その名前からはあまり想像つきませんが、実は現代でも多くの大人が愛用している『煙草』の形をしていますが弾丸を発射できる銃となっています。(その色合いや大きさはどちらかというと『葉巻』に近いです)
第二次世界大戦のさなか、諜報活動、スパイ活動が盛んであった『英国』のある組織が開発しました。戦時中にはなんと『20000』以上が製造されたそうです。
本来のピストルや銃とは違う形状をしているためか『命中度』はお粗末なモノでした。
スティンガーは現代にも受け継がれている
元々は弾丸が発射される煙草のフォルムに扮した『銃』でしたが、現在ではその名前と暗器だけが受け継がれて、自分を守るためだけに使用するコンパクトな『護身アイテム』として世に出回っています。
Contents
暗器の種類⑫暗殺用傘型銃
12つ目にクローズアップする暗器は、何か擬態していて隠し持っておくタイプの定番中の定番です。きっと皆さんも一度は、映画やアニメ・漫画といった映像作品の中で見たことがあるのではないでしょうか?
気になるのは何に『擬態』しているか、つまりどんな物の形をしているかですよね。次にそのフォルム・形状、武器・ウェポンとしての機能について説明していきます。
傘型の空気銃
武器・ウェポンとしては先ほどの煙草型暗器と同じく、『銃』として用いられています。その擬態している化けている物は、雨や日光を防ぎ遮断する『傘』でした。
前述でお話しした通り、現代でも映画・アニメ・漫画といった作品にしばしば用いられることがあり、『銀魂』『ブラックラグーン』『名探偵コナン』といった有名な作品も登場しています。
本来は火薬ではなくガスで弾丸を発射する『空気銃』なので、弾倉や火薬を雨のように遮断するという表現は現実的なモノではありません。
イギリスで使用が傘型銃の疑われる死亡事件も
世界情勢が揺れていた頃、『英国』ではある不可解な殺人事件が発生しました。命を奪われた被害者はTVに出演するマスメディアの1人であり、ある国家の政権を非難する、否定意見を公に声明していました。
そんなさなか被害者は何者かに『特殊な銃』により、弾丸で貫かれ、その弾丸に塗り立てられた『毒物』で暗殺されました。どうやらその特殊な銃がこちらでご紹介している傘型の空気銃だったらしいのです。
しかしながらその真意は不明であり、黒幕や犯人も逮捕されていないのです。
暗器の種類⑬鉄笛
次にご紹介する13番目の『暗器』もまた『あるモノ』に擬態して扮しているタイプの武器・ウェポンであります。はたしてそのモノとはいったい何なのでしょうか?
どこの国で生まれたか?どんな風に使うのか?など概要を簡単にご紹介していきます。
鉄笛は笛型の暗器
こちらの武器・ウェポンも見てわかる通り漢字が使われているので察することができるはずですが、古来の中国、それも2000年以上も前の紀元前の『漢』で生まれて、用いられてきたのです。
また名前から一目瞭然ですが、息を吹きかけて音色を出す『笛』のような形状をしていて、相手を殴ったり攻撃を防御したりする『鈍器』として使用します。
鉄笛は実際に吹けるものもある
見た目だけを寄せて形造ったタイプ。実際に美しい音色を出せる・吹けるタイプ。2つの種類が存在しており、後者であればより一層相手の警戒を解くことが可能であります。
暗器としての笛がどんな音色を出すか、一度聴いてみたいものです。
暗器の種類⑭簪(かんざし)・ジーファー
14番目にピックアップするこちらの暗器は、日本の時代劇や江戸時代を舞台にした作品などでお馴染みなので、見たこと使っている様子を見たことがある方も少なくないはずです。
早速その一風変わった武器・ウェポンである『暗器』の詳細を見ていきましょう。
簪は突き刺して使う暗器
かなりレベルの高い難読漢字でありますから、何と読むのか分からない方もいらっしゃるはずです。読み方は『かんざし』と呼び、日本女性が使う歴史ある髪止め・アクセサリーとして広く認知されています。
今でこそ髪止め・アクセサリーとして使用されていますが、過去には立派な武器・ウェポンとして使用されていたのです。
その形状通りの使い方で、相手に目がけて突き刺して攻撃するタイプです。『戦士』のように勇敢で力強い女性も世界には存在しています。そんな女戦士について気になる方こちらの記事を合わせて読んでください。
ジーファーは女性が身に着けられる唯一の暗器だった
かつては琉球王国として知られていた今の沖縄では、『かんざし』のことを『ジーファー』と特殊な呼称となります。
そんな沖縄では女性だけにとどまらず男性も身に着けており、女性が護身用として所持できる唯一の『暗器』としてしられています。
