生きた化石と呼ばれる生物20選!大昔から姿を変えず生きる魚や植物とは

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和名では「ネズミ」と名がついていますが、英名は「Elephant shrew」とつけられています。象の様に長い鼻が大きな特徴ですが、事実なんとこの小さな生き物があの大きな象を遠い親戚とする一説がありました。

他にもマナティーやモグラ、ウサギなどと遺伝的に近いという説もありましたがいずれも違うことがわかり、現在は独立した種と分類されています。

ハネジネズミは動きがとても速い!

彼らの最大の特徴は小さく長い鼻ですが、動きも特徴的です。なんといってもその駆け抜けるスピードは速くサバンナのような荒れた土地に暮らしており、自分オリジナルの道を草むらに開拓し、その中を駆け抜けています。自足に換算すると25㎞/h。この速さで敵の目を撹乱し、厳しい自然界を逃げ延びてきました。

生きた化石と呼ばれる生物⑭カモノハシ

続いてはカモノハシです。こちらは哺乳類でありながら卵を産む生き物であり生きた化石でもあるとして、生物や理科の教科書で多く見かけることでしょう。ダーウィンの著書「種の起源」にも登場します。

カモノハシは哺乳類の中で一番古い?6500万年前から存在

哺乳類が地球上に数多く誕生し始めたのが6500万年前ですが、彼らはそのころにはすでに地球にしっかりと根付いていたと考えられています。哺乳類の中で遺伝的に一番古い存在でもある生きた化石でしょう。

カモノハシは哺乳類なのに卵を産む

哺乳類でありながら卵を産み、我々の様に乳首から母乳が出ることはなく汗の様に乳腺から染み出てきたものを与えます。こういった特徴も哺乳類誕生の歴史に古くからかかわっていたことを想像させてくれます。

卵を産む哺乳類は2種類しかいない

現在の地球で卵を産む哺乳類はカモノハシの他にはハリモグラがいます。ハリネズミと混同されがちですが、ハリネズミはハリネズミ科の生物で、ハリモグラはカモノハシ科の生物に分類されます。ハリネズミはもちろん卵を産まず胎児をおなかで育てます。

カモノハシの鳴き声はめったに聞けない?貴重な動画をご紹介

面白い生態を持つ生きた化石カモノハシですが、その鳴き声が貴重だというのはご存知でしょうか?滅多に鳴くことがないといわれている鳴き声はこちらの動画から確認できます。

生きた化石と呼ばれる生物⑮ペリカン

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15番目の生きた化石はご存知ペリカンです。もちろん鳥類の1種でキャラクター化もよくされるほどのその大きなクチバシが一番の特徴といえるでしょう。何となくですが彼らがそれほど古い歴史を持つとは想像しなかった人というのは多いのではないでしょうか?実は私たち人間よりずっと昔から地球で暮らしているのです。

ペリカンは約3000万年前から生きている生物

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なんと彼らの化石は3000万年前の地層から発掘されており、彼らが生きた化石であることの証明となっています。東南ヨーロッパ、アジア、アフリカなど地球上の広い範囲に生息しています。

現代のペリカンとよく似た1億2000万年前の化石が見つかる

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現代のペリカンと同じようなくちばしとその下に袋を持つ翼竜の化石が1億2000万年前の中国の地層から発見されました。この翼竜はイクランドラコと名付けられました。現在のペリカンとどのような関係性があるのか調査が待たれます。

ペリカンはハトも食べる?

