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暗器の種類⑥隠しナイフ
RPGやアドベンチャーなどのゲームに出てきそうな名前の6つ目の暗器ですが、こちらは何か隠れていたり、擬態しているタイプではなく、小さくコンパクトなタイプの武器・ウェポンとなっています。
どんな国でどんな時代でどのように使われたのかなど、その概要について分かり易くお話ししていきます。
隠しナイフは便利な小型ナイフ
これまでご紹介してきたモノは遥か昔、古来に生まれて使用されてきた武器・ウェポンでしたが、こちらはかなり最近に生まれて使われてきました。
日本では昭和初期。世界は1930年代から40年年代半ばまでに及んだ『第二次世界大戦』のさなかに、対立する敵国に侵入して情報を奪い、任務を遂行する諜報員が所持していました。
その全長は学生たちが勉学で使用する『定規』と同じくらいのサイズであり、非常に小さいため、身体の至る場所に隠し持っておくことが可能なのです。
隠しナイフにはさまざまな種類がある
テープなどで粘着させやすくするために平らになっていて、斬りつけるというより、突き刺すタイプの『フリスク』全長10センチメートル未満で、威力は小さいけどあらゆる場所に忍ばせられる『ラペル』
乗用車などのタイヤに穴を開けるための爪を兼ね備えた折り畳み式の『サポタージュ』など。様々なシーンに合わせた色々なタイプのものが存在しています。
特に諜報活動が盛んであった『英国』では主流武器・ウェポンとなっていました。
暗器の種類⑦バグ・ナク
7つ目にピックアップする一度は手で触ってみたい『暗器』は、何かに擬態していたり、扮していたりするわけではなく、いわゆる小さくコンパクトな『小型タイプ』の武器・ウェポンになります。
具体的にどういったモノであるか詳しく見ていきましょう。
バグ・ナクはインドで「虎の爪」を表す暗器
またも聞き慣れないカタカナ、横文字の名称の暗器でありますが、先ほど2つ目にご紹介した『アガー』と同様に『インド』で生まれた武器・ウェポンなのです。
その名称の由来は虎の爪、英語にすれば『タイガーファング』であり、その名称からもある程度どんな形状のモノか想像つきそうです。
簡単に説明すると現代でも見かける『メリケンサック』のようなモノで、まさに獰猛な獣の爪のような形をした『金属の爪』が付いているのです。
バグ・ナクは小型のため暗殺向き
ポケットに入るくらいコンパクトで小さいため、インドで悪事を働いていた『盗賊』たちや秘密裏に『殺し』を働く『暗殺者』たちがよく使用していました。
これにもっと鋭利な刃物が取り付けられたタイプも『進化系』として存在しています。
暗器の種類⑧角指
8つ目にご紹介するこちらの『暗器』は、先ほどご紹介した7つ目のモノと同様に、拳、指にはめ込むタイプ、つまり『メリケンサック』の類に含まれます。
漢字が使われているということで、こちらは我が国『日本』で生まれて使われてきました。
色々な呼び方、通称があることも覚えておいてください。では実際にどんな形でどんな仕組みなのか?どんな用途で使われたのか、クローズアップしていきます。
角指は鉄製の輪に棘をつけたもの
『メリケンサック』の類といっても、大きく異なることが2つあります。1つはその大きさが遥かに小さいという事。そしてもう1つは拳全体につけるものではなく、指一本につけるという事です。
鉄でできたまさしく『指輪』に痛々しくとげとげしい『棘』が3つほど付いております。
これを取り付けられた拳で勢いよくパンチされたら、激痛は逃れられないでしょう。