暗器の種類⑮グローブ・ピストル(グローブ・ガン、フィフス・ピストル)
こちらでご紹介する拳銃、銃のタイプの15つ目の暗器は、ターゲットなる人物を狙って『暗殺』するためではなく、万が一の場合に備えた『護身用』として所持しておく武器・ウェポンになります。
どんな拳銃、銃なのかこちらで分かり易くまとめてお伝えしていきます。
グローブ・ピストルは護身用の銃
前述でも申し上げた通り、万が一の場合。つまり自分に危険が迫った状況で使用する『護身用の銃』です。
その名前からも形、仕組みが容易に想像つくはずですが、手袋に銃が取り付けられた一体型となっています。
弾丸を発射するのにはトリガーを引くのではなく、相手をパンチするとその衝撃で発砲されるという仕組みになっています。
グローブ・ピストルは特殊部隊員も使っていた
第二次世界大戦の真っ只中、ヨーロッパ大陸の多くはヒトラー率いるナチスドイツによって、占領されていました。
そんな占領下に足を踏み入れる『英国』の特殊部隊、スパイ、諜報員が愛用していました。ここでも英国、イギリスの名前が挙がりました。
暗器の種類⑯バックル・ピストル
16番目にピックアップする暗器もまた『銃』がある物と一体化しているタイプとなります。どんな物か想像つきますか?使い方や仕組みなど分かり易く解説していきます。
バックル・ピストルはベルト型の暗器
こちらもまた『名称』に目を向ければ、どんな形をしているかイメージ付くはずです。腰に巻き付けるベルトに『銃』が一体化しているタイプになります。
先ほどの手袋・グローブ型は英国で生み出されたものですが、ベルト型は対立するヒトラー率いるナチスドイツで生み出されました。両方とも戦時中という時代背景の中生まれた。という点は共通しています。
バックル・ピストルは使いこなすのが難しい
弾丸を発射させるのも複雑な手順があり、また命中精度も悪く威力も小さいため、使いこなすのが困難な暗器であり、確実に相手をしとめる『暗殺』のシーンでは活躍できず、万が一の切り札として使われました。
暗器の種類⑰石炭爆弾
17番目にクローズアップするこちらの暗器もまた一風変わったタイプであり、更にまたも『第二次世界大戦』のさなかで生み出されたモノになります。どういった兵器・ウェポンなのか詳しく見ていきましょう。
石炭爆弾は破壊工作用暗器
火薬や爆薬に『石炭』が使用されているわけではなく、なんと石炭に擬態して扮している爆弾・ボムなのです。
敵対する国、組織の主要な施設、建造物を破壊するために用いられたので、対人用ではありませんが、火薬に『ニトロ』が用いられており、当然威力は凄まじいので十分に人命を脅かします。
石炭爆弾は第二次世界大戦中に使われた
前述でも申し上げた通り、こちらの兵器・ウェポンもまた『第二次世界大戦』のさなかで生み出されて、カタストロフィに用いられてしまいました。
連合国軍の中核にある『英国・米国』が敵対する『ナチスドイツ』を対象にして使用されました。
暗器の種類⑱毒入りニベアクリーム
こちらでご紹介する18番目の暗器。その名称が全てを物語り、思わず目を引きますが、果たしてどんな武器・兵器・ウェポンなのでしょうか?下記に概要をまとめていきます。
毒入りニベアクリームは対ドイツ兵の暗器
1つ前にご紹介した17番目の武器・ウェポン・兵器である『石炭爆弾』も言ってしまえば、連合国軍が使用した対ドイツ兵器でありますが、こちらもまた同様に対ドイツの兵器になります。
見た目や匂い、質感も現代でもよく見かける、化粧品・保湿クリームなのですが、中には有害な『毒素』が含まれている凶悪な平気なのです。
ニベアクリームは現在でも人気
その名称は一語一句違わず、2019年令和元年となった現在でも一定のニーズと需要があり大人気の青い缶でお馴染みの『ニベアクリーム』となっています。
一語一句同じなのは元々『ドイツ』生まれの化粧品・保湿クリームだからです。
危険な毒薬、化学薬品の1つであるVXガスに関する記事はこちらです。気になる方は是非ご覧になってください。
暗器の種類⑲NRSナイフ型消音拳銃
19番目にご紹介する暗器は、これまでに多かった何かのモノに擬態して扮しているタイプ、小さくコンパクトで忍ばせておくタイプ。その2つに当てはまらず、見るからに武器・ウェポンなのです。
NRSナイフ型消音拳銃は消音拳銃
その名前にもきちんと含まれているように、いわゆるサプレッサーと呼ばれるような、破裂音などの発射時の『銃声』をなるべくカットした『拳銃』タイプの暗器です。
刃物となるナイフも備わっており近距離戦も得意としていて、『暗殺』におけるスペシャリスト的な武器・ウェポンといえるのではないでしょうか?