あの喉の大きな袋を見るとなんでも入りそうだなと誰しも思うでしょう。そしてそれは事実なのです。普段は掬い取るようにして魚を取って食べていますが、時にはハトを丸呑みしたり、犬や猫などを狙ってみたりとかなりワイルドな一面を持っています。

生きた化石と呼ばれる生物⑯オポッサム

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赤ちゃんを背中に載せてノシノシ歩く姿が何ともかわいいオポッサムも生きた化石と呼ばれています。彼らは有袋類といってカンガルーやコアラのようにおなかに赤ちゃんを育てる袋を持っています。

オポッサムは南米と北米を中心に生息している

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有袋類の数多くは現在、オーストラリアに棲息していることが知られていますがこちらのオポッサムは北アメリカから南アメリカに生息している生きた化石になります。

他の有袋類が淘汰される中、オポッサムだけ生き残る

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太古は南米大陸にも数多くの有袋類が生息していました。私たちの様に胎児をおなかで育てる有胎盤類の哺乳類より先にこの地球に誕生し、生存競争に敗れた種がほとんどです。しかしならがオーストラリアと南アメリカ大陸は他の大陸より距離があったので有胎盤類の侵入があまり進みませんでした。

オーストラリア大陸はご存知のように海に阻まれており、その影響が今も続いているといえるでしょう。しかしながら南アメリカ大陸は地殻変動によって大陸の移動が起こり、北アメリカ大陸と陸続きになったため、そこへ数多くの有胎盤類が侵入しました。

有胎盤類の侵入でアメリカ大陸のほとんどの有袋類は滅んでしまいましたがなぜかオポッサムたちだけは生き延び、陸続きとなった陸橋を渡り現在の北米に根付き生きた化石と呼ばれるまでになりました。

オポッサムは天敵に遭うと死んだふりをする

彼らの面白い生態が死んだふりをすることです。キツネなどの天敵に遭遇した際には仰向けにひっくり返り、舌まで出して迫真の演技で死んだふりをします。天敵が驚いた好きに逃げ出すというなんともユーモラスな習性を持っています。

生きた化石と呼ばれる生物⑰ゴキブリ

続いての生きた化石のご紹介はゴキブリです。こちらはある意味世界で一番有名な昆虫かもしれません。恐竜がいるころからヤツラは存在していた、なんて話を聞いた方も多いことでしょう。まさに生きた化石といえます。

ゴキブリは恐竜よりも前から存在する生きた化石

なんと誕生したのは恐竜たちが登場した時よりもさらに昔。3億年前にもなります。そのころから今の姿をし、今なお私たちのそばで生きた化石として生息しているのですから驚く他ありません。

ゴキブリの厳しい環境でも生き抜く驚異の生命力

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1匹いれば100匹いる、なんていわれるゴキブリですがその通り、彼らの生命力はとんでもないものです。1匹のメスがいれば1年後には2万匹になる生殖能力を持ち、どんなものでも食べることができます。さらには飲まず食わずの環境に陥ったとしても1か月以上生き延びるというのです。

3億年前から厳しい環境を生き延びて生きた化石になったのにはこういった驚異的な生命力が理由になっています。

ゴキブリは出現当初から完成体だった?

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これほどまでの強い生命力を3億年前から獲得していた彼らは地球上に誕生した当初からもはや進化する必要がないほど完成体だったという説があります。確かにご紹介したような生命力とあの素早さ、そしてどんな隙間にも入り込める体があればこの地球はすべて彼らの庭のようなものかもしれません。

生きた化石と呼ばれる生物⑱インドハナガエル

こちらで紹介する生きた化石であるインドハナガエルはあまり有名ではないかもしれません。それもそのはず、最近発見された新種なのです。潰れたカッパのようなカエル、となんともひどい呼ばれ方をしていますがどんな動物なのか少しご紹介しましょう。

インドハナガエルは近年発見された新種!実は生きた化石

インドの西ガーツ山脈にだけ生息する固有種になります。体長は10センチほどで紫色の丸い体を持ちます(雌雄差があります)。オタマジャクシの存在は成体が発見される2003年よりも100年ほど昔から知られていましたが、2003年にようやく生体が発見されました。

現地住民たちには知られた存在であったようですが長い間日の目を見ないカエルでした。そのため1億8000万年前から存在している生きた化石だったにもかかわらず新種として発見されるという珍しい経緯をたどりました。

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