暗器・隠し武器の種類をご紹介!暗殺や護身用などのバリエーションに驚き!

鉄でできたまさしく『指輪』に痛々しくとげとげしい『棘』が3つほど付いております。

これを取り付けられた拳で勢いよくパンチされたら、激痛は逃れられないでしょう。

角指は忍者の武器や女性の護身用として使われた

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指輪サイズという事で非常に小さいため、まさかそんなところにといった不意を突ける場所に隠し持っておくことが可能であり、装備していたとしても相手に気づかれることがない場合があるようです。

日本のシノビ、忍者は獲物を悟られないように仕留める『暗殺』の時に、か弱い女性、子供は自分の身を守るための『護身用』として使用されました。

暗器の種類⑨峨眉刺

9つ目にピックアップする『暗器』は読み方が非常に難しく『がびし』といい、17世紀から20世紀にかけて中国を制圧し続けた『清』の時代に生まれたものです。

こちらも先ほどご紹介したタイプと同じように指に通す武器・ウェポンとなっています。具体的な情報を下記にまとめていきます。

峨眉刺は中国の護身用暗器

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前述でも申し上げた通り、300年以上の前の『清』つまり『中国』で発祥して生まれました。槍や矢のような長い棒状で先端が鋭利な形状になっていて、そこに指を通す『わっか』が設けられています。

付けたままターゲットにする相手の急所、弱点目がけて突くように攻撃する場合と、飛び道具として攻撃する場合があります。

峨眉刺にはいろいろな形状がある

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元々は先端が鋭利な形状になっていて、殺傷能力を兼ね備えた凶器でしたが、自分の身を守るための護身用型も考案されて、そのタイプは鋭利な部分が丸みを帯びていて、誤って命を奪わないようになっています。

また鋭利な部分が『筆』のようになっていたり、軽量化を図り飛び道具といて用いるタイプも存在しています。

このように9つ目にピックアップした『暗器』は、鋭利な先端が変わっている別タイプがいくつか存在しています。

暗器の種類⑩鉄扇・摺畳扇

何かと縁起が良い形で、本来は団扇のように手で仰いで風を起こして、涼しむために作られた『扇』そんな一見何ら変哲もない『扇』が10つ目に取り上げる暗器として使われていたのです。

どのようにして武器・ウェポンとして用いるのか?など概要や歴史について語っていきます。

鉄扇は江戸時代から使われている扇形の暗器

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ご利益があり縁起が良い。仰いで涼しむためのアイテムである『扇』は古来の日本より伝わり、庶民から貴族に親しまれてきました。

江戸時代になると『モノ』の文化が盛んになり、この扇の骨組みとなる部分を『金属』に改良して、武器・ウェポンに変貌を遂げたのです。

鉄扇は少林寺でも使われた

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現代で見かけるような折り畳みが可能な『扇』は日本由来のものですが、江戸時代よりも更に遡り『鎌倉時代』には日本から、中国に伝承されて、武器として扱われるようになっていきました。

中国に伝承されて武器として扱われるようになると、『摺畳扇』と呼ばれるようになり、代表的な中国拳法の1つである『少林寺』でも使わるようになったのです。

暗器の種類⑪スティンガー

いかにも強そうな武器そのモノのような『名称』をしている暗器を11つ目にピックアップしてご紹介していきます。

11番目にご紹介する暗器は、現代でも存在する『ある物』に擬態して扮しているタイプです。さてその物とはいったい何なのでしょうか?

ではこちらでどんな見た目・形状をしていて、どのように武器・ウェポンとして使われていたか詳しく解説していきます。

スティンガーはタバコ型の銃

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その名前からはあまり想像つきませんが、実は現代でも多くの大人が愛用している『煙草』の形をしていますが弾丸を発射できる銃となっています。(その色合いや大きさはどちらかというと『葉巻』に近いです)

第二次世界大戦のさなか、諜報活動、スパイ活動が盛んであった『英国』のある組織が開発しました。戦時中にはなんと『20000』以上が製造されたそうです。

本来のピストルや銃とは違う形状をしているためか『命中度』はお粗末なモノでした。

スティンガーは現代にも受け継がれている

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元々は弾丸が発射される煙草のフォルムに扮した『銃』でしたが、現在ではその名前と暗器だけが受け継がれて、自分を守るためだけに使用するコンパクトな『護身アイテム』として世に出回っています。

暗器の種類⑫暗殺用傘型銃

12つ目にクローズアップする暗器は、何か擬態していて隠し持っておくタイプの定番中の定番です。きっと皆さんも一度は、映画やアニメ・漫画といった映像作品の中で見たことがあるのではないでしょうか?

気になるのは何に『擬態』しているか、つまりどんな物の形をしているかですよね。次にそのフォルム・形状、武器・ウェポンとしての機能について説明していきます。

傘型の空気銃

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武器・ウェポンとしては先ほどの煙草型暗器と同じく、『銃』として用いられています。その擬態している化けている物は、雨や日光を防ぎ遮断する『傘』でした。

前述でお話しした通り、現代でも映画・アニメ・漫画といった作品にしばしば用いられることがあり、『銀魂』『ブラックラグーン』『名探偵コナン』といった有名な作品も登場しています。

本来は火薬ではなくガスで弾丸を発射する『空気銃』なので、弾倉や火薬を雨のように遮断するという表現は現実的なモノではありません。

イギリスで使用が傘型銃の疑われる死亡事件も

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世界情勢が揺れていた頃、『英国』ではある不可解な殺人事件が発生しました。命を奪われた被害者はTVに出演するマスメディアの1人であり、ある国家の政権を非難する、否定意見を公に声明していました。

そんなさなか被害者は何者かに『特殊な銃』により、弾丸で貫かれ、その弾丸に塗り立てられた『毒物』で暗殺されました。どうやらその特殊な銃がこちらでご紹介している傘型の空気銃だったらしいのです。

しかしながらその真意は不明であり、黒幕や犯人も逮捕されていないのです。

暗器の種類⑬鉄笛

次にご紹介する13番目の『暗器』もまた『あるモノ』に擬態して扮しているタイプの武器・ウェポンであります。はたしてそのモノとはいったい何なのでしょうか?

どこの国で生まれたか?どんな風に使うのか?など概要を簡単にご紹介していきます。

鉄笛は笛型の暗器

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こちらの武器・ウェポンも見てわかる通り漢字が使われているので察することができるはずですが、古来の中国、それも2000年以上も前の紀元前の『漢』で生まれて、用いられてきたのです。

また名前から一目瞭然ですが、息を吹きかけて音色を出す『笛』のような形状をしていて、相手を殴ったり攻撃を防御したりする『鈍器』として使用します。

鉄笛は実際に吹けるものもある

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見た目だけを寄せて形造ったタイプ。実際に美しい音色を出せる・吹けるタイプ。2つの種類が存在しており、後者であればより一層相手の警戒を解くことが可能であります。

暗器としての笛がどんな音色を出すか、一度聴いてみたいものです。

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