃盗・誘拐事件を起こして逮捕されています。寝屋川事件はこの服役を終えた直後の出来事でした。

少年を拉致監禁

中学2年生の少年に道を聞くふりをして、車に監禁。わいせつな行為をした後に開放したといいます。この犯罪が決定打となり逮捕され覚せい剤の使用、所持の他窃盗、傷害などの余罪で懲役12年となります。

ちなみにこの拉致監禁によるわいせつ行為の被害者はこの少年だけに留まらず、この少年を含む7名の少年が被害にあっていました。

獄中結婚と離婚

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この12年の服役中に山田浩二は結婚、離婚、そして養子縁組を経て2回も苗字が変わっています。

結婚して苗字が「柴原」に代わり、離婚後は獄中で出会った暴力団関係者と養子縁組し逮捕時の「山田」の苗字に代わりました。ちなみに元の苗字は「渡利」でした。

山田浩二出所後の仕事ぶりは好評価?

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出所したのは寝屋川事件のおよそ1年前にあたる2014年の10月でした。出所後山田浩二は福島の除染作業員として就職し人生の再スタートを切りました。

働きぶりは良好で、同じ作業員の間ではみんなを取りまとめるリーダー的な存在だったといいます。

しかし孤立気味なところは相変わらずで、同じ寮で過ごしていた作業員らが集まるDVD鑑賞会等の集まりに参加したことは無く1人で車内で過ごすことが多かったようです。

山田浩二はサイコパス?

高いリーダーシップを発揮ながらも共感能力や罪悪感が無いというのはサイコパスによく見られる特徴の1つです。山田浩二の場合育った環境も原因の1つではあると思いますが生来の気質もあったのかもしれません。

2003年に、寝屋川事件前に公開された手記には罪の意識など微塵も感じさせぬような言葉が並んでおり、寝屋川事件裁判でお芝居のようと言われたのもこれが一因のように思えます。

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