旧ソ連の特殊部隊が開発した暗器
これまでピックアップしてまとめてきた暗器の発祥地、生まれた国はインド、日本、中国、米国、英国などが多かったですが、こちらは今のロシアに当たる旧ソビエト連邦が開発したものです。
一般人が扱うものではなく、『暗殺』『任務』といった言葉が付きまとう様な特殊部隊が身を守るために扱っていました。
暗器の種類⑳タクティカルペン
これまでご紹介した中で一番現代的な機能が備わっている暗器を20番目にご紹介していきます。まさにイメージするスパイが所持していそうな、おしゃれで機能性が豊富な武器・ウェポンです。
タクティカルペンはペン型の暗器
こちらもまた名前を読んでいただければ、どんな形をしているか容易に想像つきますが、紙などに筆記するための『ペン』の形状をしているタイプです。
1円玉や空き缶などにも広く使われている軽量で丈夫な『アルミ』で形成されており、先端には特殊な金属が使用されて強固なペン先にになっています。
各社から発売されている
現在では人や物を対象に破壊する、傷つけるための用途だけではなく、重要な手掛かりとなる相手の皮膚の細胞を採集するような、ハイテク機能まで備わり、米国の名の知れた銃器企業、各社から発売されています。
暗器の種類㉑アタッシュケースマシンガン(コッファー)
最後になりましたが21番目にご紹介する暗器もまた、かなり現代的な実用性の高い『銃』のタイプとなっています。早速その機能や仕組み、形状について見ていきましょう。
アタッシュケース型のマシンガン
この暗器もその名称のまんまですが、映像作品や現実でも、大量のお金や麻薬、情報なデータ、書類など様々な大切なモノをしまって運ぶための『アタッシュケース』が一体化している銃となっています。
要人警護に用いられる
ドイツの有名な銃器企業が考案して生み出されて、主に特定の人物を護衛・警護するとき、つまりは『護身用』として使用されています。
ですが、機能性、威力ともに申し分ないので『暗殺』の場面でも使用されることがあります。
変わり種の暗器もご紹介
古来より伝わってきた、一風変わった様々な用途、仕掛け、仕組みがある色々な『暗器』をご紹介していきました。
現代になると日常的な物と一体化、擬態している変わり種の暗器が次々と考案されて、産み出されてきました。そんな変わり種暗器たちを簡単にご紹介していきます。
(その多くが万が一の場合、危険が迫った緊急事態に使う『護身用』であり、『暗殺』に使用されるほど殺傷能力はありません)
変わり種暗器①鍵内蔵ナイフ
100円均一に売ってそうな簡易な構造をした『鍵』に、非常にコンパクトで小さな刃物が付いているタイプになります。殺傷能力はないですが、意外性に長けたアイテムと言えます。
変わり種暗器②ペンダント内蔵ナイフ
上記の鍵が『アクセサリ』となったタイプの暗器となり、主にキリスト教を連想させる『十字架』の裏側に折り畳み式・回転式の刃物が取り付けられています。
変わり種暗器③カード型ナイフ
1つ目と2つ目にピックアップした『鍵』『ペンダント』に取り付けられた小型の刃物よりも、1周り2周りくらい大きくなった刃物が、カードというよりカードケースに内蔵されているタイプになります。
変わり種暗器④指輪武器
インドの『バグ・ナク』日本の『角指』中国の『峨眉刺』などのタイプと同じように、拳や指はめ込むタイプの暗器になります。金属でできた引っ掻き爪が、折り畳まれて取り付けられています。
変わり種暗器⑤鉄製トランプ
ボディが金属でできていて、重量があり投合して使えば威力ある『トランプ』型の暗器になります。手塚治虫の『ブラックジャック』カードマジックに長けた『マジシャン』が使ったらより威力が増しそうです。
変わり種暗器⑥リップスティック型ナイフ
女性が自分の身を守るために考案され生み出されて、使用されてきた暗器は『かんざし』『角指』などがありますが、こちらは口紅、リップスティックの形をしたタイプになります。
通常の物と同じように、片方の先端のネジを回して『刃物』を飛び出させて使います。
変わり種暗器⑦仕込みスプレー缶
こちらは単品だけでは、武器・ウェポンにはならずごく普通の金属製のスプレー缶の中が、空洞になっていて筒状のケースになっているのです。
これを用いればそれなりの大きさのナイフ、銃などの部品も入りますし、実用性は抜群と言えます。
暗器は通販でも販売している
現代でも隠し武器、暗器は一般人でも手に入れる事が可能なのです。便利なモノで情報社会のおかげでネットの通販でも販売されているのです。
どういった物が販売されているか。また扱う上での注意点をこちらでまとめていきます。
手裏剣や分銅鎖などの暗器が手に入る
暗器というよりも、今なお世界で根強い人気、憧れがある『忍者』『シノビ』が所持していて、使用していた『手裏剣』『分銅鎖』などの武器・ウェポンが専門の通販サイトで購入することができます。
暗器の使い方には注意!
レプリカ品であったり、誤って怪我をしないように殺傷能力を軽減させ、切れ味などを落としておりますが、扱い方よっては怪我をしてしまう、怪我をさせてしまう恐れがありますので、十分に注意しましょう。
また外に持ち出してしまうと日本の法律により『銃刀法違反』に当たる行為となってしまいますので、絶対にお止めください。
暗器が使用された日本の事件
現在から100年近く前、元号が『対象』に遡る日本で、実際に暗器が凶器となった事件が発生しています。その事件の概要と、使用された隠し武器・暗器についてこちらでクローズアップしていきます。
虎ノ門事件
大正12年に東京都23区、現在の千代田区に位置する『虎ノ門』で殺人未遂が発生しました。
当時の日本の政府に反発して、レジスタンス的行為、運動を続けていた共産主義者の1人が犯人で、その時はまだ皇太子、後に『昭和天皇』になる人物が被害者となりました。
犯人は皇太子を暗殺しようと『ライフル銃』で発砲しましたが、命中せず違う人物が被弾して怪我を負いました。
凶器が杖式・ステッキ式ライフル
暗殺をするために用いられた銃が、『杖』及び『ステッキ』の形をしたライフルであり、あの有名な『伊藤博文』が英国の首都である『ロンドン』に訪れた際に入手したものでした。
秘密裏に活動する、諜報組織、スパイが盛んなイギリスでは、現代的な『暗器』が多く生み出されている事が伺えます。
暗器を使う国民的キャラクター
少年サンデーに連載している作者『青山剛昌』による『名探偵コナン』漫画だけではなくアニメ・映画・小説などの様々なコンテンツで大人気となっている作品です。
その作品の主人公であり『頭脳は大人』『見た目は子供』で知られる『江戸川コナン』は、優れた頭脳で解決するだけではなく、探偵グッズを駆使する様子も名物となっています。
その探偵グッズの中には『暗器』がいくつか存在していて、一部では暗器使いと呼ばれているのです。その作者のアイデアで生み出された空想の暗器がどんなモノであるか、分かり易くご紹介していきます。
腕時計型麻酔銃
作中で頻繁に登場するアイテムであり、腕時計の中に神経麻酔銃が搭載されており、そのアイデアは『暗器』その物と考えられます。
何度も使用しているのにもかかわらず、その時計が武器と気づかれていないので、実際に存在していれば相当ハイテクな『隠し武器』と言えるでしょう。
キック力増強シューズ
一見するとただのスニーカーですが、急速にガスを送り込んでサッカーボールを膨らませ、原理は不明ですが『キック力』を増大させる機能を備えております。
脳天や頭部にそのサッカーボールを当てる事が出来れば、容易に気絶させることができ、また蹴る物も必ずしもサッカーボールとは限らないので、立派な武器となり『暗器』の1つになります。
コナンが所持しているその他の暗器
- 蝶ネクタイ型変声期
- エンジン付きスケボー
- 追跡眼鏡
暗器は奥が深い面白い道具
今回の記事でご紹介した『暗器』『隠し武器』とは、何かのモノに擬態していたり、扮していたり、またコンパクトになっていてあらゆる場所に忍ばせておく、武器・ウェポン・兵器です。
古来から現代まで、世界の各地で色々な形状、仕組みで様々なタイプの種類の暗器が産み出されました。自分の身を守るための『護身用』ターゲットの相手を悟られないように仕留める『暗殺用』
など様々な用途や使い方があり、ごく普通の武器とは違う一風変わった、奥深く面白く興味をそそるアイテムなのです。
世界の女戦士に関する記事はこちら
VXガスに関する記事はこちら